怪盗 キッド pixiv。 #怪盗キッド 赤に染まる

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怪盗 キッド pixiv

キッドがピンチの状況でコナン君守ろうとする話とか手負いのキッドとか、そういう話大好きで、ああもうなんでそんなに普段紳士気取ってんのに高校生の時だとすごく子供っぽくてその姿からはキッドなんて全然結びつかないのギャップあるにもほどがあるでしょかっこいいなあ!!!どんなにピンチになっても強気だよねってか必ずそれを乗り越える心と技術があるし、頭良すぎだしかっこいいしスタイルいいし魅力がありすぎて辛い。 そんな思いを込めてこの作品を書き始めたはいいけどうまい具合にその魅力を伝えきれないまま力尽きたんでこのまま出さないのもなんかなーと思って投稿した次第です。 そのうち消すと思います。 粗末な作品で申し訳ない。 愛はある。 満月の夜、月の光が閃々と煌めいていた。 その月を従えて、一人の怪盗が予告通りの時間に巨大な宝石を片手に、大勢の警察を嘲笑うように現れた。 「怪盗キッド!」 厳重な警備体制であったというのに、目の前の白い怪盗はそれら全てを、まるで子供を相手にするかのように軽くあしらって、今目の前にいる。 中森は、またもしてやられたと額に青筋を立てながら、かの怪盗の名を呼んだ。 窓ガラスを背に、口元に笑みを浮かべ、警察に周りを取り囲まれているというのに、目の前の怪盗のポーカーフェイスは崩れない。 「惜しかったですね、中森警部。 今回はなかなか楽しめましたよ。 また次回、月下の光の下でお会いしましょう」 キッドがそう言って恭しくお辞儀をしたところで、青筋を立てまくった中森警部が「かかれぇええええ!」と掛け声を発した。 瞬間、怪盗キッドは背中のガラスを、仕掛けておいた爆弾を使って破壊し、そのまま背中から後ろに倒れ、50階建てのビルの45階から真っ逆さまに落下した。 飛びかかった警官もそのままキッドを追うわけにいかず、落下したキッドを目だけで追うしかなかった。 キッドは空中でハンググライダーを展開し、風上へ逃亡した。 もちろん中森はすでに警官たちに号令をかけ、飛び去ったキッドを車で負うためにエレベーターに乗り込んでいた。 「やれやれ、今日は名探偵が来なかったから手応えってもんがまるでねーぜ」 あの小さくも恐ろしく頭の回る探偵が現場にいるときは、キッドが用意した避難経路をほとんど潰されていたり、犯行に及ぶ前に変装がバレたりと予定を大幅に変更される上、名探偵が所持している麻酔銃や脚力増殖シューズのおかげで逃走直前まで気を抜けない。 だというのに、名探偵がいるときの仕事はとても楽しいと感じるから不思議だ。 負けたくない、驚かしてやる、こんな手は思いつかなかっただろう、と名探偵の行動を先読みしながらあれこれ思案するのだ。 IQ400の怪盗にここまで言わせるのだから、あの名探偵もただものではないことは百も承知だ。 警備の者が全員ダミーのキッドを追って誰もいなくなったフロアで、キッドは隠れていた壁の通風孔から這い出ると、たった今盗んだ宝石を月の光にかざした。 「…またハズレ」 片手に余る程の大きなサファイアは、月の光を浴びてただキラキラと美しい光を白い怪盗の顔に反射させていた。 落胆を表情に出した時だった。 全身に嫌な寒気が走った。 「…ッ!」 たまらずに片膝をつく。 視線だけで振り向くと、階段からスナイパーがこちらに向かって照準を合わせていた。 「怪盗キッド、手を引けと言ったはずだ」 淡々とした低い声。 「……これはパンドラではありませんでしたよ」 痛みで視界が脈打つような感覚に襲われつつも、ポーカーフェイスを崩さずに返した。 「それがパンドラであるかそうでないかは今はどうでもいい。 もう一度いう、手を引け。 さもなくば命はないぞ」 どうやら珍しく相手は1人のようだ。 さしずめ組織が雇った殺し屋といったところか。 