レクサプロ。 エスシタロプラム:レクサプロ

レクサプロ

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レクサプロとは レクサプロ Lexapro とはエスシタロプラム Escitalopram と呼ばれる医薬品の一種で、デンマークのルンドベック社が開発されました。 主にうつ病患者の症状改善に使用をされている俗に言う 抗うつ薬です。 日本を含む世界96カ国以上で使用されており、数ある抗うつ薬の中でも非常に浸透しており、高頻度で処方されている薬です。 日本でもレクサプロを利用している方が多い事から、副作用に関する口コミやコメントが利用者のブログやSNSで散見されます。 中でも特に多いのが 性欲が低下した、 恋愛感情が無くなった等の性や恋愛に関するものです。 効果の仕組みとは レクサプロの副作用や危険性を正しく理解するために、まずは 効果発揮のメカニズムを簡単に解説します。 うつ病やうつ症状と聞くと、単なる気の病といった印象を持つ方も多いのではないでしょうか。 実はうつ症状は単なる気の病ではなく、脳内に異常が発生しているケースが多いのです。 精神面が健康的な人の脳内にはセロトニンと呼ばれる神経伝達物質が豊富(適切な量)に存在しています。 しかし うつ病患者はセロトニン量が低下するため、神経の伝達機能が低下してしまうのです。 レクサプロはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)と呼ばれる抗うつ薬の一種で、うつ病患者の 脳内のセロトニンの量を増やす事によって、うつ症状を緩和させる医薬品なのです。 レクサプロ使用者の声 実際にレクサプロを利用している男性のコメントや口コミを紹介します。 レクサプロ利用者の悩みとして多く目にするのが 性欲の減退です。 抗うつ薬の レクサプロを飲みはじめたら、どんどん性欲が減退してしまいました。 年齢はもうすぐ53歳になるのですが、年齢のせいなのか? 薬の副作用なのか分からず悩んでおります。 (出典:) もちろんレクサプロを含む抗うつ薬には様々な副作用があります。 しかし時間と共に副作用が治まっても、性欲だけは 回復しないといった声もあるのです。 うつ病の薬の レクサプロを飲んで、10日目辺りから食欲と性欲がなくなりました。 そして食欲は復活してきましたが、性欲がまったく元気ないです。 食欲のように復活しますか?(出典:) また、レクサプロを利用している本人だけではなく、その 奥さんが旦那さんの性機能低下に悩んでいるケースもあります。 レクサプロと射精障害の関連性について教えてください。 夫の事です。 過敏性腸症候群の治療で二か月ほど前から 心療内科での治療を受けていてレクサプロとポリフルの処方を受け飲んでいますが・・・治療を開始してから夫がセックスで射精できない症状が出始めました。 (出典:) 性欲や射精障害などの性に関する副作用は医師にも相談しづらい事から、放置されるケースが多発しているのです。 レクサプロの主な副作用 本当にレクサプロを利用する事によって性欲減退なのの性機能障害は発生するのでしょうか。 ここからはレクサプロを利用による主な副作用や事例を紹介していきます。 性欲の減退 実はレクサプロを実際に販売している会社である 持田製薬株式会社がレクサプロの使用には 性欲減退の副作用の可能性があると発表しています。 またハーバード大学の医療チームはレクサプロ等のSSRI系の抗うつ薬の副作用は性欲低下だけではなく、仮に性欲を感じる事が出来ても一定時間維持する事が出来ないケースもあると発表しています。 勃起不全(ED) 性欲が低下した時に当然のようにセットで発生する悩みが勃起力の低下です。 新宿ストレスクリニックによると、レクサプロによる性機能低下の副作用の中には EDのリスクもあるとコメントしています。 性欲が無くなっているのであれば、性行為をしなくてよいので大した問題ではない気もしますが、妊活中で断れない状態でパートナーを上手く性行為が出来ない状態は精神的な負担になってしまいます。 また、中には性欲はあるものの、実際にセックスを始めると勃起状態を維持できない等のケースもあるようです。 