アメコミくえすと。 はてなアンテナ

マーベル・アベンジャーズ事典 : アラン・カウシル

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とティーンエイジ・ミュータント・の記念すべき初共演作である。 これが、総じて非常に良く出来ていた。 ライターのジェームズ・タイノン・4世の作品は版本誌のタイインで何本か触れていただけだったので、大した印象を持っていなかったのだが、私としては本作によって一挙に好感の持てるライターへと変化した。 の作品は順調に邦訳されおり、そのクオリティには感心するばかりである。 しかしそれゆえ、ジェームズ・タイノン・4世に関しては、の助手的な立ち位置に思っていた節があり、若干侮っていたのだ。 実際、ジェームズ・タイノン・4世はのサラ・ローレンス大学での教え子であり、師匠であるところのスナイダーが、教え子の中から特に相性が良く力量がある者をフックアップしているのだろうと考えられる座組が誌では採用されている。 スナイダーの担当する本誌が過去篇『ゼロイヤー事件』シリーズをタイトル通り一年掛けて連載している最中、ジェームズ・タイノン・4世がスナイダーとの共作という形で現在時のを描く別誌『:エターナル』誌を担当し、同時期一年間を使った長編を描いているのだ。 残念ながらこちらはこれから邦訳予定であるので、ジェームズ・タイノン・4世の力量を測るにちょうど良い彼氏の担当する本編ストーリーは未読なのである。 そもそも実物を読まないことには、どのような割り振りで二人がライティングしたのかもわからないのだが。 とはいえ無論本誌を任される程であるのだから、その技量に問題は無かろうと思ってはいたが、彼氏には誠に申し訳ないことに、それ以上ではあるまいと勝手に思い込んでいたのだ。 実際、梟の法廷編やエンドゲーム編などでは、スナイダーと緊密に連携を採った丁寧なサブストーリーを手掛けており、優れたライティングを見せていたが、補助に徹した器用なライティングゆえに、その域を出ることはなかったのである。 特にエンドゲーム編では、その性質上トラウマティックな風味を装った話が多く、またこれも性質上致し方ないのだが、とはいえドラマ性そのものは低くならざるを得ない話が多かったことが災いし、書き手本人への好感に結び着き辛かったのだ。 もちろん物語の内容ではなく、性質の話だ。 カットしても問題ないがあると嬉しいという程度の、冗長な演出部分を担当させられているという意味で少々貧乏くじを引いている。 そもそも良質なサブプロットというものは、メインプロットの流れそのもののに影響を与え、有機的に昇華されるものとされている。 しかし、かのタイインはそうはなっていない。 完全なる脇道であると言える。 正確にはサブプロットではなく、おまけの挿話ということだ。 そしてメインのストーリーの流れを断ってしまう形での挿話の過剰な挿入は良いこととは言えない。 タイインだから良いが、これが映画なら完全にカットするか、圧縮したほうが良い部分だろう。 映画とコミックスを混同してはいけないが、スナイダーのライティングは回を経るにつれ、映画脚本的な要素が増えていくのである。 アメコミのタイインにも様々な目論見を持ったものがあり、本来おまけに徹するのはむしろ正統派のタイインと言えるのだが、スナイダーのライティングが際立ってスマートなため、他の者が手掛けたストーリーよりも、サブ編に対して冗長さの感覚が浮上してしまいやすくなるということもある。 その上エンドゲームでは広義のタミットサスペンスまで採用したスピーディな展開を採用していたため、通しで読むとよりその傾向は強まる。 なんと損な役回りだろう。 今回、本編をまるまる担当したジェームズ・タイノン・4世のライティングは、実に生き生きととの交流を描けており、素晴らしいものなのである。 しかもその衝突、理解、共闘をする部分は各員の性格により温度差があり、それぞれの個性を自然に活かす形で本筋のプロットを進行するように留意しているあたり、非常に丁寧だ。 特にが粗暴なだけのキャラクターではなく、しかも彼が何を一番大切に思っているのか、という部分をよく理解しているからこそのライティングが展開されており、彼の変遷こそがドラマ上のキーとなる。 そしてこれは作品お馴染みの展開でもあるのだ。 