九九がスラスラ言えますか? まず初めに、かけ算の九九がスラスラ言えるか復習してみて下さい。 それは単に呪文のように九九の表を暗唱したにすぎません。 これが出来ないと九九が完璧だとは言えません。 お子さんに口で問題を出してあげて練習しよう。 ランダムに書かれた九九の計算をしてもいいよ。 九九の逆算に挑戦! ランダムに出題する九九の計算と同じように、九九の逆算に即答できるかも試してみましょう。 これは、ほとんど割り算をしているのと同じことになります。 割り算が速くできないのであれば、これが2秒以内に即答できないのではないでしょうか? 割り算のつまずきは九九に原因がある! 割り算に時間がかかるのは、九九に原因があると思って間違いありません。 確かに九九の表を暗唱できれば、九九を間違えることはないかもしれません。 ただ、それだけではダメなのです。 先ほどの例のような、ランダムに並べられた九九の問題。 そして、九九の逆算の問題に即答できなければ、九九を完璧にマスターしたとは言えないのです。 まずは、九九を徹底的に復習することが必要です。 割り算のつまずきは、かけ算に原因あり! これは、割る数が2桁以上の割り算の場合も同じです。 かけ算をマスターすれば、割り算は難しくはありません。 逆に言えば、かけ算が速く正確に出来ないうちは、割り算を速く正確にすることは絶対に出来ないのです。 割り算を速くするためには、かけ算を練習するのが大切だよ。 割り算の練習 あまりのある割り算につまずくお子さんは、あまりのない 割り切れる 割り算もまだ不十分であることがほとんどです。 まずは、割り切れる割り算を徹底的に復習しましょう。 九九と九九の逆算が出来るようになっていれば、そんなに難しくないはずです。 これで、割り切れる割り算も大丈夫です。 あまりのある割り算の練習をする前に 九九の練習、九九の逆算の練習、割り切れる割り算の練習。 これらすべてを2秒以内に即答できるようになっているでしょうか?もう一度確認しておきましょう。 焦る必要はありません。 あまりのある割り算でつまずくお子さんは、この練習がほとんどできていないからです。 反射的に答えが出るようになるまで何度も練習する必要があります。 「うちの子は算数が苦手で、出来る子とは頭のできが違うのよ。 」 もしかすると、そんなことを思っていませんか。 しかしそれは大きな間違いです。 計算の出来る子と出来ない子の違いは、練習量の違いだけです。 今は、昔と比べると学校で勉強する計算問題の量が圧倒的に少なくなっています。 ですから、計算が苦手なお子さんには、家での練習も必要なのです。 計算問題は練習すればするほど、速く正確に解けるようになります。 毎日5分の計算練習をお子さんと一緒にやってみませんか。 ほんの数分ですが、毎日繰り返していましたよ。 時間がかかっても正解できるから大丈夫、と次の単元に進んでしまうともっと時間がかかるようになるのです。 それがあまりのある割り算です。 あまりのある割り算でつまずくお子さんは、 あまりのある割り算がわからないのではなく、九九や割り切れる割り算が完璧でないのです。 毎日数分間だけ、九九や割り切れる割り算の問題を、口で質問して答えさせる練習を親子で一緒にやってみるのがいいですよ。 あまりのある割り算の教え方 九九、九九の逆算、あまりのない割り算。 これらが速く正確に出来るようになった後は、いよいよあまりのある割り算の練習に入ります。 まずは考え方から教えてあげましょう。 あまりの考え方を理解する 割り切れる割り算と違い、あまりのある割り算では、まずあまりについて教える必要があります。 一番簡単なのは、おはじきや図を使って説明する方法です。 問 14個のおはじきがあります。 4個ずつ分けていくとどうなりますか? これがあまりの考え方の基本です。 答えは、 3組に分けられて2個のおはじきがあまる そしてこれを見ると、 あと2個おはじきがあればもう1組出来ることもわかります。 その場合、おはじきが足りなくなる直前のかける数 3が答えになり、その時おはじきは12個必要です。 だから残るおはじきの数は、 14-12=2 で 2個 となります。 このようにあまりのある割り算の計算には九九を使うことを教えます。 使う九九の段は、分ける数、割る数の段の九九であることも教えます。 割られる数より答えが大きくならない割る数が、答えとなります。 