オーガズムに達する事が出来ない 性欲の低下や勃起不全(ED)の副作用の危険性があるのであれば、当然ですがオーガズムに達する事(射精)が出来ない場合もあります。 イランの大学で過去に性機能障害の経験がないうつ病患者100名に抗うつ薬(SSRI)による治療を行ったところ、そのうち 約42%の男性と33%の女性がオーガズムに達する事が出来ない事が確認されました。 抗うつ薬による性機能低下の中でもオーガズムに達する事が出来ない悩みが最も多かったそうです。 その他の副作用 レクサプロを販売している持田製薬によると、その他にも悪心や眠気、頭痛やめまい、下痢や腹部の不快感などの副作用があると発表しています。 これらの副作用が最も発生し易いタイミングは飲み始めの数日から2週間目くらいで、それ以降は軽減する傾向にあるようです。 もし 2週間以上これらの副作用が続くようであれば、主治医への相談が推奨されています。 性欲減退の原因はレクサプロなのか さてレクサプロ等の抗うつ薬を利用している方が最も気になる事は「本当に性欲減退はレクサプロのせいなのか?」ではないでしょうか。 販売会社や様々な医療専門機関はレクサプロの利用による性機能低下のリスクを公表しています。 そのため飲み始めてから明らかに性欲の低下を感じ始めたのであれば、抗うつ薬の可能性は大いにあるでしょう。 しかし一点お伝えをしておきたいのは 性欲減退はうつ病患者の典型的な症状の一つでもあるのです。 つまりレクサプロを利用してから性欲が低下する場合もあれば、うつ症状が原因で性欲が減退する場合もあるのです。 もちろん性欲減退の原因は日頃の生活習慣や行動とも大きな関わりがあります。 性欲を取り戻すには 薬の副作用で性欲が低下したのであれば、もちろん一番効果的な回復方法は利用している 抗うつ薬の利用を辞める事です。 しかし深刻なうつ症状に悩まされている場合、勝手な判断で利用を停止する事にはリスクもあります。 まずはかかりつけ医師に性の悩みも含めて正直に相談をする事をおすすめします。 また、性欲とうつ病は実は逆相関の関係にあり、性欲が強い男性はうつ病になりづらいのです。 性欲とは心と体の健康において重要な役割を果たしているテストステロンにより影響されています。 テストステロン量が豊富な男性は 性欲や活力が強く、うつ病の発症率も非常に低いと言われています。

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レクサプロ錠の効果と特徴【医師が教える抗うつ剤の全て】

レクサプロ

レクサプロ(一般名:エスシタロプラム)は2011年に発売された抗うつ剤です。 SSRIというタイプの抗うつ剤に分類され、現時点では一番新しいSSRIになります。 SSRIは、「選択的セロトニン再取込阻害薬」の略で、セロトニンを増やすことで抗うつ効果を発揮する抗うつ剤のことです。 レクサプロは効果と安全性のバランスの良さに定評があり、世界的にも最も売れているSSRIになります。 日本でも2011年の発売以降、徐々に知られるようになり処方量も増えている印象があります。 レクサプロはどんなメリットがある抗うつ剤で、どのような方に向いている抗うつ剤なのでしょうか。 ここでは、レクサプロという抗うつ剤の効果や特徴について詳しく見ていきましょう。 1.レクサプロの効果・特徴 まずはレクサプロという抗うつ剤の特徴をざっくりとですが紹介します。 【良い特徴】• 効果と安全性のバランスが優れている• 効果の発現が早い• セロトニンを集中的に増やす 【悪い特徴】• 薬価が高い レクサプロの最大の特徴は 「効果と安全性のバランスが優れている」点でしょう。 従来の抗うつ剤というのは、• 効果は強いんだけど、副作用も強い• 副作用は少ないんだけど、効果も弱い このどちらかであることがほとんどでした。 ところが、レクサプロは「効果もそこそこあって、副作用も少ない」という、非常にいいバランスを保っているお薬なのです。 MANGA Studyという研究では、「最も継続性、有効率が高いSSRI」と結論づけられています。 継続性が高い、つまり飲み続けることができるということは、副作用が少ないという事になります。 そして有効性が高い、ということは効果がしっかりとあるという事です。 