ユリコ は 一人 だけ に なっ た。 そして、ユリコは一人になった 宝島社文庫 : 貴戸湊太

『このミステリーがすごい!』大賞 » 第18回『このミス』大賞 1次通過作品立ち読み ユリコは一人だけになった

ユリコ は 一人 だけ に なっ た

ドラマ「そして、ユリコは一人になった」は、不思議な力によって逆らう者を不幸にする「ユリコ様伝説」が崇拝されている高校において「ユリコ様争い」に巻き込まれた主人公が、親友とともに連続死の真相と伝説の謎に挑むさまを描く学園ミステリードラマ。 原作は、貴戸湊太氏の小説で、神戸市灘区に位置する進学校「百合ヶ原高校」が舞台となっています。 ドラマ「そして、ユリコは一人になった」のロケ地や撮影場所はどこになるのでしょうか? この記事では、「そして、ユリコは一人になった」のロケ地や撮影場所はどこなのかについて、お伝えいたします。 「U-NEXT」は、 31日間以内の無料キャンペーンを行っているので、この機会に、お試ししてみてください。 「そして、ユリコは一人になった」のあらすじ 百合ヶ原高校では、オカルトめいた伝説が語り継がれている。 それは、「ユリコ様伝説」と呼ばれ、学内の生徒の中で深く信じ込まれていた。 学園のトップに君臨する「ユリコ様」という存在は崇められ、その不思議な力によって逆らうものを不幸にしてきた。 「ユリコ様」になれる唯一の条件、それは「ユリコ」という名前であること。 そして、学内に「ユリコ」が複数いる場合、たった一人の女王「ユリコ様」を除いてすべての「ユリコ」が淘汰される。 新学期、新たに始まる「ユリコ様争い」。 一人、また一人と失われる命。 脱出不可能な争いに巻き込まれた親友・矢坂百合子を救うため、天才女子高生・嶋倉美月は立ち上がり、連続死の真相と伝説の謎に挑んでいく。 衝撃の展開に誰もが騙される! 「そして、ユリコは一人になった」のロケ地はどこ? 「そして、ユリコは一人になった」では、エキストラの募集をしており、病院でのロケが行われていました。 百合ヶ原高校は「旧三田川中学校」 「秩父郡小鹿野町」でエキストラ募集が行われていました。 撮影場所は、「秩父郡小鹿野町」となっているので、「秩父郡小鹿野町」で撮影される学校といえば、 ・旧三田川中学校 ・旧両神中学校 ・旧長若中学校 などがあります。 「そして、ユリコは一人になった」の学校のシーンを見てみます。 学校の入り口までの2個の階段があります。 この作りに似ている学校を探したところ、「旧三田川中学校」が似ていました。 撮影が行われたのは、「旧三田川中学校」で間違いないでしょう。 「旧三田川中学校」は、映画「見えない目撃者」のロケ地にもなりました。 場所:旧三田川中学校 住所:〒368-0111 埼玉県秩父郡小鹿野町飯田323 「旧三田川中学校」は、平成27年度末に閉校となった学校です。 西武秩父線 西武秩父駅より車で約20分の場所にあります。 はU-NEXTのサイトでご確認ください。

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そして、ユリコは一人になったのロケ地はどこ?百合ヶ原高校の撮影場所は?

