1.株価収益率(PER)をチェック

株価の状態を測る代表的な指標がPER(Price to Earnings Ratio)、株価収益率です。

「企業が生み出した収益に対する株価の大きさ」を測るもので、PERが高いほど株価は割高もしくは高く評価されている、低いほど割安もしくは低評価ということになります。

株価収益率(PER)
「時価総額」÷「収益」(親会社に帰属する当期純利益)
「株価」÷「1株あたり純利益」(EPS=Earnings Per Share)

株価は時々刻々と変化しますので、PERも変化します。また、PERの水準は業種によって大きく異なるため、同業種または類似業種で比較します。

銘柄 PER(予想) 1株データ更新日
日立製作所 10.68倍 8/17
富士通 16.26倍 9/1
ソニー 19.67倍
8/28
パナソニック 22.63倍 9/1
三菱電機 31.86倍 8/31

出典:SBI証券。2020年9月11日15時30現在

PERは一般的に15~20倍が適正値と言われますが、東証1部全銘柄の平均PER(連結決算ベース)は前期基準で19.27倍でした。新型コロナ禍の影響でEPSが低くなり、直近のPERが高めになる傾向にあるようです。

ソニーのPERは東証1部全銘柄の水準とほぼ同じで、日立製作所や三菱電機など総合電機メーカーの中間に位置しています。

ポイント

PERの数値は情報サービスによって異なる場合がありますが、それは「リアルタイムかどうか」、また「1株あたり純利益(EPS)をどのように算出しているか」の違いによるものです。算出の基となる純利益について、直近12ヶ月の実績に基づくものと、アナリストの12ヶ月予想によるものとがあるようです。

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2.株価純資産倍率(PBR)をチェック

株価の状態を測るもうひとつの代表指標がPBR(Price to Book-value Ratio)、株価純資産倍率です。

この指標は「純資産に対する株価の大きさ」を測るもので、PBRが高いほど株価は割高もしくは高く評価されている、低いほど割安もしくは低評価ということになります。

株価純資産倍率(PBR)
「時価総額」÷「純資産」(≒自己資本)
「株価」÷「1株あたり純資産」(BPS=Book-value Per Share)

株価は時々刻々と変化しますので、PERも変化します。PBRの水準も業種によって大きく異なるため、同業種または類似業種で比較します。

東証1部全銘柄のPBR(連結決算ベース)は1.20倍、日経平均(225銘柄)では1.08倍でした。一般にPBR1倍未満の場合は、会社が解散した方が株主は儲かる計算になりますので、割安株とされます。

なお、新型コロナ禍による世界同時株安の影響で、東証1部上場企業のPBR(加重平均)は3月10日に一時1倍を下回りました。1倍割れは2012年12月以来、7年3ヶ月ぶりです。

銘柄 PBR(実績) 1株データ更新日
日立製作所 1.13倍 8/17
パナソニック 1.13倍 9/1
三菱電機 1.31倍 8/31
富士通 2.16倍 9/1
ソニー 2.43倍
8/28

出典:SBI証券。2020年9月11日15時30分現在

ソニーのPBRは、日立製作所や三菱電機など総合電機メーカーの中では頭ひとつ抜けていますが、それは純資産(≒株主資本、自己資本)の小ささゆえともいえます。

ソニーの株主資本比率(2020年3月期末)は17.9%で、パナソニックの32.1%や富士通の42.3%と比べても低い水準にあります。ソニーのようにグループ内に金融業を擁する会社は、一般的な製造業と比べて自己資本比率は低くなる傾向があるからです。

