涼宮 ハルヒ の 激闘。 涼宮ハルヒの憂鬱を初めてアニメで観るときの順番

#60 涼宮ハルヒの激闘 第59話~再会と復活~

涼宮 ハルヒ の 激闘

穏やかと言うに相応しい、本当に何事も無い土曜日だった。 明日に20回目の誕生日を控えるハルヒと共に俺は街へ出ていた。 俺の大きな目的としてはこいつへの誕生日プレゼントの下見がある。 ハルヒとしちゃそんなこと微塵も思っちゃいないんだろうが。 「ちょっとキョン、あんた真面目に人の話聞いてるの!?」 お前だって人の話聞かない時あるじゃねぇか。 ・・・というか、聞かない時の方が多いな。 この辺は高校時代から何も進歩しちゃいない。 あれから俺達は北高を卒業し、偶然にも同じ四年制の大学へと進学した。 何故かというか必然というか、全く同じでは無いものの、元SOS団の面子が俺達の大学から少々歩いたところにあるような大学に決まっていたもんだから俺としては身の回りは高校時代からあまり変わっていないっていうのが本音だ。 「へいへい、悪かったな。 ・・・何だっけか、谷口が大学に入ってから125回連続でナンパに失敗したって話だったっけか?」 「はあ?バッカじゃないの?どうでもいいじゃない、そんな話。 あんたね、今日何故ここであたしとこうしてるかわかってんでしょうね!?」 そんなものは聞かれなくてもわかってるさ。 表向きはお前からの誘いだったんだからな。 久しぶりのこの街だし。 何せ今日はハルヒの誕生日前日なのだ。 俺としちゃ公衆の面前でこっ恥ずかしいことを言われるのは逆に嫌なんだが。 「だって、あんたはあたしの彼氏であって、前日しかあんたと二人きりでデートできる日がないでしょっ!」 ・・・やれやれ。 そう、ハルヒは俺の彼女である。 かれこれもう1年以上経つのか・・・早いもんだ。 俺は高校卒業と同時にハルヒへ告白をした。 何て言葉を送ったか・・・なんて聞いてくれるなよ?死んでも言わん。 ・・・フリでも無くな。 俺の記憶が正しければ、その時ハルヒは泣いていた。 告白を断ったことが無いと谷口から聞いていたのでサラサラっと流されるのか、なんて楽観的になりつつ半分ヤケで告白しちまったんだが・・・結果的に言えば、ハルヒも俺を想っていてくれたらしい。 そんなこんなで今日もハルヒの付き合いの長さを更新中、である。 もうここまで来ると俺ですら嫌でも自覚させられるね。 ・・・俺はこいつを愛してしまったんだな、と。 いつの間にか俺自身、ハルヒ無しでは生きられない程になっていた。 俺は生涯をこいつと共に過ごすのも悪くないな、そう思ってたんだ。 「・・・おや、あなた方でしたか。 」 そこへ聞き慣れた声が聞こえる。 ・・・なんだよ、お前は前日にゆったりしたいってのに邪魔するのか? 「申し訳ありません、お邪魔するつもりは無かったのですが・・・久方ぶりにあなた方と会えて、僕もついつい心が躍っていまったのですよ。 」 「相変わらずその胡散臭さは健在だな、古泉。 」 古泉は肩を竦める。 どうやらこいつもハルヒへのプレゼントを考えていたらしい。 いつの間にか朝比奈さんや長門がハルヒと談笑していた。 ・・・そう、この時点で気づくべきだったんだ。 何でこの3人がここに来ていたのか、俺は少し考えただけで結論を出してしまった。 それが問題だったのだ。 「実は、少し相談がありまして・・・少々お時間よろしいでしょうか?」 唐突に出る古泉の言葉。 まあ、いつものことだしな。 俺は古泉に連れられ、少しだけ離れた場所に行きつく。 「・・・で?話ってなん・・・がっ・・・!?」 いきなりのことで俺は何がなんだか理解できなかった。 わかったのは、つい今まで人ごみと化したこの街の公園から完全に人が消え、突然無音になったこと。 ・・・そして。 」 古泉の顔は・・・笑っている。 一体何が起こってるんだ? 次々と起こる異常の中で俺が見たものは、一生をかけて忘れることはないだろう。 「・・・。 」 目を向けると長門がいた。 