割る数の段の九九を使う あまりのない割り算と同じように、答えを探すときには割る数の段の九九を使うことを教えましょう。 ここまで説明すれば、後は練習を繰り返すだけです。 割り算にはかけ算 九九 を使う 今までのことからわかるように、割り算にはかけ算 九九 を使います。 だからこそ、あまりのある割り算をする前には、九九をマスターする必要があるのです。 しかも、 ただ九九の表を暗唱するだけでなく、 ランダムに出された問題に即答できるようになっておく必要があるのです。 ご家庭でも、九九や割り算をお子さんに口で質問して答えさせる練習をさせてあげて下さいね。 まとめ 今回は、あまりのある割り算の教え方について紹介しました。 あまりのある割り算を練習する前には、必ず九九を速く正確に答えられるようになる必要があります。 割り算には、かけ算 九九 を使う このことは、割る数が2桁や3桁になっても変わりません。 計算問題は練習すればするほど、速く正確に解けるようになります。 小学校の低学年の九九の計算を使う時は、宿題をしたあとにお子さんに口で問題を出してあげるのがいいでしょう。 1日5分もすれば十分です。 そうすれば、親子のコミュニケーションも取ることが出来ますし、一石二鳥の効果があります。 毎日少しずつ継続して練習することで、見違えるように計算が、そして算数が出来るようになることでしょう。 継続は力なり 原点に帰って、親子一緒に九九の練習から始めてみるのはいかがでしょうか。
次の次に、配る元になるイチゴの数を13個にして、「イチゴが13個あるね。 4個ずつ配ってみるね。 」と声をかけ4個ずつイチゴを容器に分けていきます。 4人目の人に分けようと思ってもイチゴが1個しかあまっていなくて、4人目の人には、イチゴを4個分けることができないことが分かります。 「3人に分けることができて、イチゴが1個あまるよね。 」と言いて式を完成させます。 あまりのあるわり算の考え方がしっかりと分かるためにはこのプロセスが重要になります。 数を変えていろんなあまりのある場合についての課題を子どもにしてもらいます。 step2 具体物を使ったわり算の計算の仕方の意味把握の支援 配る元になるイチゴの数を13個に戻して、「『イチゴ13個を4個ずつ配ると何人に分けることができ、何個あまるか。 』計算で求めてみますね。 つぎに、1人目の容器に4個イチゴを入れ、1回目で4個配ります。 」「次いくよ」といって3回目に入ります。 」と伝え、「しいちがし・しにがはち・しさんじゅうに・ししじゅうろく、ししまでいくと13を越えるので答えは3というふうに答えを出します。 」とまとめます。 「あまりは、配る元の数13から実際に配った数12を引いて1になるね。 」と計算の仕方を確認し、算数シートに答えを書き入れます。
次の長男の好きな食べものと、次男の好きな食べものが違うように、長男の苦手なものと、次男の苦手なものは全然違う。 長男がひっかからなかったところが、次男にとってはつまずきポイントになったりするし、その逆ももちろんある。 一筋縄にはいかないものだなぁと、つくづく思う。 今年の夏休みの宿題で、小3の次男とクラスメイトたちがこぞって嫌がったものがあった。 それは、 あまりの出るわり算100問プリント。 あまりの出るわり算といっても、あまりを出すときにくり下がりのないひき算で答えが出せるものではない。 そのプリントのわり算は、100問すべて、あまりを出すときにくり下がりのあるひき算をしなければいけないものばかり。 次男は半泣きでこのプリントに取り組んで、「あまりの出るわり算は嫌い」という苦手意識だけが残る残念な結果となってしまった。 先日ひさしぶりに、あまりの出るわり算の宿題が出た。 数でいえば20問くらいのライトなものだったのに、次男の顔が曇った。 「うえぇ、嫌だなこれ」と。 考えようによっては、問題をパッと見て「これはあまりがでるわり算で、ああ、しかもひき算も面倒なやつ」とわかるんだから、悪くない。 悪くないんだけど、明らかにモチベーションが低いし、スピードも遅い。 やる気がなくて遅いのか、苦手だから遅いのか。 どちらにしてもサポートが必要だなと感じた。 さて、どうしたものか。 小3算数ではわり算が重要なポイント この記事で紹介した「たったこれだけプリント」には、その学年の教科別の学習ポイントがまとめてある。 そこに書かれている小3算数の学習ポイント(達成したい目標といったほうがいいのかな?)