照準は全くぶれずに今度はキッドの右足を狙っている。 「生憎ですが、私にも引くに引けない事情がありましてね。 そう簡単に脅しに屈するわけにはいかないんですよ」 立ち上がる動作をしながら、さりげなく袖から閃光弾を落とした。 カッとフロアが強い光に包まれた。 スナイパーの男から「うぉっ」と短い悲鳴があがり、次いでパン、パンと発砲したらしい音が聞こえた。 そのうちの1発が今まさに窓からハンググライダーで飛び出そうとしていたキッドの右足首にかすった。 「…っ」 痛みをこらえて一気にその場を立ち去った。 白い衣装に赤いシミがじわりじわりと広がっていった。 キッドの犯行予告日、コナンはいつもと違って現場には赴かず、キッドが逃走中に中継地点として降り立つであろうビルの屋上に来ていた。 いままで、現場に行くとどうやってもうまい具合に麻酔銃をかわされ、後一歩のところで取り逃がしてきた。 だから、キッドが自分がいないことに油断して名探偵という存在を警戒していないところを狙い打ってやろうと思ったのだ。 コナンの予想通り、犯行予告されたビルの方角から白い影が飛んでくるのが見えた。 計画通りだと口角をあげ、物陰に隠れてキッドが降り立つのを待った。 すぐに風を切る音が聞こえた。 しかし、続けて聞こえてきたのは軽やかな足取りで降り立つ音ではなく、ドサッゴロゴロ…というなんとも予想外の音だった。 しかも、「うぁっ…」という呻き声まで聞こえた気がする。 訝しんで物陰から顔を出し、屋上に着地したであろうキッドの様子をうかがうと、屋上に凛と立つ怪盗の姿はなく、代わりに横倒しで蹲っているキッドの姿があった。 てっきり、あの天下の怪盗キッドが着地に失敗でもしたのだろうかと面白がってしばらくその様子を見ていたが、どうも様子がおかしいことに気がついた。 なかなか起き上がらない上に、今度はほふく前進のような形でずりずりと下半身を引きずりながらフェンスに向かっている。 「…キッド?」 思わず名前を呼んだ。 瞬間、キッドはいままで見たこともない速さでコナンを振り返った。 「ど、どうしたんだ、お前」 そのとき、ふいに風の流れが変わった。 コナンからキッドへと吹いていた風が、急に逆になったのだ。 キッド側から吹いてきた風からは鉄の匂いがした。 ハッとなってキッドを注意深く見れば、暗くてわかりにくいがキッドの左の太ももあたりの白が赤いことに気がついた。 「キッド…お前、その怪我はどうしたんだ!?」 日本の警察はたとえ殺人犯であっても流血するような怪我をさせるような真似はしない。 よく見ようと駆け出したコナンのコンクリートの足元に、トランプ銃から発射されたトランプが突き刺さった。 「来ないでください、名探偵」 キッドは笑みをたたえてそう言い放った。 トランプ銃は構えたまま。 「そ、んなこと言ったってお前、怪我してんだろ?手当しなきゃ…」 コナンが言い終える前に、トランプがコナンの髪の毛をかすった。 トランプが風を切る音が聞こえた。 「来ないで、と言いましたよ」 「で、でも…」 それでもなお近寄ろうとするコナンに、キッドの目が鋭く細められた。 「来るな」 その時、月にかかっていた雲が、一瞬晴れた。 コナンの目に写ったのは、コンクリートに付いた血を引きずった跡と、左手で赤く染まった左の太ももを抑えた青白い顔のキッドだった。 「その怪我…誰にやられたんだ」 「お前には関係のないことだ」 いつもの余裕の表情はどこへ行ったのか、口元は笑みを作っているが、目元が全く笑っていない。 「俺がもし今お前に近づいたとして、そのトランプ銃で俺をどうするつもりなんだ?」 「撃つ」 その答えを聞いて、コナンはふっと鼻で笑った。 「いや、お前は人は撃たない」 コナンは腕を組んで断言した。 キッドの眉が一瞬ひそめられた。 「私は犯罪者ですよ、そんな保証どこにもありません」 「俺の知ってるハートフルな怪盗紳士はそんなことしないね」 まったくもってその通りで、キッドはこれ以上コナンが近づいてきてもどうすることもできない。 