つまり。 効果と副作用のバランスが非常に取れたお薬だと、この研究でも証明されたのです。 またレクサプロは効果発現までのステップが短く、早く効果が出るのも利点です。 レクサプロはSSRIの中で唯一、「開始用量が治療用量」であるお薬です。 これはどういう事かというと、例えば同じSSRIであるパキシル(一般名:パロキセチン)は10mgから開始し、1週間以上空けて20mgに増量します。 パキシルの治療用量(治療を行うための用量)は20~50mgですから、治療域に入るまで最低でも2週間はかかることになります。 しかしレクサプロは10mgから開始して、その10mgがすでに治療用量です。 ワンステップで治療域に入り、早ければ内服後1週間も経てば効果を感じることができるという事です。 誰もが「できるだけ早く治したい」と思っていますから、この即効性はレクサプロの大きな利点でしょう。 またレクサプロはSSRIの中でもセロトニンを集中的に増やす作用に優れます。 これはセロトニン不足が疑われるうつ病(抑うつ気分や不安や強い、など)においては、セロトニン以外の余計な作用をもたらさずに治療できるという事で、メリットになります。 レクサプロの副作用の少なさは、このセロトニン選択性の高さも関係しているのでしょう。 一方で気分に影響する物質はセロトニンだけではありません。 意欲や気力に関係しているという「ノルアドレナリン」、楽しみ・快楽に関係している「ドーパミン」などもあります。 レクサプロはこのような物質にはあまり影響しないため、これらの低下が疑われるようなうつ病だと、あまり効果が得られない可能性もあり、これはレクサプロのデメリットとも言えます。 またもう1つのデメリットですが、意外と困ることとして「 薬価が高い」という事があります。 まだ新しい抗うつ剤ということもあり、SSRIの中でも料金は一番高く、レクサプロ錠10mgで212. 0円です。 例えば20mgを毎日内服すると、1日424円、月に12,720円かかります。 3割負担だとしても、1日127. 2円、月に3,816円です。 比較として、パキシルのジェネリックの「パロキセチン」を出してみましょう。 パロキセチン40mg(レクサプロ20mg相当)で、1日221. 8円、月に6,654円です。 パキシルのジェネリックと比較すると、約2倍多くお薬代がかかってしまうのです。 2.レクサプロの作用機序 レクサプロは、SSRIと呼ばれるタイプの抗うつ剤です。 SSRIとは「Selective Serotonin Reuptake Inhibitor」の略で、「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」という意味になります。 難しい名前ですが、要するに、 セロトニンを増やすお薬 だと思って頂ければよいでしょう。 セロトニンは気分に関係する神経伝達物質(神経間の情報伝達をする物質)であり、セロトニンが低下すると落ち込みや不安が出現すると考えられています。 SSRIはセロトニンを増やすことで主に落ち込みや不安を改善させてくれます。 レクサプロをはじめとしたSSRIは、どのようにしてセロトニンを増やしているのでしょうか。 神経と神経の間を神経間隙と言いますが、抗うつ剤は神経間隙のセロトニン濃度を増やすことで抗うつ効果を発揮します。 SSRIは神経間隙に放出されたセロトニンが吸収(=再取り込み)されるのをブロック(=阻害)します。 SSRIがセロトニンが吸収されないようにブロックしているとセロトニンはいつまでも神経間隙に残っているため、神経間隙のセロトニン濃度が上昇する、という仕組みです。 レクサプロ以外のSSRIには、• ルボックス、デプロメール(一般名:フルボキサミン)• パキシル(一般名:パロキセチン)• ジェイゾロフト(一般名:セルトラリン) がありますが、どのSSRIも同じようにセロトニンの再取り込みを阻害することで 神経間隙のセロトニン濃度を上げます。 レクサプロと他のSSRIの違いは、レクサプロはとりわけ「セロトニン」に選択性が高いことです。 他のSSRIはセロトニンを中心として、ノルアドレナリンやドパミンの再取り込みも若干阻害しますが、レクサプロは、ほぼセロトニンのみ阻害すると言われています。 