理詰めで考えても必然的にそういう割り振りをされやすい人物像ゆえでもあるのだが、キャラクターの心情に寄り添うことで、むしろの物語の軌道に自然に載ることが出来ているという風にも見える。 の物語というのは、ジョセフ・キャンベルが言う所の神話的構造を持った物語のことであるが、本作はまさにその流れに則ったプロットが展開される。 クライマックスに絶体絶命のピンチを置き、それを脱するためのリスクを伴う解決策を提示する。 そしてリスクを取った瞬間のキャラクターの心情の変化を絵的に見せるなど、ジャンルフィクションの王道と呼べるようなスタイルが採られているのが非常に好ましい。 ヒーロー同士の共演もので何かと言うと彼らを凄絶に対戦させようとする企画が多い中で、本作は却ってフレッシュな雰囲気を醸し出しており、これに関しては恐らくかなり意図的なものではないかと思う。 比較的楽観的なの作風にもマッチしていて非常な美点である。 邦訳本同封の作品解説によると、アーティストのフレディ・E・ウィリアムズ2世は子供の時分よりがお気に入りであり、コミック版を模写するなど、深く親しんでいたそうである。 実際、各員の微妙な輪郭や体型の違いなどのディティール表現が凝っており、読んで納得の愛情が込められているのであった。 そしてジェームズ・タイノン・4世のライティングも負けず劣らずハートフルであり、両者のかみ合いも抜群である。 しかし惜しい点もある。 せっかくミュータジェンの活動衰弱…平たく言えば、普通の亀に戻ってしまうかも、という、ドラマに大きく活用できるような設定を思いつきながら、実際には特に絵的な変化を見せていないのだ。 彼らに迫り来る脅威が口頭説明の範囲に収まってしまっており、これは非常にもったいない。 これこそは実際にたちの形態を衝撃的に変化させ、何かしら理由をつけて逆転復活させておくべきであった。 この辺は彼らへの愛情ゆえか、追い込みが不足している部分である。 絵的な面白さが目減りする上に、サスペンスが緩んでしまっているのが惜しい。 また、全体が丁寧に手堅くまとめられているだけに、化学反応的な驚きは控えめである。 大タイトル同士のコラボであるからこそ、思わぬ脇役達同士のクローズアップや、本流とは関係ないやり取りが輝く場合があるのだが…。 しかしながら本作はエルス 別世界 ものではないという点も特長である。 、共に、明確な時系列は示されないものの、しっかり現行シリーズの世界観の一部としてクロスオーバーしているため、そもそも枠外に余りに大きくはみ出すような事を起こそうというつもりもないのであろう。 その点は企画の上での美点であり弱点とも言えよう。 もしかすると前述したミュータジェンの件などは、本当は普通の亀に戻す展開などもしたかったが、そこまではちょっと…と側からのドクターストップがかかったのかもしれない。 何にしても、大胆さよりは手堅さを積極的に採用し、ケレンを意図的になるだけ盛り込むものの、あくまでそれを全体構成の枠内に収めようとする辺り、やはりスナイダー一派ではあるな、という感慨を持ってしまうものである。 とはいえ、ジェームズ・タイノン・4世はジャンルフィクションの型というものに、ちゃんとした敬意を払える人物であるということが分かったことは大きな収穫であった。 これより邦訳本の発売される『:エターナル』誌を楽しみにしているが、彼氏への大いなる好意と共に読み進められそうである。 そして以上のようなことは、恐らくスナイダーは、それこそかなりジョセフ・キャンベルが提唱するところの神話的構造学や神話そのものに関して学び込んだことが窺える点とも付合する。 スナイダーはサラ・ローレンス大学やで脚本を教えているわけだが、その弟子筋であるジェームズ・タイノン・4世が、それこそジョセフ・キャンベル的な神話的構造論を駆使して脚本を執筆することに成功しているのは、なるほど納得であるし、神話的構造論を脚本執筆へ役立てることの有効性の立証ともなっている。 ちなみに本作はDC社と社によるコラボ企画の第2弾である。 ととは、なんと親和性の高い心踊る組み合わせであろう。 企画の時点で結構な勝利なのである。 こちらも意外にも初コラボとのことで、思い入れのあるファンは楽しめることであろう。 非常に満足。 思い返すも幸せな1日であった。

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【アメコミ】完全制覇 アメコミヒーロー大全 ヴェノム追加!