もとより傷つけるつもりはないからだ。 「ですがあなたは探偵。 私は怪盗。 どうせ捕まえる気でしょう?あなたは盗んでいないときは見逃してくれていましたが、今日はあなたが現場にいなかったのでね、スムーズに仕事ができましたから、宝石は私が今現在持っています。 ですが、今捕まるわけにはいかないんですよ。 おとなしく帰ってはくれませんかね」 フー、フー、と苦しそうな呼吸をしながら睨みつけられた。 「そんな状態になってるやつ捕まえたってしょうがねぇし、どうせその宝石返すつもりなんだろ?捕まえねーから、手当させろ」 「はっ、信用できませんね…」 そんなことを言っている間も、キッドの左太ももからは血が流れ出ている。 太い血管でも傷ついているのだろうか。 コナンは、はあ、とため息をつくと、その場で麻酔針のついた腕時計とキック力増量シューズ、サッカーボールが内蔵されているベルトを外した。 最後にポケットから携帯を取り出し、地面においた。 「そもそもそんな手負いのやつにいつもみたいに攻撃するつもりなんてなかったけど、こうしないとお前絶対納得しなさそうだからな」 「納得もなにも、手当はいらないと言ってるんですよ。 子供はいい加減家に帰ってくれませんかね」 コナンが一歩一歩着実に自分に近づいてきている。 どこに敵が潜んでいるのかわからないのだ。 今自分に近づけば巻き込まれるかもしれない。 そう思って、キッドはなんとか近づくコナンから離れようと、腕だけで後ずさる。 「っ……はぁ…来るな、名探偵」 キッドが後ずさるたびに、血の跡が広がる。 このとき、キッドは両足使えない状態なのかとコナンは気づいた。 「キッド、お前、右も怪我してるな?」 「…さあて、なんのことかな」 だんだんと余裕が無くなっているのか、敬語が抜けてきている。 「強がってねーで大人しく手当されやがれ」 「いらないって…」 ついに、キッドの背がフェンスについた。 コナンが距離を詰めてくる。 「名探偵、私を困らせないでもらいたい」 ギリっと奥歯を噛み締める。 「私の仲間がここに迎えに来てくれますから、どうぞお構いなく」 一瞬、コナンの足が止まった。 しかし、再び歩を進めてきた。 キッドとの距離はもう10mもない。 「じゃあそのお仲間が来るまでは俺が応急処置する。 なあ、いい加減諦めろよキッド。 何をそんなに怖がってんだ?俺は手当した後だって警察に知らせるような真似はしないぜ?今のお前掴まててもつまんねぇからな」 コナンにここまで言われてもなお、キッドはコナンから離れるため、立ち上がろうと足に力を込めた。 結局痛みで立ち上がれず、そのままふらついた。 その瞬間、キッドの肩から血が噴き出した。 「…ぅっ…」 スナイパーがどこかから撃ったのだと分かった。 やはりやつはまだ近くにいる。 今ふらついてなければ確実に心臓を撃たれていた。 「え、…お、おいキッド!?」 コナンを逃がさなければ。 このままでは巻き込んでしまう。 やつからはまだコナンは見えていないはずだ。 そうは思うものの、血を流しすぎたのか、もう力が入らない。 視界が暗くなる。 だめだ、気を失っては、、、。 「キッド!」 駆け寄ろうとするコナンに向けて、トランプ銃を投げつけた。 そしてそのまま、意識を失った。 トランプ銃を投げつけられたコナンはその場に立ち止まった。 キッドは明らかに何者かに命を狙われている。 そして頑なにコナンを近づかせなかったのは、その相手からコナンを隠すためだったのだとこの時初めて気がついた。 今、すぐ目の前には意識を失った白い怪盗が倒れている。 撃ったやつは、この暗闇のことだ、きっと仕留めたと思ってるだろう。 コナンはそれでも極力姿を隠すように身をかがめ、キッドの体をフェンスから引きずって遠ざけた。 そうしてすぐにリュックに入っている救急箱を取り出し、キッドの傷口を止血した。 全て銃創だった。 「くそっ、なんでこんなんなってまで俺を守ろうとしてんだよ」 腹が立ち、太ももの傷口に巻いていた包帯をキツく締めた。 