この「セロトニン選択性が高い」ということは、レクサプロのいいところでもあり、悪いところでもあります。 良いところは、セロトニン以外には作用しないため「副作用が少なくなる」と言えます。 これは、いいところですね。 具体的にはノルアドレナリン系に作用することで生じる動悸や血圧上昇、ドパミン系に作用することで生じる吐き気などが少なくなるということです。 悪いところで言えば、セロトニン以外に作用しないということは、ノルアドレナリン系の効果である「意欲」「やる気」には効きずらいはずですし、ドパミン系の効果である「楽しみ」「快楽」にも効きずらいはずです。 先ほどセロトニンは主に落ち込みや不安に関係する神経伝達物質と書きましたが、ノルアドレナリンは意欲や気力に関係する神経伝達物質であり、ドーパミンは快楽や楽しみに関係する神経伝達物質だと考えられています。 このように選択性の高さはメリットにもデメリットにもなるのです。 ただ現実的には、レクサプロでも吐き気は起きるし、レクサプロでも意欲改善にも効果を認めることはあります。 必ずしも理論通りにはなっていないのです。 3.レクサプロの適応疾患 レクサプロはどのような疾患に用いられるのでしょうか。 レクサプロの添付文書を読むと、 ・うつ病、うつ状態 ・社会不安障害 に適応があると書かれています。 実臨床においても、「うつ病、うつ状態」と「不安障害」の患者さんに処方することがもっとも多いお薬です。 適応的には不安障害の中でも「社会不安障害」しか書かれていませんが、医学的にはその他の不安障害にもしっかりした効果があります。 セロトニンは「落ち込み」以外にも「不安」にも強く関係していると考えられています。 そのため、セロトニンを集中的に増やす作用に優れるレクサプロは、パニック障害や社会不安障害といった不安障害圏の疾患に効果があるはずで、不安障害圏の患者さんにも多く処方されています。 また同様に強度の不安や恐怖が症状である強迫性障害に対しても効果があります。 4.レクサプロの効果と強さ レクサプロの抗うつ剤としての強さはどのくらいなのでしょうか。 お薬には相性があるため、万人にとっての強いお薬・弱いお薬というのは決めずらいのですが、おおよその目安を紹介します。 MANGA studyという有名な研究報告があります。 この研究は「抗うつ剤の効果と副作用をランキングしてみよう!」 という研究で、結果には賛否両論あるものの、抗うつ剤をランキングするという画期的な内容が大きな反響を呼んだ試験でした。 この試験結果で「バランスに一番優れる」と評価されたのがレクサプロです。 結果をご覧ください。 この図は、Manga Studyの結果を図に示したものです。 有効性とは薬の効果で数字が大きいほど効果が高いことを示しており、忍容性とは副作用の少なさで、大きいほど副作用が少ないことを表しています。 フルオキセチン(国内未発売)という抗うつ剤を「1」とした場合の、それぞれの 抗うつ剤の比較です。 レクサプロは有効性だけをみればリフレックス(一般名:ミルタザピン)にやや劣るものの、有効性と忍容性両方を総合すると、トップと言ってもいい位置付けになっています。 「よく効くし、副作用も少ない」 という理想的な位置に君臨しています。 現実的にはそこまで理想的ではありませんが、効果も良くて副作用も少ない、というのはレクサプロの性格を非常によく表していると感じます。 ソツのない優等生という感じでしょうか。 三環系抗うつ剤(TCA)は、昔の抗うつ剤で、副作用が多いため現在ではあまり用いられることはありません。 しかし副作用が多い代わりに効果も強力であるため、難治性のうつ病の方などには慎重に用いられることがあります。 主な三環系にはトフラニール(一般名イミプラミン)、アナフラニール(一般名クロミプラミン)、トリプタノール(一般名クロミプラミン)、アモキサン(一般名アモキサピン)などがあります。 現在用いられている新規抗うつ剤にはNaSSA、SSRI、SNRIがありますが、これらは大きくみると効果は同じくらいです。 しかし先ほどのManga Studyの結果から分かるように、NaSSA(レメロン、リフレックス)は効果はやや強めです。 