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アメリカの漫画作品の総称。 「アメコミ」と呼ばれる事が多い。 アメリカ国内では「コミックブック」あるいは単純に「コミック」と呼ばれる。 大抵の場合、アメコミは連続した物語の形式で書かれ、薄い月刊誌に連載される。 「コミック 滑稽 」という英語の意味に反し、扱われる主題は必ずしもユーモラスな物であるとは限らず、 実際はドラマティックでシリアスな作品が多くを占めている。 ほとんどのアメコミは、32ページの薄い月刊誌 日本では「リーフ」と呼ばれる に連載される。 1冊の価格は1ドル~2ドル強。 掲載されるのは22ページ前後の1タイトルと広告ページ、そして読者欄のみ。 日本の漫画のように複数の連載作品がぶ厚い1冊の雑誌に併載されることはない。 現在は、大手出版社によるアメコミのほとんどはフルカラー印刷である。 作品やキャラクターの著作権は慣例として「出版社に帰属」する。 このシステムは特定のキャラクターの物語を複数のアーティストが描けるので、 何十年も同じキャラクターを使いまわせたり、 異なる作品に登場するキャラクターを1つの作品に登場させることが容易という利点をもたらした。 その一方で、本来は作者が得られるべき権利が損なわれたり、作品の作家性が失われる欠点があった。 「アメコミ=ヒーロー物」というイメージの通り、スーパーヒーロー物は半世紀にわたってアメリカン・コミックを支配してきた。 しかし1960年代以前には無数の出版社により、アニマル・コミックや西部劇漫画、恋愛漫画、恐怖漫画、戦記漫画、犯罪漫画など、 多数のジャンルが存在した。 これらは子供向け漫画に対する規制と、一連のテレビ・映画の登場によって影を潜めた。 アメコミ二大出版社として「DCコミックス」と「MARVELコミックス」が有名。 現代の漫画の歴史としては、日本で手塚治虫が漫画家としてデビューしたのが1946年、 スーパーマンやバットマンのデビューが1939年である。 DCコミックスと並ぶ二大アメコミ出版社。 日本語表記は「マーブル」「マーヴル」「マーヴェル」など様々。 1939年、マーベル社の前身であるタイムリー・コミックス社が設立される。 1957年、改称を経て「マーベルコミックス」となる。 1980年代後半から徐々に経営が悪化し、一時はマイケル・ジャクソンが買収に乗り出したこともあったが、1997年に倒産。 その後「マーベル・エンターテイメント」として再稼働したが、2009年にディズニーに買収された。 MARVELコミックスと並ぶ二大アメコミ出版社。 DC=昔の社名の1つ「Detective Comics」の略称。 1934年、DC社の前身であるナショナル・アライド出版社が設立される。 それまでの「新聞などに掲載されたコミックを再録する形」ではない、新たなコミックを載せる雑誌の発刊を目指した。 いくつかの創刊の後、1937年に「Detective Comics」を創刊。 資金提供や権利の売買、会社の合併、名称の変更などを経て1961年に「DCコミックス」に社名を戻す。 合併や名称変更がなされても、雑誌に印刷されるロゴマークは常に「DC」だった。 代表作 「スーパーマン」「スーパーガール」「バットマン」 「キャットウーマン」「ワンダーウーマン」「フラッシュ」 「グリーン・ランタン」「アクアマン」「ウォッチメン」など アメコミでは悪役や敵役を「ヴィラン Villain 」と表現する。 その中でも特に力が強かったり人気がある、いわば「悪のスーパーヒーロー」を「スーパーヴィラン」と呼ぶ。 彼らは主役 ヒーロー の次に注目されるポジションで、カリスマ性や常人から逸脱した能力を持つ事が多い。 スーパーヴィランは日本の特撮における「怪人」というカテゴリに似ている。 また、ヴィランは必ずしも悪というわけではなく、利益のためにヒーローと共闘し、結果的に正義を行ったり、 逆にヒーローがヴィランになってしまう物語も多い。 ヴィラン 悪役 とは別に、常識的なヒーローの属性に当てはまらない 正しくない/強くない/美しくない ヒーローや、 目的のためならば殺害も厭わないヒーローを「アンチヒーロー」と呼ぶ。 日本の作品で例えるなら「夜神月」や「シャア・アズナブル」などがこれに該当する。 