その長門は光る刃を出現させ、一点を貫いていた。 朝比奈さんは微笑み、古泉も笑みを崩さない。 「・・・ハル・・・ヒ・・・?」 俺の中で何かが崩れていく。 幻であってほしかった。 ・・・だが、どさっと崩れ落ちるその姿は、紛れも無く、さっきまで100Wの笑顔を向けてくれていた、俺の彼女だった。 「・・・ぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」 俺の叫びが木霊し、辺りが鏡が割れるように黒く塗りつぶされる。 あっという間に俺は闇の中に飲み込まれていた。 その後古泉がどうなったのか、朝比奈さんがどうしたのか、長門が何をやったのかはわからない。 だが、俺は裏切られたのだ。 超能力者に裏切られ、未来人に嘲り笑われ・・・そして、宇宙人に自分の愛する者を奪われた。 「ようやく見つけた。 」 そこに一筋の光を見つけた。 その姿は・・・俺がやったゲームで見たことのあるキャラクター。 現実とはかけ離れたその光景に俺はいつしか目を奪われていた。 「愛する者を取り戻したくはないか?」 目の前の主はそう俺に問いかける。 ・・・・・・ああ、俺はハルヒにもう一度会いたい。 あの笑顔をまた見れるんだったら何だってする・・・! 「契約成立だな、我が主。 」 目の前の男は立ち上がり、俺に手を差し伸べてきた。 俺は無言になり、その手を取る。 」 その男の名は、セフィロス。 「遊佐、聞こえるか?」 「・・・聞こえています、沢田さん。 」 ツナは本部にいるSSSメンバーの遊佐と連絡を取る。 無事にこちらからの反応を確かめられるということは、危険性があるわけでもなさそうだ。 遊佐、キョンへ急ぎ伝達を送ってくれ。 」 「・・・はい。 一方のキョンは態勢を崩さずに笑みを浮かべた。 「随分と余裕なんだな、お前らは。 たかが禁書目録 インデックス を加えた程度で戦況が大きく傾くと思ってたのか?だとしたら俺も舐められたもんだな、ったく。 」 「確かに禁書目録 インデックス の保持する冊の魔導書にお前の『全てを無に帰す力』を直接的に無力化する方法の載ったものはない。 だが、その力を駆使した応用法での戦法であれば、最低限の対策は練ることができる。 ・・・まだ俺は行けるぞ、キョン。 」 再び構えるツナに一歩も動じないキョン。 その対照的な姿は何を意味するのだろうか。 刹那、ツナが動く。 柔の炎を一気に後方に噴射、一瞬にしてキョンの前に出現したツナはその拳をもって叩きつける。 すると、拳はあらぬ方向へとずれ、キョンという的を大きく外した。 「空間選択が2か所!北東40と南東15、そこを調和だよ!!」 禁書目録の指示もあって、ツナは何とか持ちこたえ、キョンの能力に自らを激しく消耗することなく、戦えていた。 ただし、だからといってツナが優勢に立ったかと言えばそうではない。 「もうちょい気合入れねぇと俺に触れることすらできねぇぞ?」 キョンは右手を微かに動かす。 その瞬間、ツナのいた場所の空間が捻じれ、消滅する。 「ぐっ・・・!?」 一瞬顔が歪んだツナだったが、柔の炎で上手く対応し、空間を修復させる。 」 ツナの顔が決意の表情に変わる。 「・・・ふん、いるんなら早く出せ。 それで全てが終わる。 」 「だったら現れてやるよ、もう一人の俺さんよ。 そこには蒼髪の少女も並んで立っていた。 その姿にツナや禁書目録 インデックス 、ゆりは一瞬驚愕の表情を浮かべるが、彼の隣にいるのだから大丈夫なのであろう。 「そろそろ吐いてもらうぞ、お前の存在理由をな。 その顔は苦痛に満ちたものだったが、それでもなお彼の目は死なない。 「・・・やれやれ。 一発でグロッキーしちまえば楽なのによ、そこまでして聞きたいのか。 そんなら聞かせてやる。 俺が蘇らせようとしているハルヒはな。 」 次の言葉に辺りの全員が凍りついた。 信じられなかった。 一言で言えばそうなる。 それはあまりにも残酷で、最悪な結末。 「俺のハルヒは、情報統合思念体に殺されたんだ。