NaSSAはセロトニンとノルアドレナリンの分泌を増やすお薬で、効果は強いのですが、眠気と体重増加の副作用が比較的多いお薬です。 SSRIはレクサプロが属する抗うつ剤で、主にセロトニンの再取り込みを抑えてセロトニン濃度を上げます。 抗うつ剤の中でも標準的なお薬です。 SNRIは、セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを抑えて濃度を上げます。 サインバルタ(デュロキセチン)、トレドミン(ミルナシプラン)などがあります。 四環系抗うつ剤は、三環系の副作用軽減を目的に開発されたお薬ですが、副作用は少なくなったものの効果も弱くなってしまったため、新規抗うつ剤が充実してきた最近ではあまり用いられることがありません。 しかし眠りを深くする作用に優れたり、ノルアドレナリンを増やす作用に優れるため、不眠の方や意欲低下が著しい方に補助的に用いることがあります。 代表的な四環系には、テトラミド(ミアンセリン)、ルジオミール(マプロチリン)などがあります。 5.レクサプロの副作用 レクサプロの副作用については、「」で詳しく説明していますのでご覧下さい。 レクサプロはSSRIの中でももっとも新しいお薬であるため、その副作用は少なくなっています。 ただし個人差はあり、基本的にSSRIで認められる副作用は生じる可能性はあります。 具体的には、• 口渇、便秘など(抗コリン作用)• ふらつき• 吐き気などの胃腸症状• 眠気・不眠• 性機能障害• 体重増加 などが出現する可能性があります。 また注意すべき副作用として「QT延長」およびそれによって誘発される不整脈が挙げられます。 QT延長というのは心電図上の変化のことで、これが生じると重篤な不整脈の引き金になってしまうことがあります。 適正な用量を使っており、定期的に心電図検査をしていればそこまで問題になることはないものですが、一応の注意は必要でしょう。 他の代表的な抗うつ剤との副作用の比較を紹介します。 効果と安全性のバランスが優れている• 効果が発現するまでが早い• セロトニンを集中的に増やしてくれる• 薬価が高い 効果も定評があって副作用も少ない。 即効性もある。 ここから考えると、 レクサプロはうつ病や不安障害治療において、まず最初に用いるお薬として向いています。 特にセロトニンの低下が一因だと考えられている不安障害においては、第一選択として検討されるお薬になるでしょう。 治療薬はまずは安全性の高いものから使うべきです。 お薬で病気は治療したけども、副作用で今度は苦しむことになってしまった、では意味がありません。 副作用が比較的少なく、効果もしっかりしているレクサプロは、治療においてまず検討してみる抗うつ剤として向いているでしょう。 吐き気や眠気などの副作用は出現し得るものの、そこまで強く出ないことが多いため、仕事や学業をしながら内服することもしやすいお薬です。 実際、「仕事を続けながらうつ病を治したい」と希望される方に処方する事は多いですが、副作用で仕事に支障をきたすことも少ないように感じます。 また、SSRIの中でもレクサプロとジェイゾロフトは特に女性に有効であるという報告もあります(「」参照)。 そのため、女性の方にも向いている抗うつ剤かもしれません。 ただし薬価はやや高めであるため、そこが気になる方は主治医先生と相談してみましょう。 を使うなどすれば、負担する金額を下げれる場合もあります。 7.レクサプロの導入例 うつ病にレクサプロを用いた場合の、一般的な治療経過を紹介します。 レクサプロは添付文書には 10mgを1日1回、夕食後投与から開始して下さい。 実臨床においても、ほとんど添付文書通りの使い方をします。 10mgより開始し、1-2週間様子をみて、必要があれば20mgまで増量します。 10mgで充分効いていそうな方は、増薬はせずそのまま様子を見ます。 効果を感じるのに個人差はありますが、開始用量が治療用量であるため、1週間程度で効果を感じられる方も少なくありません。 内服初期には、吐き気や胃部不快感などが出現することがあります。 これはSSRIに多い副作用で、レクサプロでも変わらず認められます。 