「クロスオーバー」とは、異なる作品に登場するキャラクターや舞台設定、世界観などがひとつの作品に登場する手法。 最近ではMARVELコミックスの「アベンジャーズ」が実写映画化したことで有名。 これはアメコミ業界で著しく発達した手法である。 アメコミの場合、著作権が「著者」でなく「出版社」に帰属することが多いため、よく使わる。 日本では、歴代の仮面ライダー達が登場する「仮面ライダーディケイド」などが有名。 MARVELによるクロスオーバーのメジャータイトル 一部 「アベンジャーズ(Avengers)」(1963年) 「シークレット・ウォーズ SECRET WARS 」(1984年) 「エイジ・オブ・アポカリプス Age of Apocalypse 」(1995年) 「シビル・ウォー Civil War 」(2006年) 2014年、DCがプレスリリースという形で2015年~2020年までに公開予定の10作品を一挙に発表。 これに対抗するように、MARVELがアナウンスイベントという形で2019年までに公開予定の9作品を一挙に発表した。 <DCが発表した10作品> 「バットマン v スーパーマン」(マン・オブ・スティールの続編) 「スーサイド・スクワッド」(スーパーヴィラン達のクロスオーバー) 「ワンダーウーマン」 「ジャスティス・リーグ2作品」 「ザ・フラッシュ」 「アクアマン」 「シャザーム」(DCによる旧キャプテン・マーベル) 「サイボーグ」 「グリーン・ランタン」(リメイク) <MARVELが発表した9作品> 「キャプテンアメリカ続編」 「ドクター・ストレンジ」 「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー続編」 「マイティ・ソー続編」 「ブラックパンサー」 「アベンジャーズ続編2作品」 「キャプテン・マーベル」(女性主人公) 「インヒューマンズ」(X-MENのような超人が多数存在する世界).

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映画・テレビ: 木下さる助のラブユー文京区

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日本のお笑いコンビについては「」をご覧ください。 アメリカン・コミックス(アメリカン・コミック)は、の作品の総称である。 アメコミとも略される。 アメリカン・コミックスという名称は、アメリカの漫画と他国の漫画を区別するための呼び方であり、アメリカ国内では「( Comic book)」あるいは単純に「コミック( Comic)」と呼ばれる。 通常の場合、アメリカン・コミックスは薄いの形式で月ごとに発行される(他の作品が混載されるではない)。 「コミック(滑稽)」という英語での呼び名に反し、扱われる主題は必ずしもユーモラスな物であるとは限らない。 実際は、ドラマティックでシリアスな作品がアメリカン・コミックの多くを占めている。 概要 [ ] ジャンル [ ] アメリカン・コミックスの特徴とされるのがものである。 以前には、大小取り混ぜた無数の出版社により、ファニーアニマル・コミックや西部劇漫画、恋愛漫画、恐怖漫画、戦記漫画、犯罪漫画など、グリッター・ジャンル(スーパーヒーロー以外の多数のジャンル)で有名なアメリカン・コミックが存在した。 二つの要因から、この多様性は1950年代に急速に失われてしまった。 一番目の要因は、極めて規制的なコミックコード委員会の設立へと結びついた、「有害な」子供向け漫画に対する一連の公的キャンペーンの高まりであった。 この規制は厳しい制約が有るがスーパーヒーロー漫画は認可し、一方で、グリッター・ジャンルを完全に禁止した。 結果として、多くのグリッター・ジャンルを扱う弱小出版社の作品は一掃されてしまったが、スーパーヒーロー物を扱う大手出版社は無傷なままに残された。 二番目の要因は、後半から前半にかけて、がライトな購読者層の多くを引き寄せたことである。 出版社がコミックコードから離れてライトな購読層向け以外のグリッター・ジャンル作品を制作するようになるまでの間、テレビやの方が遥かに高い収益を得られた。 しかしながらアメリカン・コミックは、スーパーヒーロー物のようなアクション志向の強い異世界での冒険を、に金をかけることなく、映画産業より高度なボリュームで描くことができたのである。 