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第18回『このミス』大賞 1次通過作品立ち読み ユリコは一人だけになった 『ユリコは一人だけになった』 貴志祐方(きし・ゆうほう)30歳 1989年生まれ。 神戸大学文学部人文学科卒業。 塾講師。 強い向かい風が、平手打ちのように何度も私の頬を叩いていた。 校舎の屋上、フェンスの外。 縁のぎりぎりに立つ私には、その風が私を戒めているように感じられた。 自殺なんて馬鹿な真似はよせ。 そう訴えかけるために、何度も私の頬を打っているのではないか。 そう思われ、決心が少し揺らいだ。 偶然にも向かい風だったのは、私を押し返して飛び降りさせないためではないか。 そう思い始めるともう駄目だ。 頭が混乱して、弱気の虫が頭を出してしまう。 風でスカートが翻り、髪が乱れた。 それを直してしまう自分がいる。 今から死ぬのなら、スカートや髪の乱れなどどうでもいいというのに、悩んでいるから、綺麗に直してしまう。 やはりまだ心が決まっていないのかと、苦いものが口の中に広がった。 眼下のグラウンドでは、ようやく部活動中の生徒たちが私を見つけたようだった。 口々に騒ぎ立て、私を指差して慌てふためく。 たちまち教師たちがやってきて、思い留まれ、と叫んだ。 今からそっちに行くからな、とも。 ああ、こちらに来られては面倒だ。 助けられでもしたら、まだ生きなければならなくなる。 この生き地獄のような世界の中で。 それだけは嫌だーー。 そう感じた瞬間、ふと風が止んだ。 それは、全く予想しなかった変化だった。 屋上は凪のように静まり返り、地上の叫び声もなぜか聞こえなくなる。 ほとんど無音の、真空のような状態が一瞬訪れた。 スカートが、髪が、乱れたままぱたりと垂れ下がる。 まるであの世のような、静謐でいて純粋、現実感の薄い瞬間だった。 ーー私に、死ねと言っているのか。 音のない、まるで私を迎え入れるかのような静けさ。 冥界の扉が開いて、私を手招きしているかのようだった。 ふらりと足が一歩前に出た。 そこには、足場はない。 何もない。 それでも、私はそこを踏み抜くぐらいの勢いで足を差し出した。 ぐらりと体が傾ぐ。 踏み出した足が空振りして、その勢いでもう片方の足が浮く。 屋上の縁から、体が離れた。 私は中空へと投げ出された。 重力から自由になり、全身が軽くなる。 それと同時に、色々なものから解き放たれた気分がした。 もう何物にも縛られる必要はない。 くだらないルールにも、倫理にも、道徳にも。 私は、自由だ。 大声で叫びたいほどの感動が、私の胸に押し寄せていた。 体が屋上を離れ、落下を始めようとした。 その時、不意にまた風が息を吹き返した。 猛烈な体を打つ風が、空中の私に吹き付ける。 しかし、その風は今までのものとは違っていた。 私を思い留まらせる風ではなく、私を後押しする風だった。 追い風だったのだ。 風に背中を押されるように、私は大空に羽ばたいた。 背に翼が生えたかのように、体が軽い。 風の浮力を最大限に利用し、私は苦しいことも悲しいことも、一切存在しない境地へと旅立った。 もう苦悩しなくていい。 自由だ。 私は歓喜の声を上げ、涙を流しながら宙を漂う。 これで、やっと……。 私は暫し、忘我の状態で恍惚として空を舞っていた。 ーーだが、その夢のような時間も不意に終わりを迎える。 唐突に視界がはっきりしたかと思うと、景色が万華鏡のようにくるくると回り、地面が大きくなってきたのだ。 今まで聞こえなかった悲鳴が、風の音が、耳元で大音量で再生される。 私の鼓膜は不快に震わされ、現実感が戻ってきた。 ああ、落ちるのだな。 奇妙な諦念と共に私は覚悟を決める。 目を閉じ、襲い来る衝撃に身を構えた。 ほんの一瞬、一瞬の我慢だ。 闇に包まれた視界の中、私はそう思う。 少しだけでいい。 少しだけ耐えれば、後は夢の世界へと行けるのだ。 全身に力を込める。 ぐっと拳を握り締め、足を強張らせた。 悲鳴が一層大きくなる。 これ以上の大音量では再生できないだろう、と感じた、その時。 全身に強烈な衝撃が走り、体中の骨が粉々になったような激痛を味わった。 げっ、と思わず声を出すと、口の中から温かいものが流れ出た。 鉄の味。 耐え難い痛みに脳が悲鳴を上げていた。 全身は痙攣したように震え、喉からは意味のない声が漏れ出てくる。 死ねるのだ、と私は思う。 これで、この世からおさらばできる。 意識は薄れていく。 視界はブラックアウトしていき、周囲のざわめきも再び聞こえなくなってきた。 いいぞ、と内心で手を叩く。 これが、待ち望んでいた死だ。 消えゆく意識の中、周囲の人たちがしつこく私の名を呼んでいた。 まるで私を現世に繋ぎに留めるかのように、何度も何度も呼び掛けている。 おい、ーー。 おい、ユーー。 おい、ユリーー。 ああもう、と私は叫びたくなる。 私の名前は、一つだけ。 こよなく愛している、美しく、可憐な、最高の名前。 呼びかける声に、私は血を吐きながら言葉を返した。 ーー私の名前は、ユリコっていうのよ。 ページ: 1.