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涼宮ハルヒの激闘: Psychedelic Floor

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阻止してしまうと、では刺された事のあるキョンは一体どうなってしまうのか、という問題が生じてしまうのです。 いわゆるタイム・パラドックスというものですね。 刺されるのを阻止すると、刺されなかったキョンは自力で長門を元に戻す事ができてしまうでしょう。 そうすると後で未来から助けに来る必要が無くなります。 というか刺されずに済んだのですからそもそもそれを阻止する事を思いつきもしないのです。 そうすると助けが来ないのでやっぱり刺されてしまう事になり…と無限ループになってしまいます。 これを避ける為には、素直に「過去」にあった通りに事を運ぶのが一番簡単なのです。 つまり刺されるまで待って、それから助けに入るわけです。 それがつまり「規定(既定)事項」という事です。 ついでながら助けた方のキョンは1月2日、雪山合宿から帰って来た直後から来ています。 クリスマスの鍋のせいではありません(笑) なお、キョンを突き落とした事になっている「幻の女」は長門だというのが原作での解釈です。 古泉がそう解説しています。 「もう一つ可能性があるんですが、言ってもいいでしょうか」 この際だ、何でも聞いてやろうじゃねえか。 「あなたにはなくて僕たちにある記憶……十八日にあなたが階段から落ちて昏睡し、二十一日に目覚めるまでの三日間ですが、本当はそんな時間などなかったのかもしれません」 あってもなくてもどうでもいいな。 どうせ俺は寝ていたんだから。 「そうです。 あなたのおっしゃるとおりなんですよ。 以前僕が言ったことを覚えていますか?世界が五分前にできあがったという可能性を消去することはできない、というやつです。 もしかしたら、あなたが救急車で運ばれて三日間昏倒したという事実はなかったのかもしれません。 十八日の再改変後、二十一日の夕方にあなたが目を覚ますその瞬間まで、時間は存在しなかったとも考えられます。 だとしたら僕や涼宮さんにある三日間の記憶は模造記憶です。 不可能じゃないんだ。 過去を一年分まるごと書き換えることさえできた。 それを思えばたかだか三日だ。 「それとはまた別の話ですが、涼宮さんが見たという 幻 の女の正体も今なら解りますよ」 誰だ。 俺を突き落としたのは。 「長門さんです」 おかしいことを言う。 その時、長門はお前たちと階段を下りている最中だったんじゃなかったか?俺が最後尾だったと聞いたが。 「ええ、僕たちの記憶ではそうなっています。 長門さんがあなたの背を直接押したわけではありません。 ですが、あなたが昏睡するという歴史を作り出したのは長門さんです。 涼宮さんは無意識のうちに気づいたんでしょう。 もちろん長門さんだと解ったはずはありませんし、事実として犯人はいなかった。 それでも涼宮さんには解ったんです。 こうなったのは誰かがそうしたからであり、どこかに犯人がいると」 古泉は明るい笑みを見せた。 「その直感が謎の女生徒の姿を生み出したんです。 存在するはずのない幻の女をね」 そこまで行くともう勘ではすまされないな。 長門主導の世界再改変、長門はいくらでも都合よく記憶を捏造できたはずだ。 なのにハルヒは何かがおかしいことをその時点で気づいたわけだ。 誰かが何かをしている、あるいは、した。 「仮説ですよ。 あなたの疑問に答えようとする試みから生まれた思考実験です」 (「涼宮ハルヒの陰謀」より).

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アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』に登場したキャラクター、声優一覧を紹介! | MOVIE SCOOP!