日本の漫画に多いはアメリカではグリッター・ジャンルに分類されるため、アメリカン・コミックスでは非常に少ない。 出版形態 [ ] レギュラー・シリーズと呼ばれるほとんどのアメリカン・コミックは、製本による32ページの薄い月刊の(英語ではコミック・ブック、日本ではリーフと呼ばれる)として発行される。 リーフ1冊の価格は1ドルから2ドル強である。 1冊のリーフには1タイトルのみが22ページ前後で、広告、と共に掲載される。 日本の漫画のように最新タイトルが複数の連載作品として1冊の雑誌に併載されることはない。 一部の人気エピソードはトレード・ペーパーバックの形で1冊の本にまとめられることもあるが、日本の単行本のように全てのエピソードが発行される訳では無い。 大手出版社によるアメリカン・コミックのほとんどはフルカラー印刷である。 作画においては、下絵を描く、ペンを入れる、彩色を行うカラーリスト、文字を書き込むによる分業体制が取り入れられている。 作品やキャラクターのは慣例として出版社に帰属する。 このシステムは、特定のキャラクターの物語を複数のアーティストが描き継ぐことにより、何十年も同じキャラクターを使いまわせたり、異なる作品に登場するキャラクターのが容易に行えるという利点をもたらした。 その一方で、本来はアーティストが得られるべき権利が損なわれたり、作品の作家性が失われる欠点があった。 特に有名なのは、『』の作者ジョー・シャスターとジェリー・シーゲルの例である。 1947年に、に対する利益配分を求める裁判を起こして解雇された二人は、1975年に ()の支援によりDCとの示談を成立させるまでの30年間、『スーパーマン』に対する権利を主張できなかった。 には、の看板作家7人が独立し、アーティスト本人に作品の著作権が帰属するを設立した。 詳細は「」を参照 歴史 [ ] アメリカン・コミックの歴史は、以下の時代別に区分される。 プラチナ・エイジ [ ] アメリカで最初に出版された漫画本は、近代コマ漫画の創始者として知られるの(~)による『ヴィユボワ氏の恋愛 』(出版)の海賊翻訳版『オバディア・オールドバック氏の冒険(The Adventures of Mr. Obadiah Oldbuck)』()であると考えられている。 ゴールデン・エイジ [ ] アメリカにおけるコミック・ブックは、後半の紙上に掲載された初期の(コマ漫画)から発展した。 から代にかけて、新聞既掲載のコミック・ストリップをに収録した初期のコミック・ブックが出現した。 この頃のコミック・ストリップは主にな性質を備えていたために、「コミック・ストリップ」から採られた「コミック・ブック」という呼び名が適用された。 「コミック・ブック」という用語が、扱っている出版物の内容ではなく出版媒体を示すようになった時に、この呼称は混乱をもたらした。 に ()により出版された「Funnies on Parade(マンガ大行進)」が、今日知られている形式での最初のアメリカン・コミックであると、多くの人々から認識されている。 別の人々は、それ以前の10年間でアメリカン・コミックは出現したと主張している。 には、既にの漫画『(原題:Tintin au Congo)』が発表されていた。 2月に、ナショナル・ピリオディカル・パブリケーションズ(DCコミックス)は、オリジナルなキャラクターと物語による「New Fun Comics」シリーズを発表した。 このシリーズはパルプ・マガジンから強い影響を受けた冒険物と探偵物から成り立っていた。 アメリカン・コミック史上最も重大な出来事は、にナショナルの「Action Comics」第1号で生じた。 および ()による世界最初のである『』が、この号で登場したのである。 パルプ・マガジンの諸作品や、の伝説、のSF小説『闘士』などに影響されたスーパーマンは、超人的な腕力と素早さ、その他の超能力を持っており、サーカスの怪力男を彷彿とさせる鮮やかな衣装に身を包んで犯罪者と戦い、優男のクラーク・ケントとして秘密の正体を隠し、日々の生活を送っている。 アメリカン・コミックス界に『スーパーマン』が与えた衝撃はあまりにも大きく、その後の2年間でほとんどのアメリカン・コミック出版社がスーパーヒーロー物のシリーズを発表することとなり、スーパーマンは世界で最も有名なキャラクターのひとりとなった。 