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【2020年・第18回「このミステリーがすごい! 大賞」U

ユリコ は 一人 だけ に なっ た

カンテレで放送中のドラマ「 そして、ユリコは一人になった」。 その後のエピローグも良かったので、そちらの原作ネタバレです。 タイトルの「そして、ユリコは一人になった」からして、どちらか1人がいなくなるなるけですが。 でも、いなくなるのは事件の犯人である由利先輩や、黒幕的な存在である高見沢先生の凶行が原因ではありません。 もう1人黒幕的な存在がいて、そいつが現ユリコ様である筒見先輩を屋上から突き落としたようです。 事件の黒幕というよりはドラマ全体の黒幕と言える存在がいるのです。 僕は原作を読む前にドラマを見て、美月のミステリアスなキャラがイマイチだと思ったんですよね。 ユリコ様伝説というミステリアスな要素があるのに、主人公までミステリアスだから、すべてがミステリアスで。 何もかもが謎めいていてメリハリがない分、わかりにくくストーリーが頭に入ってこない。 しかも僕っ子で百合っぽい雰囲気もあるし、その設定はいるのかと。 笑 原作の美月は主人公でもミステリアスなキャラでもなかったですね。 まあ、それでも原作でも主人公っぽい存在だったし、ミステリアスなキャラに変更されているのもわからないではありませんでした。 第二話、一足早く視聴。。 そのためにユリコという名前の子と仲良くし、一緒に百合ヶ原高校へ入学、ユリコ様に仕立て上げる。 よく「百合子は僕が守る」なんて言っていますけど、あれは親友のためというよりは自分の目的のためですね。 (本当に百合子のためを思って言っている部分もあると思うけど) なんで彼女が訳のわからないユリコ様伝説にこだわり、学園の支配をもくろんでいるのかと言うと。 彼女の母親がかつてのユリコ様候補であり、ユリコ様になることができなかった。 だから娘をユリコ様にしたいと願い、育ててきたようです。 娘を自分と同じユリコという名前にすることはできなかったので、ユリコという友達を作らせて友達をユリコ様にする。 で、学園を裏から支配する存在になるよう仕立て上げたわけですね・・・。 tinapouty がシェアした投稿 — 2020年 2月月3日午後6時28分PST お母さんの目的のためにそのような人生を歩み、筒見先輩を突き落とすという犯罪までやらかしたんだからな・・・。 なかなか壮絶な人生です。 ところで高見沢先生が初代ユリコ様だとすると、美月の母親がユリコ様候補というのは年齢的におかしい気もしたんですけど。 原作を読み返したら高校後卒業後すぐに美月が生まれたそうなので、それなら辻褄はあいますね。 で、「そして、ユリコは一人になった」というのは、美月が筒見先輩を突き落として百合子だけが残ったという意味ではありませんでした。 もう1人重要キャラが残っていて、それが白百合の会の岼子美咲さん(柴田杏花)です。 彼女は美月の母親がかつてのユリコ様候補であり、美月の目的にも気が付いていた。 ユリコ様を冒涜したことが許せなかった岼子さんは、美月を薬で眠らせ屋上から突き落として殺してしまいました。 もともと学園でもいじめられっ子で、美月の存在だけが心の支えだったような子ですからね。 一連の事件は由利先輩の犯行だということを美月が明かしたので、学園のみんなが呪いではないことを知っています。 だからまた百合子へのいじめが再発するかもしれません。 それでも美月が死んでしまったので、百合子は1人ぼっちで過ごさなければいけないというわけですね。 「そして、ユリコは一人になった」というのは美月を失ったという意味で、百合子にとってとても悲しいラストとなっています。 そして殺された美月も最後まで百合子のことを心配して、壮絶な人生に幕を下ろしていました。 第3話みていただけましたか?? まだの方は! 無料見逃し配信で! で ドラマの感想お待ちしてます。 ただこれは最終章ではなくエピローグのことなので、ここまでドラマでやるのかは不明なんですよね。 高見沢先生が黒幕でした、で終わる可能性もあるのかもしれない・・・。 でもそれだと美月があのミステリアスキャラである意味がなくなると思うんですよね。 ぜひともエピローグもドラマでやってもらいたいですね!.

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