「っ……」 キッドが目を覚ました。 「おー、目が覚めたか」 「……」 しかし、意識がはっきりしないのかぼんやりとコナンを見ている。 「血が足りなさすぎだな…おい、お前の仲間はいつ来るんだ?このままじゃ救急車呼ぶしかねーぞ」 「……勘弁…願いたいね…」 この頑固者め、と睨み、コナンは勝手にキッドの懐へ手を忍ばせた。 スマートに見える白いスーツの中は、マジックに使う道具が所狭しとあらゆる場所に隠されていた。 その中の一つに、やっと目当ての携帯を見つけた。 あわよくばキッドの身の上がわかるかと思ったが、以外に用心深く、1件の番号しか入っていなかった。 落胆しつつ、その番号にかけると、ひどく焦った声が耳元に響いてきた。 「ご無事ですか坊ちゃま!?」 「びっ……くりした…」 相手はキッドではない声が出たことにさらに焦ったようだ。 「…誰だ」 「僕だよ僕、いつもこいつとにらめっこしてるあの子どもだよ」 困惑した雰囲気が向こうに流れた。 「な、なぜ貴方が…?はっ、そうだ、坊ちゃまは!」 「とにかくすぐ来てくれ、犯行のビルから1kmくらいのところにあるビルの屋上だ。 中間地点にしていた場所だと思う、早く来てくれ」 そういうと、すぐに電話を切られた。 おそらくこれでもう大丈夫だろう。 「おい、工藤新一…」 「……なんだよ…」 キッドを振り返ると、その手に盗んだ宝石が握られていた。 「こいつを持ち主に返しといてくれ…」 コナンはそれを受け取ると、ポケットにつっこんだ。 「サンキュー、名探偵」 キッドは力なく笑うと、そのまま再び意識を失った。 何がキッドを狙っているのか、キッドはなぜ宝石を盗むのか、キッドは何者なのか、聞きたいことは山ほどあるが、また今度でいいか。 コナンは肩をすくめてやれやれと首を振ると、キッドの傍らに腰掛けた。 キッドを眺めていると、キッドを心配して出てきたのか、数羽の鳩がコナンと同じようにキッドの傍らで羽を休めていた。

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さん nakuisha がシェアした投稿 — 3月 19, 2018 at 9:21午前 PDT 江戸川コナンのライバルとして有名だが、そういわれるのも白き罪人であり盗みをし続けていることから。 白いシルクハットにマントがトレードマークの怪盗キッドだが、そこら辺の泥棒とはわけが違うのである。 その理由が宝を盗むときには予告状を出すため、事前にわかるということなのだ。 クールなビジュアルとキザな立ち振る舞いから、キッドファンと呼ばれる女性も多い。 基本的にトリックやマジシャンの技術を利用することが多いので、格闘には弱いのが弱点。 そのため、力が強い相手には歯が立たないということもしばしば。 ファンの方は知る人も多いと思うが、怪盗キッドはもともと「まじっく快斗」として先に誕生していたのです。 はじめは一度きりの登場にするつもりだったのだが、たびたびコナンに出るようになる。 相手の真似をすることに関しては、癖や動作、性格までも完璧に真似出来るらしくもはやロボット級である。 これだけ出来れば生きていくうえで何に困るのかを考えるのが難しいくらいである。 頭脳に関しては IQ400であることも明かされているのだが、もはやそこまでのIQが存在するのか!? 頭がいいとかのレベルではなく、恐ろしさを覚えるくらいだ。 ちなみに元々の名前は「怪盗1412号」だったということをご存知だろうか? 新聞記者が殴り書きした「1412」が「KID」に見えたことから、それ以来怪盗キッドと呼ばれるようになった。 番号で覚えられてしまうあたりが盗人っぽく感じるが、キッドと言われるとたちまち親近感がわいてしまう。 モデル並みに整った顔立ちなので、バレンタインにはチョコレートもかなりもらっていた。 素顔が新一と瓜二つで、一度その素顔で蘭に目撃された際には新一だと思ってしまうことがあった。 