からまでの期間は、 アメリカン・コミックの黄金時代()として知られている。 この期間のアメリカン・コミックは、大量印刷と(中のコミック・ブックは、安価かつ人気のある娯楽であった)、安定しないストーリーと作画および印刷の質、そして低賃金かつ労働ではあるものの、アメリカの複数の人種に跨って仕事を与えた数少ない業界である事によって特徴付けられる。 しかしながら、この期間のアメリカン・コミックは主に子供向けのジャンルであったことから、多くの成人は愛情に満ちた無批判な態度で、この時代を古き良き黄金時代として回顧している。 戦後、新たなジャンルが加えられ、古いジャンルは拡張された。 に代表されるティーン・ユーモア、のキャラクターが活躍するファニーアニマル・コミック(動物漫画)、、物、、ユーモア漫画などが、各々の居場所を見出した。 長期連載されていたオリジナル3作品『スーパーマン』『』『』を除いて、までにスーパーヒーロー物はほぼ一掃されていた。 コミックス・コード [ ] 後半から前半にかけて、多数の暴力表現と流血沙汰を含んだ作品で悪名高いの大きな成功に伴い、恐怖漫画や実録犯罪漫画が台頭した。 これらの漫画や他の漫画を標的にして、と規制活動家は犯罪や、薬物使用、学力低下の原因として漫画を非難した。 スーパーヒーロー物の根底にはサディズムと同性愛嗜好があるという考えに取り付かれたの著書『 ()』が漫画に対する懸念を取り上げ、同書は少年非行に関する上院小委員会に漫画への関心を抱かせた。 それらの結果としてが発生し、学校および保護者のグループによる公的な漫画の出版禁止運動が行われ、いくつかの市では漫画本のが行われた。 アメリカにおける漫画業界は急速に衰退した。 上の出来事により、ナショナルやアーチーに代表される多くのアメリカン・コミック出版社は、にを設立し、「現存するコミュニケーション・メディアの中で最も厳格な規制」を目標とした (Comics Code)の試案を起草した。 コミックス・コードの認可シールは、販売店に運ばれる実質上すべての漫画の上に速やかに現れた。 ECコミックは、大して論争にもならなかった数冊の漫画本における試行錯誤の後に、風刺雑誌『』に専念するために漫画の出版ラインを廃止した。 この『MAD』は、規制を逃れるため、雑誌形式に変更された漫画本であった。 シルバー・エイジ [ ] 中頃、連続テレビシリーズ『スーパーマン(原題:The Adventures of Superman)』が人気を博した後に、各出版社は再びスーパーヒーロー物の出版を試みた。 「Showcase」の第4号(ナショナル、1956年)は、過去のヒーローであるを復活させた。 『ザ・フラッシュ』の復活から、 アメリカン・コミックの白銀時代()として知られる第二次スーパーヒーローブームが始まった。 ナショナルはその後の6年間にわたってスーパーヒーロー物の出版ラインを拡大し、『』や『 ()』、『』、その他のスーパーヒーロー達の新たなバージョンを紹介した。 1961年、原作者兼編集者のと作画家兼共同原作者のは、用に『』を製作した。 『ファンタスティック・フォー』の第1話では、人間的な欠点や恐怖心、内なる悪の心を備え、口げんかをしたり借金などの心配をするスーパーヒーロー達の自然なスタイルが導入され、アメリカン・コミック業界の変遷を示す記念碑となった。 当時確立されていた堅物の社会改良家たちであるスーパーヒーロー像と一線を画するこれらのキャラクターは、業界に革命をもたらした。 カービーや、 ()、その他の作画家らによるダイナミックなアートワークに補われた、リーの多彩にして魅力的な脚本によるこの新しいスタイルは、スーパーヒーローを愛する子供達から、作品の深いテーマを楽しむ大学生の間にまで読者を見出した。 最初はマーベルの競争相手であるナショナルにより本が配給されていたため、マーベルが生産可能な本のタイトル数は制限されていた。 この状況はの終わりまで改善されなかった。 ナショナル(DCコミックス)、マーベル、アーチーが、1960年代におけるアメリカン・コミックの代表選手であった。 その他の注目に値する出版社としては、 ()を初めとする大勢のプロ作家の出発点となった低予算ブランドの ()、 ()、 ()、『』や『』の ()、『 ()』で知られる ()がある。 アンダーグラウンド・コミックス [ ] 1960年代後半から1970年代前半にかけて、 の波が生じた。 