涼宮 ハルヒ の 激闘

走っていた・・・とは言うがこの大人数だ、動きはどうしても鈍ってしまう。 細心の注意を払いながら少しずつ歩みを進めていった。 ハルヒも俺も疲れはあったが、多分ツナ達の方がこれだけの緊迫感の中助けに来てくれたんだから疲弊してるだろう。 だから暗黙の了解のごとく走る。 特に何を喋るわけでもなく走る。 「グァァァァアアアアアア!!」 「・・・最凶獣 ベヒーモス 、か。 しぶといのが残っているとは・・・俺が行くべきか。 」 ツナはそう言いつつ、前へ出ていた。 対するは4本足に金色の鬣、全身は毒々しい紫に染め上げられ、牙と二本角の恐ろしくでかい魔物だ。 ・・・相手にしたくないな、物理的に。 「ツナ、あたしも出る。 」 「待て、シャナ。 奴は石化の吐息 ブレス がある。 属性相性上純粋な調和の炎しか有効手段はない。 確かにシャナの基本属性も橙色の調和の炎だが、シャナの炎には分解の紅い炎も混じっている。 分解は調和の邪魔をする時もあるんだ。 」 同じく前に出ようとするシャナを制止させるツナ。 そんな中正直な話、議事堂内にこんな化け物が放置されてんのが問題だとか、そもそも国会議事堂に勤めてるお偉いさんは何考えてんだとか、どうでもいいことを思っていた俺である。 意見がまとまりかかったところで、、ベヒーモスが重戦車のような重みでチーターのような疾走を見せこちらへ一直線に猛進してきちまった。 おいおい、さすがにあの重量はやばいんじゃないのか? ある意味その心配は杞憂だったと言える。 「はぁぁぁぁっっっ!!」 その掛け声は明らかに女性のもので、ツナでもシャナでもなかった。 刹那、議事堂の横壁が破壊され、その勢いのまま横を過ぎようとしたベヒーモスを薙ぎ払っていたのだ。 「セイバー!?・・・いや、もう一人いる・・・?」 ツナも驚愕している様子だったが、その驚きは俺とは違う方向を向いているようだ。 その目の先を追うと、セイバーの隣に一人の男が立っている。 見た目は普通だが、突出すべきは栗色の短髪。 確かこれもどこぞのゲームか何かで見たことある顔だぞ・・・? その疑問はツナの一言で一掃された。 「衛宮・・・士郎・・・!?死んだはずのお前が何故ここに・・・!?」 「それは・・・」 セイバーはばつが悪そうに話し始めた。 「シロウ・・・!シロウ・・・!」 士郎の腕の中で泣きじゃくるセイバーは、まるで英霊としての威厳を忘れたかのような一人の少女そのものだった。 理由は簡単、自分の愛する者はすでに別次元世界での災厄ジェノバによって跡形もなく抹消されていたと思っていたからだ。 同時にセイバーの中には驚愕と疑問が交差していた。 先に述べたように、本来ならばセフィロスの母親であるジェノバは士郎を殺し、セイバーはそれを一番近くで見ていた。 見届けることしかできなかったのだ。 あれだけの出来事があった中でセイバーは全く手出しができなかったのだ、記憶は鮮明に残っている。 それにもう一つ問題がある。 セイバーはセフィロスを斬った。 それは変わりない事実であろう。 では、何故斬られたセフィロスは影のように消え、士郎が中から出現したのであろうか。 「何故、貴方がここに・・・?」 セイバーは自身の思ったように疑問を投げかける。 当然、まずはこの疑問からだろう。 その言葉を聞くと、士郎は少し困ったような顔をして話し始めた。 「・・・悪かったな、セイバー。 お前が言ってるのは俺とジェノバが戦った時のあれだろう?俺の『無限の剣製』をものともせずに弾き返して、そのままアイツは俺を喰らった・・・ように見えたんだろ?」 「・・・はい・・・?」 セイバーは目を丸くする。 確かに士郎の言う通り、セイバーに残る記憶には、ジェノバが士郎を喰らい、骨をも砕くような、耳に心理的に嫌悪感を抱かせる音を立てて貪り、消滅したことになっているはずだった。 しかし、士郎の良い方から察するに、それは誤りであったということになる可能性が高い。 