しかし新一が確実にやらないことをキッドがしたことで、蘭はキッドが新一ではないと確信する。 その行動だが、天空の難破船でキッドは蘭のお尻を触るというなんとも最低なことをした。 身体能力もかなり高く人間とは思えないほどとも言われているのだが、アイススケートに関しては難アリ。 少しくらい良くない部分がないとさすがに不気味なので、ここで上手くバランスを取っていると言える。 さん yuki1jun がシェアした投稿 — 3月 20, 2018 at 7:23午前 PDT キッドが盗みを続けるのにはきちんとした理由がある。 その理由とは殺された父の無念を晴らすためであり、自分のためではないということだ。 盗みを続ける人は大抵金銭目的であることが多いのだが、キッドの場合は違う。 そのため、自分が欲しいものではないとわかればすぐに盗んだものを返すのだ。 キッドの父、盗一はマジックショーの最中に死亡したとされているのだが真相はそうではない。 本当は謎の組織が狙っていたビッグ・ジュエリーに手を盗一が出したため殺されたのだった。 パンドラというビッグ・ジュエリーの中の一つを破壊することが盗一の目的であった。 ビッグ・ジュエリーを月光にかざすとその中のパンドラが赤く光り涙を流し、その涙を飲んだものは不老不死の力が手に入る。 つまりキッドは、 犯人が捜しているビッグ・ジュエルを先に見つけようとしているということ。 怪盗キッドの登場回 最初の一度だけと言われていたのだが、今までかなりの作品にキッドは登場しているのだ。 そこでどのくらい出てきたのかをまとめてみましたので、見ていきます。 アニメ さん ripp3ify がシェアした投稿 — 2月 18, 2018 at 3:04午前 PST• 76話 「コナンvs怪盗キッド」• 134-136話 「奇術愛好家殺人事件」• 219話 「集められた名探偵! 工藤新一vs怪盗キッド」• 356話 「怪盗キッドの驚異空中歩行」• 394-396話 「奇抜な屋敷の大冒険」• 469-470話 「怪盗キッドと四名画」• 472-473話 「工藤新一少年の冒険」• 479話 「服部平次との3日間」• 515話 「怪盗キッドの瞬間移動魔術」• 536-537話 「怪盗キッドvs最強金庫」• SP話 怪盗キッド誕生の秘密• 585話 「時を超える桜の恋」• 586話 「闇に消えた麒麟の角」• 587話 「キッドvs四神探偵団」• 627-628話 「コナンキッドの龍馬お宝攻防戦」• 701-704話 「漆黒の特急」• 724-725話 「怪盗キッドと赤面の人魚」• 746-747話 「怪盗キッドVS京極真」 合計19回という、もはや純レギュラーと言っても過言ではないくらいの出演数だ。 なんならタイトルにキッドの名前が入ってしまうくらい、メイン化しているのもわかる。 16巻(File6-File9)コナンvs怪盗キッド• 20巻(File2-File6)奇術愛好家殺人事件• 30巻(File4-File7)集められた名探偵! 工藤新一vs怪盗キッド• 44巻(File7-File10)怪盗キッドの驚異空中歩行• 46巻(File7-File10)奇抜な屋敷の大冒険• 53巻(File1-File4)怪盗キッドと四名画• 55巻(File6-File9)工藤新一少年の冒険• 61巻(File1-File4)怪盗キッドの瞬間移動魔術• 64-65巻(File11-File2)怪盗キッドvs. 最強金庫• 四神探偵団• 70巻(File2-File4)コナンキッドの龍馬お宝攻防戦• 78巻(File1-File7)漆黒の特急• 78-79巻(File11-File2)コナンvsキッド 赤面の人魚• 82巻(File1-File3)怪盗キッドVS京極真 こちらの漫画の出演数に関しては合計15回である。 しかしこれは今までに出た回数なので、今後はもっと出演回数を重ねていくともいえるだろう。 劇場版.