この副作用は、数週間ほど様子をみれば自然と消失することがほとんどですが、つらい場合は胃薬や吐き気止めを一時的に併用することもあります。 その後も、口渇、便秘、性機能障害などの副作用が出る事があります。 便秘は下剤を使えば対応できます。 口渇は漢方薬などで改善が得られることもありますが、基本的には付き合っていかないといけません。 性機能障害も基本的には付き合っていかなくてはいけない副作用ですが、あまりにひどい場合は減薬・減薬をすることもあります。 またリフレックス・レメロン(ミルタザピン)を少量加えるといくらか改善することもあります。 最大量投与して、1~2か月経過をみても改善が全く得られない場合は、レクサプロが効いていないと考えられますので、別の抗うつ剤への切り替えを検討します。 レクサプロの効果が十分に出て、気分が十分安定したと感じられたら(=寛解 remission )、そこから6~12ヶ月はお薬を飲み続けましょう。 良くなったからと言ってすぐに内服をやめてはいけません。 この時期は症状が再燃しやすい時期ですので、しっかりと服薬を続けましょう。 6~12ヶ月間服薬を続けて、再発徴候がなく気分も安定していることが確認できれば、「回復(Recovery)」したと考えます。 治療終了に向けて、2~3ヶ月かけてゆっくりとお薬を減薬していきましょう。 問題なくお薬をやめることができたら、治療終了となります。 (冒頭の画像はイメージ画像です。 実際のレクサプロ錠とは異なります) 【メンタルヘルス向上のヒント】 【こころの病気】 - - - - -恐怖症 -- -- -- -- -- - - - - - - 【こころと身体の病気】 【お薬()】 - - -- -- -- - --超短時間型 --- --短時間型 --- --- --- --- --中時間型 --- --- --- --- --- --- --長時間型 --- --- -メラトニン受容体作動薬 -- -オレキシン受容体拮抗薬 -- -三環系抗うつ剤 -- -- -- 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レクサプロとは レクサプロは2011年に我が国で発売された抗うつ剤で「選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)」に分類されます。 レクサプロは薬の効果も高い上に副作用が少ないという点が評価されており、実際、精神科や心療内科だけではなく、内科などでも処方されるケースもある「使いやすさ」「バランス」のよい抗うつ剤として処方例が増えている薬です。 レクサプロの他に、現在我が国に於いて認可されているSSRIには「」「・」「」 があり、レクサプロは国内4種類目のSSRIと言うことになります。 レクサプロの特徴 レクサプロの特徴ですが、レクサプロの属するSSRIと分類される抗うつ剤はセロトニン系と呼ばれる神経のみに働くという革新的特徴を持っていると言うことにはなっているのですが、 何だかんだでノルアドレナリンやドーパミンと言われる物質にも若干は作用していたのが実情だったのです。 しかし、レクサプロはほぼセロトニン以外には働かないという点が大きな特徴となっています。 それは「余計なところには全く作用しない」と言うことになりますから、副作用が更に軽減されると言うことになるわけです。 また、レクサプロは半減期が24. 6時間-27. 7時間と半減期は抗うつ剤としてはかなり長い部類に入ります。 半減期が長い、つまりはレクサプロは作用時間が非常に長い レクサプロの作用時間は130時間とも言われている ため、一日1回の服用で済みますし、半減期が長く体からゆっくり抜けることで離脱症状が起こりにくいというメリットもあります。 レクサプロの効果 レクサプロの特筆すべき点は即効性です。 普通の抗うつ剤は最初は少量から開始し、副作用などの問題が起きないことを確かめながら 服用量を増やしていき、数週間かけて薬に効果が十分に発揮される量、即ち「治療用量」まで増量していくという処方の仕方を しますので、薬の効果が発揮されるまでにその分だけ時間がかかります。 しかし、レクサプロは最初に処方される10mgが「治療用量」なのです。 ですから、処方されたその日から「治療用量」の薬を服用出来ることになるのです。 