これらのアングラ漫画は確立されたアメリカン・コミック出版社とは無関係に出版され、その大部分が若者による当時のカウンター・カルチャーとドラッグ・カルチャーを反映していた。 それ以前の漫画には見られなかった自由闊達で無礼千万なスタイルにより、その多くは注目に値する。 アングラ漫画のムーブメントはに、アングラ漫画の巨匠による『 ()』創刊号の出版により始まったのであると考えられている。 クラムはの生みの親でもある。 ブロンズ・エイジ [ ] ブロンズ・エイジ(青銅時代)という用語は、1970年前後に(特にDCとマーベルに関して)起こったアメリカン・コミックの変化が集中した時期に始まる、アメリカのメインストリーム・コミックでの歴史区分に対して一般的に用いられる。 ゴールデン・エイジからシルバー・エイジにかけての変遷とは異なり、シルバー・エイジからブロンズ・エイジの変遷は多くの継続して出版されていた作品に関わっており、それほど急激なものではない。 すべての作品が同時にブロンズ・エイジを迎えたとは言えない。 シルバー・エイジからブロンズ・エイジへの変遷を示すと考えられる変化は、以下の通りである。 スーパーマン・ブックスの編集者 ()の引退や、ジャック・カービーのDCへの移籍を含む、人気作家達の交代• 『コナン マーヴルコミック 原作・ ()作画 』『 ()』『』『』『』、そしてリバイバル版『』などの、非スーパーヒーロー作品およびスーパーヒーロー境界作品のブーム• 『』での薬物乱用問題や、『グリーンランタン/グリーンアロー』シリーズなどの、重大な社会問題を扱おうと試みた「適切な」アメリカン・コミックの出現• に起きたコミックコード委員会の規制緩和• オリジナル版に近い「よりダーク」にされたバットマンや、職業がテレビレポーターになりクリプトナイトの設定を取り除かれたスーパーマン、一時的に常人となったワンダーウーマンなど、幾人かの人気キャラクターの設定改変。 数年後の新の改変も、この傾向の一部かもしれない。 スパイダーマンのガールフレンドであるグウェン・ステイシー、 ()、の幾人かのメンバーなどの、人気キャラクターの死 モダン・エイジ [ ] メインストリーム・コミックの情勢 [ ] における書店買い取り形式による直販制度()は、コミック専門店の登場によって全土で同時に発生した。 これらの専門店は社会の偏見の声からの避難所であったが、同時にコミックを衆目から覆い隠すことになった。 より多くの号を読者に購入させるために、連載されるコミックのストーリーは更に長く複雑になっていった。 からの間に、複数の原因(全国的な紙不足、出版社数の増加、雑誌に対するコミックの商品単価の低さによる販売店の利益率の低さなど)から、コミックの価格が高騰した。 アメリカにおけるコミック人気の凋落について考える際に、これらの要素はしばしば指摘される。 この2シリーズの驚異的な人気は、メジャー系出版社(DCとマーベル)に彼らのタイトルをよりリアリスティックな、暗い雰囲気のものへと変化させた。 これらの作風はしばしば冷笑的に「グリム・アンド・グリッティ grim-and-gritty 」と呼ばれる。 この変化は『』『』『』などのアンチヒーロー人気の拡大や、やなど多くのインディペンデント系出版社の「暗い」雰囲気によっても強調された。 数年間にわたり、メインストリーム・アメリカン・コミックの誌上は、血みどろのミュータントと闇の復讐者によって占められていた。 この暗闇とニヒリズムへの志向は、DCの看板漫画であるバットマンシリーズの「A Death in the Family」や、同様にマーベルの看板漫画『』シリーズの「Mutant Massacre」や「Acts of Vengeance」によっても促進された。 前半の投機ブームは、一時的に専門店での販売を増加させたが、これらのブームはコレクターズアイテムの供給過剰によって終焉を迎えた。 そしてコミックの販売は1990年代半ばから急速に減少しつつあり、数百の専門店が閉店した。 今日、北アメリカで販売されているアメリカン・コミックの部数は、出版史上最低のものである。 マーベルやDCのようなスーパーヒーロー系の大手出版社は、今でも「メインストリーム」と呼ばれているが、もはや過去の数十年間のような大型メディアではない。 