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#名探偵コナン #工藤新一 “怪盗キッド”の死

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ぽたり、と染み出すように落ちた一滴の雨粒を皮切りに、勢いよく雨が降り始めた。 バケツをひっくり返したような、とはよく言うものだ。 水滴というよりも水の塊が落ちてくるような感覚が全身を覆う。 「予報じゃ、降水確率十パーセントだったのにな……」 天気予報なんか信じるもんじゃねえな、と誰に言うとでもなく呟く。 世間話をするような相手はこの場にいない。 水が張ったアスファルトの上に無数の波紋が広がっていくのをぼんやりと見つめる。 黒い路面に咲き乱れる透明な花。 ——そこに混じる、鈍い赤色。 己の投げ出した両脚、その左腿を中心に赤いもの——血液が広がっていることを確認して、快斗は一つ溜息を吐いた。 *** 二時間程前のこと。 今世間を最も賑わせている神出鬼没、逮捕不能の大怪盗こと怪盗キッドのショーがまさに始まろうとしていた。 暗視ゴーグルを片手に、二キロメートル先の美術館周辺で厳戒態勢を敷く警察の中に愛しき隣人にして遊び相手……もとい宿敵たるかの警部の姿を目視し、にやりと唇を歪める。 イヤフォンからは傍受した警察無線がノンストップで流れ込む。 今宵の獲物はパパラチア。 インド洋の朝焼けと謳われる美しきピンクオレンジのサファイアである。 天候は快晴、システムオールグリーン、異常無し。 「さてと、そろそろ行きますか」 白いシルクハットの中に手を突っ込み、マントが体を覆いつくした一瞬の間に黒づくめの少年は白き怪盗へ変貌する。 先程警察の様子を伺った限り、厳重な警備は快斗にしてみれば予測通りの模範解答といったところだ。 その程度じゃこの怪盗キッドは阻めない。 そう、例えば、あの小さな名探偵を用意するとかでないと。 しかし彼は彼の敵対する組織との最終決戦にあたって、FBIやら公安やらCIAやらぞっとしないお友達を引き連れて東都を離れている。 名探偵が居ないんじゃ今夜の仕事も楽勝……と嘯きかけたところで父の言葉が脳内に響く。 停電の闇に乗じて強化ガラスケースへ忍び寄り、白い姿に戻る。 明かりが戻れば、ケースの上に唐突に怪盗キッドが出現するという寸法である。 事前に細工をしておいたケースからあっさり宝石を掠め取り、カードを置いておくのも忘れない。 完璧なボウ・アンド・スクレープを決め、頭から湯気が出そうな勢いの中森警部に一言添える。 「あまり気を立て過ぎるのはお身体に障りますよ、警部」 ばちん、とウインクもおまけにつけてやれば、いよいよ血管が切れそうな表情をするものだから、早々に退散することにした。 逃走経路の中間地点、廃ビルの屋上に静かに降り立つ。 懐から今宵盗み出したレディをそっと取り出し、祈るような想いで雲の合間から現れた月に翳す。 が、蓮の名を冠する宝石は、静かに自らの美しさを誇るようにきらめくばかり。 ——また、〝外れ〟か。 苛立ち。 ねばついた負の感情が絡まり合って、身体の何処かに檻のように溜まっていく気がする。 そんな、張りつめていた弦が一瞬、ほんの僅かに緩んだような気の緩み。 その隙を突くかのように放たれた殺気に、僅かに反応が遅れた。 「————ッ!」 右肩に焼けるような痛み。 貫通はしていない。 掠っただけだと脳の冷静な部分が分析する。 肩でよかった。 咄嗟に左に避けたが、動いていなければあの銃弾は額を貫いていた。 身体を倒し、冷たいコンクリートにキスをする。 狙撃手は?——南西二百五十メートル、ビルの最上階の窓。 恐らく一人、だが別方向に仲間が居ないとは限らない。 向こうからは仰角なので、この体勢なら狙えないはずだ。 階段から複数の慌ただしい足音。 ダミーに引っかかっている筈の警察ではない。 狙撃手の仲間——組織の連中だろう。 階段は使えない。 ハンググライダーを使えば格好の的だ。 ならば? 思考の合間にスタンプ式の注射器で痛み止めを打つ。 気慰め程度にはなるだろう。 一拍置いて袖口から取り出した閃光弾と煙玉を破裂させる。 暗視ゴーグル越しの目は灼かれたはずだ。 煙幕に紛れながら屋上にワイヤー銃を撃ち込み、柵外へひらりと身を踊らせる。 重力に従って体が落下する。 地面まで後三メートルといったところでワイヤーが止まる。 手を離し、飛び降りようとした瞬間左腿に激痛が走った。 ——見張りがいたか。 