枕草子内容。 5分で分かる枕草子!日本三大随筆のひとつをわかりやすく解説!

枕草子 講義で取り上げられた章段からの考察

枕草子内容

猫が大好きな一条天皇! 猫は奈良時代に中国から伝わったとされますが、平安時代は、まだまだ 「高級品」でした。 「ブランド猫」なので、逃げないように美しい高価な紐をつけて、屋内で大事に飼っていたのです。 でも、一条天皇の猫愛は、そんなものではありません。 ほんとに飼っていた猫が大好きだったようですよ。 一条天皇は、清少納言が仕えた定子の夫なのですが、猫を自分の部屋に自由に出入りさせるため、なんと官位を与えたのです。 当時は、一定の「位」の貴族でなければ、天皇のすぐそばに仕えることはできませんでした。 それで、つけられた名前が、 「命婦(みょうぶ)のおとど」。 「五位」というかなり上位の官位を授かって、専用の高級女官の乳母(世話係)もやとわれ、大切に育てられたのです。 一方、犬も宮中で飼われていましたが、こちらの扱いは 「番犬」そのものです。 自由に庭を行き来できて、ご飯の残り物などを分けてもらっていました。 犬のほうが自由でよさそうとも思いますが、犬と猫との待遇の差がはっきり分かるお話があるのです。 一条天皇の「猫のえこひいき」が主な原因のお話、『枕草子』第9段です。 スポンサーリンク 犬と猫の扱いの差が歴然? ある日、一条天皇のお気に入りの愛猫「命婦(みょうぶ)のおとど」が、縁先で日向ぼっこをして寝そべっていました。 それを見た世話係の「馬の乳母」は、「なんてお行儀が悪いの! こちらへいらっしゃい。 」と呼びましたが、猫は知らんぷりです。 (「命婦のおとど」は女の子なので、当時の礼儀では、御簾の中に入っていなければいけません。 ) 乳母は、半分ふざけて、「翁丸、どこにいるの。 命婦のおとどを、こらしめておやりなさい。 」と言うと、「翁丸」という名の忠実な犬は、それを本気にして猫に飛びかかりました。 犬に追われた猫は、驚いて室内に逃げ込みます! それを、たまたま一条天皇が見てしまったから大変です! 「翁丸を打ちすえて追放してしまえ。 乳母も代えよ!」と、プンプン怒ってしまいました。 哀れな「翁丸」は、護衛の男たちに、散々棒で打たれ、追放されてしまったのでした。 その後、この「翁丸」は、帰巣本能のなせるわざか、戻ってきます。 家(宮中)が恋しかったんでしょうね。 それからまた打たれるというひと悶着がありましたが、最後には、それまでどおり宮中で飼ってもらえるようになったのでした。 この話、許されてよかったけれど、犬に対してひどい仕打ちですよね。 翁丸が、かわいそうだ~~! 「馬の命婦」に命じられて、忠実に従っただけなのに。。。 戻ってきてから、またボコボコにされて、瀕死の重傷を負うのですよ。 (みんな死んだと思っていたぐらい。 ) 清少納言も、定子様も哀れに思い同情しています。 一条天皇は、猫が好き過ぎて、理由なんてどうでもよかったのでしょう。 「私の猫を追いかけまわすなんて、無礼者ー!」って感じです。 ところで、清少納言は、猫と犬について、どう思っていたと思いますか。 私は、上品で貴族的なものが好きな彼女は、猫のほうが好きだったんじゃないかなと思っています。 他に書かれているものから推測してみましょうか。 『枕草子』の中の「猫」 「猫は上のかぎり黒くてことはみな白き」(原文) 「猫は背中全体が黒くて、お腹が白いのが可愛いわ!」 白ベースで、背中に大きな黒ブチのある猫ちゃんでしょうか。 それとも、お腹の白い黒猫ちゃんでしょうか。 清少納言は、シックな配色の猫が好みのようです。 他には、 「なまめかしきもの」の段で、 「優美な物。 すのこの高欄のあたりに、とってもかわいい猫が、赤い紐で結ばれ、白い札がついていているのが、重りの緒にじゃれついて引っ張っているのが、優美で素敵だわ。 」と、出てきます。 また、 「むつかしげなるもの」では、「猫の耳のうち」とあります。 むさくるしく見えるものが、猫の耳の中だと書いています。 ということは、清少納言は、猫をかなり身近でじーっと見る機会があったってことですよ。 多分、抱っこしたことやお膝にの上に乗せたことがあるんじゃないでしょうか。 そうでなければ、じっくり耳の中まで観察できません。 それにしても、むさくるしいもので、これを思いつくとは、面白い発想ですね。 『枕草子』の中の「犬」 「翁丸」には優しかった清少納言ですが、一般的な「犬」についてはどう思っていたのでしょう。 登場するのは、 「すさまじきもの」の段です。 興ざめするものは、昼間に吠える犬と書いています。 番犬は、夜、不審人物が現れたときに吠えなさいよっ、うるさいなって感じです。 また、 「にくきもの」にも出てきます。 「犬が声を合わせて長々と鳴くのは、不吉な感じで、にくたらしいわ。 」 どうも、ワンワン騒がしく吠える犬が、お気に召さないようですね。 これは、すごく納得できます。 なんだか、やっぱり犬は、庶民的というか下僕扱いのような感じです。 あなたは「犬派」?それとも「猫派」? 平安時代は、中国から伝わったものが 「唐物」と呼ばれ、ブランド力がめっちゃ高かったのでした。 当時、貴族が飼っていた猫は、 「唐猫」と呼ばれ、高級志向、可愛い物好きの貴族に大人気でした。 一条天皇は、特に猫が好きで、飼い猫の「命婦のおとど」が出産した際には、赤ちゃんの幸せを祈る 「産養い」というお祝いまでしています。 それも、女院、左大臣、右大臣にさせているのです。 時の「総理大臣」にですよ。 アホですよ。 このことを記録した藤原実資は、 「変なことが起こる前兆かもしれないよ。 」と呆れて皮肉っています。 ちなみに、猫は、大切に大切に室内で育てられ、地面に足をつけることは、めったになかったそうですよ。 一方、犬はというと、その辺で放し飼いです。 庭を自由に歩き回り、家の中には入れてもらえないようでした。 明らかに「番犬」としての役目を担っていますが、犬にとっては、楽しい暮らしだったのかもしれません。 今、日本では、 「猫ブーム」が起こっていますね。 核家族や一人暮らしが多い現代人の生活には、猫のほうが合っているようです。 犬は、群れ生活をする動物ですし、お散歩が必要なので、世話も多いです。 もしかしたら、現代人は、室内飼いの猫と暮らす平安貴族のライフスタイルに、近くなっているのでしょうか・・・? あなたは、どうでしょう? 私は、実家にいるとき犬を飼っていたので、犬が大好きです。 でも、犬は本当に家族が大好きなので、愛情が重すぎて、今はもう飼う気力がありません。 だから、犬よりも猫よりも、お世話の楽ちんな「うさぎ派」なのでした。 でも、どんな動物でも、一人暮らしの人は、よくよく考えて飼ってあげてほしいなと思います。 犬猫ほどには賢くないうさぎでも、やっぱり独りぼっちは寂しいようですから。