プレスティージ形式 [ ] プレスティージ形式によるコミックは、標準的なアメリカン・コミックが数枚の広告紙を折り重ねた単純な製本であるのに対し、それより厚い48ページから72ページの長さで光沢紙に印刷され、背表紙とカバーを備えている。 プレスティージ形式の単行本は、DCコミックスによるのバットマン作品『ダークナイト・リターンズ』において初めて使用された。 この作品の成功はプレスティージ形式の確立につながり、現在この形式はビッグネーム作家が手掛けた作品の披露や、重要なストーリーにスポットを当てるのに使用されている。 プレスティージ形式で発表されるストーリーは、一連のシリーズの一部であるか、独立作品のいずれかである。 独立作品が発表される場合は、の『』のように、やグラフィックノヴェラとして発表される。 インディペンデント・コミックとオルタナティヴ・コミック [ ] コミック専門店の存在は、後半より始まったインディペンデント系コミックの数回にわたる波を活気付けた。 これらの波の最初の作品は、一般には インディペンデント・コミックあるいは と呼ばれた。 これらのある物は、アンダーグラウンド・コミックの伝統を汲むものであった。 別の物は、形式やジャンルにおいてメインストリーム出版社の出版物に類似していたが、より小規模なアーティスト本人が所有するベンチャー会社か、アーティスト個人により出版されたものであった。 さらに別の少数は、コミックをの世界に持ち込もうとする実験的な試みの産物であった(特筆すべき例として、と ()によるアンソロジー雑誌『』が挙げられる)。 アメリカン・コミックの形式や流通を、より一般書籍に近づけようと変化させていった1990年代の小規模出版社によって、この「スモールプレス(小規模出版)」のシーンは拡大し多様化し続けた。 自費出版による極めて非公式なバージョンである「ミニコミック」形式は1980年代に発生し、スモール・プレスと比べても限定された読者の元にしか届かないにも関わらず、1990年代のアーティスト達の間で人気を得た。 「アートコミック」は、アメリカン・コミックの伝統的なメインストリームの外部で活動を続けるオルタナティヴ・コミックやスモールプレス、ミニコミックを示す一般的な用語として、時おり使用された。 これらの形式において活動を続ける出版社やアーティストは、コミックを一つの芸術形式としてより洗練させたいという願望を持っていた。 アメリカン・コミックの認知 [ ] いくつかのアメリカン・コミックは社会的に認知されており、を受賞したの『』やの短編部門を受賞したニール・ゲイマンの『』など、作者にはジャンル外からの賞が与えられている。 それ自体はアメリカン・コミックではないが、アメリカン・コミックを題材にしたの『 ()』は、のピューリッツァー賞部門を受賞した。 大衆によるスーパーヒーロー物への関心は、『』()や『』()のような特撮の成功によって増加した。 この関心を利用するため、出版社はから始まった(コミックの無料配布サービス)のような宣伝活動を始めた。 加えて、『』『』『』のような非スーパーヒーロー作品の映画化が、コミックメディアのイメージ改善に繋がるのではないかと期待されている。 連載コミック形式の衰退 [ ] 前半、小売店での販売数の増加に伴って、22~30ページ版の月刊連載されるアメリカン・コミックの売り上げは減少し続けた。 コミック出版社のグラフィックノベルへの路線変更に加えて、パンテオンのような一般書籍出版社が、知名度の低いコミック出版社から販売されていた作品を含む、無数のグラフィックノベルをこの十年間に販売した。 アメリカン・コミック業界の関係者達は、業界を席捲するグラフィックノベルの出版により、月刊連載されるアメリカン・コミックの時代は終焉を迎えつつあるのかもしれないと、公的に意見を述べた。 多くの出版社が、連載形式のストーリーをグラフィックノベルに適用するための計画を立てている。 しかし、危惧されていた月刊連載されるアメリカン・コミックの売り上げは2001年以降年々増加しており、それに伴いコミック市場も1990年代の倍以上に成長している。 実写化されたおもなアメコミ一覧 [ ]• (ダークホースコミックからも出版されている)• ()()• その他の出版社• 脚注 [ ].

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