その分だけ効果を早く発現させることができるというわけです。 ですから、レクサプロはセロトニンにターゲットを完全に絞っているという点で効果も高いうえに、前述のように 余計な所に作用しない点で副作用も少なく、そして即効性まであると言う、服用する側にとっては美味しい要素を上手く兼ね備えているため、 世界では一番売れているSSRIとなっています。 レクサプロの副作用 レクサプロは、副作用が少ない点がウリなのですが、もちろん、副作用がゼロではありません。 一番起こりやすい副作用は、吐き気です。 これは人によりますが、2週間程度で治まると言われています。 しかし、ずっと吐き気が続いてしまう場合もあります。 そんな場合は同時に吐き気止めを処方されるケースもありますし、レクサプロの中止が必要な場合もあります。 いずれにせよ医師に相談して対策を考えてもらうのが得策と言えるでしょう。 レクサプロを服用するようになってから、太る、即ち体重増加が起きたという話をたまに耳にします。 確かに一理あるようです。 レクサプロをはじめとする抗うつ剤には、ヒスタミンをブロックする作用が認められます。 ヒスタミンは食欲を抑える働きがありますから、それがブロックされればどうしても食欲が増し、食べ過ぎてしまい、結果的に体重が増加してしまうと言うわけです。 また、ヒスタミンがブロックされることで眠気まで引き起こされます。 アレルギーなどの際に出されるアレロックですとかアレグラ、タリオンなどの薬を服用して眠気に襲われた経験のある方も多いかと思いますが、これらの類の薬はまさにヒスタミンに働きかける薬ですから、レクサプロを服用するとこれと似たことが起こるわけです。 太るとか眠気と言った副作用は抗うつ剤を服用してる分にはある程度やむを得ない部分もあります。 しかし、レクサプロの抗ヒスタミン作用は、抗うつ剤の中でも低い部類に入ります。 つまりはレクサプロは抗鬱剤の中では太りにくい薬です。 鬱病になると、どうしても活動量が低下し運動不足や食べ過ぎに陥りがちですから、レクサプロの眠気のせいでゴロゴロした結果太るということもあり得ますが、鬱病そのものがその原因であるケースも多いようです。 我が国でのレクサプロ処方は始まったばかりですので、バックデータがこれまでの薬よりも少ない部分がありますから、まだこれからも新たな副作用が報告される可能性もあり得ます。 レクサプロの薬価 レクサプロの薬価は、10mg錠が218. 1円です。 「早く良く効き、副作用も少ない分だけお値段は張りますよ」レクサプロはそんな薬です。 レクサプロの処方を受けた時の薬代の高さにびっくりしました。 レクサプロは新薬ですからジェネリック品は未発売で、患者にかかる負担が大きい状態がしばらく続くものと思われます。 レクサプロへの私見 私がレクサプロを処方してもらい、服用して実際に感じたところは「心の安らぎ」でした。 セロトニンを増やすことで理論上では不安に対する効果があるとは言われているのですが、まさにそれを実感。 不安事だらけで、そわそわしていていた心が落ち着くと言った効き方をしました。 しかし、レクサプロでテンションが上がるとかやる気が出るとか、そういったことはありませんでしたし、何よりもレクサプロで悩まされたのが眠気です。 レクサプロを飲んで心は落ち着きましたが、どうも眠い。 レクサプロは抗うつ剤の中では眠気を引き起こしにくく、眠気よりもどちらかと言うと不眠の副作用を訴える患者が多い薬と言われているのですが、自分の場合は不眠の逆である眠気がなぜか強く出る結果になり、服用を中止しました。 また、レクサプロの副作用の吐き気にも悩ませられました。 レクサプロを服用してからどうも胃から何かがこみ上げてくるという感覚に襲われ、それが小一時間続くといった状態が1か月ほど続いたのもレクサプロ中止の要因でした。 しかし、レクサプロが心の安らぎを与えてくれるのは確かで鬱の中でも不安に駆られるタイプの患者への効果は大きいなかなと言うのが私の感想です。 何よりもレクサプロの登場でまた、抗うつ剤の選択肢が増えたことは喜ばしい限りです。

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