平行時空移動によって自分と士郎との間に記憶の隔たりのようなものが生まれてしまったのではないか、セイバーはそう瞬時にそう思った。 「俺はな、セイバー。 ジェノバに殺されたんじゃない。 そもそも、ジェノバは完全な存在じゃなかったんだよ。 」 しかし、またしてもセイバーにとって予想範囲外の答えが返ってくる。 故に、セイバーはもう何も言い返すことができない。 じっと士郎の言葉に耳を傾けていた。 「ジェノバに喰われた時、奴の色々な知識を知った。 自分が朽ちていく存在だということ、何かを滅ぼさねば生きてゆけぬ哀れな生命体であるということ、そして・・・セフィロスがジェノバを再生させようとしていること。 セイバーも知っての通り、俺には投影魔術がある。 この投影魔術があれば何処かもわからぬ土地に散らばったジェノバの破片を生み出すことができるんだ。 だけど、俺の投影魔術には『本物以上になれない』弱点があった。 その弱点をセフィロスが涼宮ハルヒの力を手にすることで補おうとしてたんだ。 そのために俺はジェノバ特有の擬態能力の応用によってセフィロスに取り込まれ、破片を誕生させ『再生 リユニオン 』の儀式を行うための駒にされてたんだ。 」 星の災厄と呼ばれたジェノバ。 母と崇めるジェノバを復活させるために再生 リユニオン を目指したセフィロス。 これこそが涼宮ハルヒ、そしてキョンの力を彼らが欲した理由。 それは決して誰とも相容れないものであり、集団仲間意識を持つこともない。 「シロウ、これから貴方はどうするおつもりですか?」 セイバーは涙を拭き、力強く立ち上がった。 時間は無いのだ。 「幸いセフィロスに取り込まれてた時も自我が全く無かったわけじゃない。 」 「遅くなってしまって申し訳ありません、綱吉。 その分の遅れはここで返させて頂きます。 」 ツナに一礼したセイバーは士郎、そして吹き飛ばしたベヒーモスに一瞥をくれる。 ベヒーモスはその巨体を持ち上げ、セイバーの方へ向き直って大きく咆哮する。 ギィィィィィィィィアアァァァァァ!! 二本の後ろ足で立ち上がったベヒーモスの口先には大きな魔法陣が展開され、更に巨大な物体が出現する。 「銀河衝撃魔法・・・コメットよ!!」 言葉を発したのは仲村ゆり。 舌打ちをしつつ後方へ下がる。 ツナもX・BURNER イクス・バーナー で対抗せんと構えようとするが、士郎に制された。 「何故だ!?まさか無限の剣製を使う気か!?」 「いいや、そんなもん使う必要もないんだ。 ・・・だろ、セイバー?」 にっこり顔で話しかける士郎の先のセイバー・・・・・・もまた、笑みをこぼしていた。 「・・・ええ、余裕です!」 直後、ベヒーモスの口からコメットが解き放たれた。 その圧倒的質量の隕石は真っ直ぐ議事堂内を進み、セイバーたちの下へと来る。 しかしセイバーの笑みは崩れることなく、表情に一点の曇りも無い。 すると黄金の鞘は更に激しく光り輝き、コメットと正面から激突し・・・勢いを殺さずにコメットを、なんとベヒーモスに打ち返したのだ。 先の軌道と全く同じ圧力、速さでベヒーモスに迫るコメットは、ベヒーモスにとって防ぎようがなく、自身の魔法に直撃被弾し、爆発した。 結界宝具であるアヴァロンには、いかなる術式も通用しない。 全て弾き返し、セイバーに怪我一つ負わせることはない。 士郎の身体に埋め込まれていたこのアヴァロンは士郎がジェノバに喰われた後、セイバーは見せかけの幻術によって補っていたが、やはり実物は比べものにならなかった。 「綱吉、こんな相手に手こずっている暇はありません。 」 「ああ、わかっている。 」 ツナとキョンたち、そしてSSSのメンバーは走り出していた。 「ねぇ、ハルヒちゃん。 」 「?ゆり、だっけ?どうしたの?」 「実は、ちょっとした作戦があるのだけれど・・・貴方やってみない?」 国会議事堂内も、キョンの居る可能性のある場所は既に残り3つとなっていた。

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