ポイント

PBRの数値も情報サービスによって異なる場合がありますが、「1株あたり純資産(BPS)がいつ時点のものか」の違いによるものです。

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3.株価売上高倍率(PSR)をチェック

株価の状態を測る指標としてPSR(Price to Sales Ratio)、株価売上高倍率が使われることがあります。

この指標は「売上に対する株価の大きさ」を測るもので、PSRが高いほど株価は割高もしくは高く評価されている、低いほど割安もしくは低評価ということになります。

株価売上高倍率(PSR)
「時価総額」÷「売上高」

PSRは一般に、売上高の増加が株主価値につながりやすい新興市場・セクターの成長企業の株価水準を評価する際に使われることが多いです。

新興企業においてはPSRが100倍を超える銘柄もありますが、例えば「PSRが20倍を超えるような銘柄は株価が割高、0.5倍以下なら割安」という使い方をします。

この指標は単独ではなく、PERやPBRと組み合わせて使った方がよいでしょう。

銘柄 PSR
パナソニック 0.31倍
日立製作所 0.40倍
三菱電機 0.71倍
富士通 0.71倍
ソニー 1.25倍

出典:みんかぶ。2020年9月11日15時30分現在

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4.ROE(自己資本利益率)をチェック

株価の状態を直接判断するものではありませんが、ROE(Return On Equity)、自己資本利益率は、出資する魅力のある企業かどうかを評価する指標のひとつといえます。

自己資本とは株主の持ち分に当たる部分で、厳密には、貸借対照表の「純資産の部」>「自己資本」>「株主資本」という関係にはあるのですが、だいたい同じと考えてよいでしょう。

自己資本利益率
=当期純利益÷自己資本(期中平均)×100
※期中平均=(期首残高+期末残高)÷2

ROEは、会社に投資した資金がきちんと運用されて成果を上げているかを見るもので、ROEが一般の金利水準よりも低ければ、その企業に出資する魅力がないということになります。

銘柄 18年3月期 19年3月期 20年3月期
日立製作所 11.07% 6.82% 2.77%
三菱電機 11.15% 9.44% 9.13%
パナソニック 13.82% 14.85% 11.29%
富士通 15.57% 9.24% 12.90%
ソニー 16.54% 24.46% 14.11%

出典:SBI証券

5.配当利回りをチェック

配当利回りとは、株の購入価格に対する年間配当金の額の割合です。配当金が高く安定して継続的に出る会社の株を安く買うと、配当利回りは高くなります。

また、配当利回りの高い銘柄は、株式相場が下がる局面では、利回りねらいの買い注文が入るために株価が下がりにくいという特徴もあります。

配当利回り(%)
=1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×100

ソニーの配当利回りは1%を割り込んでおり、低い水準となっています。

ただし、配当による株主還元が少ないソニーは、その資金を研究開発や新規事業などに投入しており、将来の株価の状態を測ることはできません。

むしろ配当によって株主を引き止めている会社は、成長による株価上昇の見込みが低いという見方もできるかもしれません。

銘柄 配当利回り
パナソニック 3.05%
三菱電機 2.69%
日立製作所 2.55%
富士通 1.33%
ソニー 0.54%

出典:みんかぶ。2020年9月10日15時30分現在

なお、ソニーの株主になると、例年、中間配当と期末配当の2回の「配当」が受け取れます。

2020年3月期の年間配当金は1株あたり計45円。年間配当金はここ数年で20.00円→27.50円→35.00円→45.00円と増加傾向にあります。

2021年3月期の中間配当予想は、前期実績の20円から25円にアップ。新型コロナの影響で業績悪化も懸念されますが、業績が向上すれば年間配当額が2020年3月期を超えるかもしれません。

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ソニー株は割高か割安か?

ソニーの株価は、現在8200円前後を推移しています。この株価は割高なのでしょうか、それとも割安なのでしょうか?

ソニーのROE(2020年3月期)は、5社の中でトップ。業績は良好です。ただし、これまで述べてきた指標は、すべて過去または現時点での実績に基づいたもので、事業の将来性について保証するものではありません。

配当利回りは5社の中で最低ですが、成長分野が最も明確なのはソニーかもしれません。ここ数期はゲーム事業が好調で、2020年の年末商戦には新機種のPlayStation 5が投入される予定です。

新規ソフトの販売も好調で、業績が向上して株価が上昇すれば、現在の株価は結果的に「割安だった」ということになるでしょう。

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今回解説した指標を踏まえつつ、将来の業績も予想しながら株を購入するタイミングを見極めていただければと思います。

なお、上場株式や投資信託等の配当金や売買益を得た場合、証券会社の特定口座や一般口座には年率20.315%の税がかかります。しかし、NISA口座なら非課税枠で節税が可能です。詳しくはSBI証券の「NISAの活用法」をご覧ください。

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*この記事は株式投資の方法等の説明を目的として作成したもので、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではなく、将来の運用成果等を保証するものでもありません。最終的な投資決定はご自身の判断でなさるようにお願いします。

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