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「枕草子」の内容からわかる平安の猫ブーム!一条天皇の「猫愛」がヤバイ!

枕草子内容

枕草子の世界 枕草子の作者とジャンル 枕草子と言えば、その作者は。 平安時代中期の女性で、一条天皇の皇后である(ていし)に仕える女性でした。 そんな彼女が定子に仕えた約7年間の出来事、あるいは日々感じたことが書かれているのが枕草子です。 同時代の文学として紫式部の源氏物語がありますが、こちらが物語性のある長編小説なのに対し、枕草子は日記文学に当たります。 一般的には、随筆やエッセイと言ったジャンルに属することが多いです。 最近では枕草子のことを『千年前のブログ』なんて言われ方もしますが、僕としてはこの表現がとてもしっくりきています。 時々、枕草子のあらすじは?と言った疑問を持つ方もいらっしゃるようですが、エッセイや日記といった性質から、一貫したあらすじやストーリーはありません。 枕草子の内容 では、枕草子の内容を見ていきましょう。 枕草子の内容は大きく分けて3つのパターンに分類されます。 正確には2つの要素が絡んでいたり、学者さんによっては言い回しが違ったりもしますが、オーソドックスな分類としては、このような形が最も一般的です。 類聚的章段 (るいじゅうてきしょうだん)• 日記的章段 (にっきてきしょうだん)• 随想的章段 (ずいそうてきしょうだん) ちょっと難しい表現なので、ひとつずつ説明致します。 類聚的章段 枕草子には、清少納言が気になった『山』や『池』や『虫』などが列挙された内容があります。 一例として清少納言が気になった『山』の一部を見てみましょう。 山は小倉山。 鹿背山。 三笠山。 このくれ山。 いりたちの山。 忘れずの山。 末の松山。 かたさり山こそ、いかならむとをかしけれ・・・ このような形で、テーマに沿った名称を連想ゲームのような形で次々と挙げていきます。 これを 『類聚的章段』と言います。 しかし『類聚的章段』で注目したいポイントは、ちょいちょい入ってくる清少納言の個人的な感想。 例として紹介した『山は』の中で言うと 『いかならむとをかしけれ』の部分です。 清少納言は 『かたさりの山』を 『いかならむとをかしけれ』と言っていますが、言葉足らずでちょっと分かりにくいので、かなり補足を入れつつ現代語にしてみます。 『かたさりの山』は漢字にすると『片去りの山』。 片方が去る山って、なんでそんな遠慮した名前なんだろう? 遠慮する山ってどんな山なのかと思うと面白い! こんな感じで、彼女が特に気になった名称に対し、ちょっとした感想が添えられているのです。 で、このちょっとした感想が、なんとなく彼女独特の感性でとても面白いのが類聚的章段の見どころです。 特にという章段では、かなり尖がった感性を発揮しています。 なお、枕草子のなかでも結構有名な『すさまじきもの』という章段も、この類聚的章段に属しています。 日記的章段 続いては『日記的章段』。 おそらく、枕草子の中ではこの『日記的章段』が最も親しみやすく、読みやすい内容ではないかと思います。 『日記的章段』とは、読んで字のごとく、清少納言の日記です。 彼女が宮廷で過ごした約7年間の備忘録のようになっています。 平安時代の宮廷文化を記録した貴重な歴史的史料とも言えるでしょう。 『日記的章段』にはいろいろな出来事が書いてあるのですが、その中でも最も彼女の筆が走っているのが、主である『定子(ていし)』との想い出です。 定子との機知に富んだやりとりや、自身の学識を自慢するかのような内容も多くありますが、やはり有名なのはでしょう。 定子の意図を素早く汲み取って、周囲に感嘆される内容となっていますが、これが元で枕草子は清少納言の自慢話と言われることがあります。 