は以下の3つ。 基本のわり算450題がすらすら解け、「C型わり算」も1題3秒で解ける。 十進法のしくみを理解し、整数・少数・分数の基本計算がすらすらできる。 陰山英男 2014 『陰山メソッド3年生の国社算理たったこれだけプリント』小学館 3つあげられたポイントの筆頭に「わり算がすらすら解ける」 があがっていることからも、小3の算数でわり算が重要だということがわかる。 C型わり算って何?わり算の種類は3つ 3年生で習う基本のわり算は3種類ある。 A型わり算…あまりが出ないわり算(わりきれるわり算)• B型わり算…あまりを求めるときのひき算がくり下がらないわり算• C型わり算…あまりを求めるときのひき算がくり下がるわり算 A型は全部で90問、B型は260問、C型は100問、全部で450問。 たったこれだけプリントでは、この中の特にC型わり算について、徹底的に反復練習をしましょうと書いてある。 夏休みのあの100問は、このC型わり算の100問だったということか〜! 「あまりのあるわり算」こそ、低学年の算数の総決算的課題です。 そして「C型わり算」の反復練習は脳を筋肉のようにきたえ、あらゆる科目の理解につながる非常に重要な学習です。 陰山英男 2014 『陰山メソッド3年生の国社算理たったこれだけプリント』小学館 なるほどなるほど。 徹底反復かけざんわりざんプリントを買ってみた もうすぐ冬休みだし、よい機会なので気になっていた「ニガテ克服シリーズ2 徹底反復かけざんわりざんプリント」を買ってみた。 内容は• きほんトレーニング編:九九を覚える前段階のトレーニング• かけ算編• わり算編• こたえ となっている。 この「ニガテ克服シリーズ2 徹底反復かけざんわりざんプリント」を読んで、書かれているポイントをひと言でまとめるなら、 わり算を上達させたいなら九九を使いこなす力を身につけるべし 九九を覚えるだけではなく、使いこなせてはじめてわり算ができるようになる。 九九を使いこなせていないから、わり算のスピードが遅い。 言われてみれば確かにそうだ。 このプリントは、1〜6年までの全学年が対象となっている。 たとえ、6年生の子が取り組む場合でも、最初から順々に取り組むようにと書いてある。 その理由は、つまずいているポイントを明らかにするため。 サッとできないところがあったら、サッとできるようになるまで練習する。 段階的にすすんでいって、最終的にはC型わり算100問を5分で終わらせることが目標…!夏休みに30分以上かけて泣きながらやった100問を5分で…!ふぉぉ! これは冬休みなんていっていないで、今すぐ渡そうと思った。 先は長い。 まとめ 実は、学校でも「九九マスターへの道」という取り組みがなされている。 さまざまな形の九九を、制限時間内に言えるようにして、テストを受け、合格したら級が上がり、最終的には九九マスターの称号を手にすることができる、という取り組みだ。 この九九マスターの称号を手にする人が増えてきたのは10月以降だそうだ。 (ちなみに次男は10月に免状をもらってきた) 夏休みのあのC型わり算100問プリントがなければ、ここまで苦手意識を持つことはなかったかもしれない。 いや、2年生で覚えた九九を、2年生のうちから「使いこなす九九」に進化させていたら、もっと早い段階でC型わり算に適応できるくらいのわり算力がついたのかもしれない。 いずれにしても、あのプリントが嫌だ!苦手だ!辛い!と感じていた次男のような子たちは、その時点でまだ九九を自在に使いこなせる段階に至っていなかった。 やっとA型わり算ができるようになって、B型わり算に足を踏み込んだくらいの段階では、辛いだけだったのだ。 物には順序があって、少しずつその子のペースに合わせてレベルを上げていくことが大事なんだなと、改めて思った。 そのときにそのことに気がついていれば…という気持ちもあるけれど、長男のときはスーッと通りすぎてしまったわり算だったが、次男が「うえぇ!」と言ってくれたおかげでその大切さを知ることができて良かった、ということにしておこうと思う。 陰山先生の教材を信頼しているらしい次男は、早速喜んで「ニガテ克服シリーズ2 徹底反復かけざんわりざんプリント」に取り組んでいる。 これが終わる頃には「おれC型わり算得意〜!」になるといいね。 がんばれー!.
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