確かにそう思われるような内容も多いですが、日記的章段の本質的な部分はちょっと違うのかな?と僕は考えています。 話が逸れますので詳細は割愛しますが、気になる方はこちらの記事をご覧ください。 なお、日記的章段で面白いのが。 宮仕えを始めたばかりの清少納言が、周囲に翻弄され続ける回想録です。 強気な彼女も、最初は何もできない普通の女性だったことが分かる、非常に興味深い内容となっています。 随想的章段 最後は『随想的章段』について。 これに関しては、まず原文を見てみましょう。 春はあけぼの やうやう白くなりゆく山ぎは 少し明かりて紫だちたる雲の細くたなびきたる そうです。 枕草子冒頭部分、です。 この『春はあけぼの』に代表される内容が『随想的章段』に分類されます。 と言うか・・・ ちょっと雑な言い方ですが『類聚的章段』や『日記的章段』に属さない内容は、全部『随想的章段』だと思って差し支えありません。 この辺は線引きが難しく、学者さんによっても意見がまちまちです。 一般的にはのように、清少納言が風情を感じた情景が『随想的章段』に分類されることが多いです。 枕草子の章段数 以上のような3つの内容• 類聚的章段• 日記的章段• 随想的章段 これらの章段が、ランダム(一定の法則もある)に書かれているのが枕草子です。 そして、ひとつの内容ごとに一段、二段とカウントしていきますが、これを『章段』と言います。 なので一番最初の『春はあけぼの』は章段で言うと『一段』になります。 では、枕草子は何段まであるのかと言いますと、 約三〇〇段もの膨大な章段で成り立っています。 300にも及ぶ章段には、妙に長いものもあれば、わずか一行で終わってしまう短い内容も存在します。 しかし、この章段数にも定説はなく、学者さんによって意見が違います。 ある章段をひとまとめにする場合や、別々にする場合もあり、決まった解釈はありません。 ただ、どの説をみても三〇〇前後であることには変わりなく、おおよそ300くらいの内容が散りばめられていると思っていただければ問題ありません。 スポンサーリンク 清少納言が語る枕草子 枕草子の最後には跋文と言われる後書きが存在し、清少納言自らが枕草子の内容について触れています。 ここは是非とも清少納言ご自身の口から、枕草子の内容を伝えていただきましょう。 出典:より 枕草子絵巻 鎌倉時代 この草子、目に見え、心に思ふことを、人やは見むとすると思ひて、つれづれなる里居のほどに書き集めたるを、あいなう、人のために便なき言ひ過ぐしもしつべき所々もあれば、よう隠し置きたりと思ひしを、心よりほかにこそ、もり出でにけれ。 現代風に言い換えるとこのようになります。 枕草子は私が目で見て、心で思ったことを、まさか人が見る事も無いだろうと思い、里に帰っている時に書き始めました。 いろいろと書いてしまったのですが、読む人によっては不都合な内容や、言い過ぎてしまった部分もいっぱいあるので、私としてはうまく隠しておいたつもりだったのですが、意図せず世間に漏れてしまいました・・・。 清少納言としては、あまり人に見られたくない内容だったみたいですね・・・。 平安時代が脳裏に蘇る枕草子 以上が、枕草子のおおまかな内容になります。 古文の授業にもよく登場する枕草子ですが、古典とか難しいことは考えず単純に平安時代の一女性の日記として読むと、案外楽しいものです。 千年前から人間の本質は変わらない事が伝わってくる枕草子。 平安時代の華やかな宮廷文化を現代に伝える枕草子。 清少納言独自の感性で煌びやかに表現される情景描写。 そんな枕草子に、あなたも是非触れてみてください。 千年前も同じ日本に生きた僕たちと同じ日本人の感性が、あなたの心にも響くはずです。 そんな枕草子を、清少納言はなぜ書いたのか? その理由はコチラの記事に書いてみました。

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「枕草子」の内容からわかる平安の猫ブーム!一条天皇の「猫愛」がヤバイ!

枕草子内容

現代語訳(口語訳) 興ざめするもの、昼に吠える犬。 春の網代。 三月、四月の紅梅色の着物。 牛が死んでしまった牛飼い。 赤ん坊が亡くなってしまった産屋。 火をおこしていない炭櫃や囲炉裏。 博士が続けて、(奥さんに、跡取りとなる男の子ではなく)女の子を産ませたこと。 方違えに行ったのに、おもてなしをしない所。 言うまでもなく節分の(時期に行う方違えでおもてなしをしない)場合は、大変興ざめです。 人が地方からよこした手紙で、贈り物がないもの(は興ざめです)。 (地方の人も)京から届く手紙に贈り物が添えられていなくてはそのように思っているでしょう。 しかしそういう(贈り物がセットではない京からの)手紙は、見聞きしたいと思っていることを書き集めてあり、京に起こっていることも伝え聞くことができるので、(贈り物がなくても)とてもすばらしいものです。 人の所に特別に立派に書いて送った手紙の返事を、(使いの者が)今頃持ってきているだろう、異常に遅いわね、と待つうちに、さっき送った手紙を、(その手紙が正式な)立文であろうと、(略式の)結び文であろうと、大変汚く扱って毛羽立たせて、手紙の表に引いてあった墨なども消えて、.

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