悲鳴を上げるよりも先に、弾道から計算した相手の銃口目掛けてトランプ銃を撃つ。 拳銃を落としたことを手応えで確認する。 右足で壁を蹴った反動で相手に飛びかかり、顔に催眠スプレーを吹きかけた。 相手が完全に沈黙したことを確認し、左足を引き摺るようにしてその場を離れたのだった。 *** あの後、痛む身体に鞭を打って廃ビルから少し離れた路地裏まで辿り着いた。 追手もどうやら撒けたようだ。 薄汚れた建物の壁に上半身を預け、脚を投げ出している。 左腿の傷は貫通していた。 血が止まらない。 痛み止めは先程の一本だけだった。 ——寺井ちゃんに連絡しなきゃ。 朦朧とする意識の中でぼんやりと考えるが、指が命令に従わない。 ——ドジ、踏んじゃったな。 降りしきる雨に体温がどんどん失われていく。 血を失いすぎている。 このままじゃ、まずい———— ざり、と足音が近づいてきて、気を抜けば閉じようとする重い瞼をこじ開けた。 ひゅ、と息が漏れる。 「名、探偵?」 雨の中走ってきたためか、髪は額に張り付き息は上がっている。 その意志の強い瞳に灯る熱は、怒りとも驚愕ともつかない不思議な色をしている。 自分と瓜二つなその顔を強張らせて立っているのは、工藤新一、その人だった。 [newpage] ————鳥が、堕ちていた。 組織との決着をつけ、元の身体に戻ったのは一ヶ月前。 江戸川コナンの姿のままで挑んだ最終決戦では、今まで得たありとあらゆる人脈を総動員し、持てる全ての知略、計略を発揮して戦った。 その結果、組織は壊滅、APTX4869の完全なデータを手に入れ、灰原哀の手によって完全な解毒剤が作成された。 解毒剤を飲む瞬間、これでやっと日常に戻れるのだ、という想いに襲われた。 幼馴染のこと、学校のこと、他人を利用せずとも事件の捜査ができること——様々な日常に纏わる感情で埋め尽くされた。 その中で、あの気障な悪党と決着をつけてやろう、という思いが過って可笑しくなった。 奴と出会ったのは——否認識したのは〝江戸川コナン〟となってからの筈だ。 犯罪者であるにも関わらず、犯行においては決して血を流さず、時には他人の事情に振り回されるお人好し。 ハートフルな泥棒さん、とは灰原の言だったか。 あの怪盗との勝負は、どうやら自分にとって〝日常〟の一部になっていたらしい。 ——次の犯行には、元の姿で行ってやろう。 驚くだろうか。 笑うだろうか。 いつのまにか口元には笑みが浮かんでいた。 怪盗キッドからの予告状が届いたのは、復活した〝工藤新一〟の周りを取り巻く喧騒がひと段落ついたそんなある日だった。 暗号を解読したのは勿論、警備にも加わりたかった。 しかし、当日キッドの犯行時刻直前まで他の事件の捜査に駆り出され、それが叶わなかった。 そこで、犯行現場に向かうことは諦め、逃走経路の中間地点でキッドが羽を休めるであろうビルを割り出し、そちらに向かったのである。 おかしい、と思ったのはタクシーで廃ビルの見える道路を走っている時だ。 ビルの屋上で一瞬、眩い光が炸裂する。 ——閃光弾! それに、煙幕か。 直後にビルから落ちる、白い姿を認め、新一はタクシーから跳ねるように飛び降り、駆け出した。 *** その姿を見た瞬間、絶句した。 怪盗キッド、と言えば誰もが思い浮かべるであろう時代錯誤な衣装。 シルクハットにモノクル、スーツと翼の代わりのマント。 それらに共通する色は白である。 その、純白の衣装が赤く、赤く染まっていた。 右肩から胸にかけて、流してから時間が経っているのであろう、どす黒い血の染みが出来ていた。 そして目を落とせば、左腿に開いた風穴と、そこから溢れ出す鮮血がキッドの下半身と周囲の水を赤く染めていた。 血溜まりに沈む白い鳥。 そんな言葉が浮かんでくる情景であった。 ——めい、たんてい 掠れた声で、鳥が鳴いた。 固まっていた身体を無理矢理動かす。 「おい、とにかく止血するぞ」 まずは出血の酷い左腿の傷口に自分のハンカチを当て、キッドのネクタイを抜き取り、ハンカチの上から縛り付けて圧迫する。 簡易の止血だ。 ジャケットを脱がせ、右肩の傷口を確認する。 こちらは掠っただけのようで、血は止まりかけていた。 キッドはぼんやりと新一の応急処置を眺めていた。 意識は、ある。 が、相当量の血液を失っている。 体温も酷く低い。 顔色は紙のように真っ白だ。 一刻も早い治療が必要な状態だ。 「キッド……何があったんだ? いや、いい」 そんなことを聞いている時間の余裕は無い。 携帯を取り出し、慣れた手つきで隣家に住む博士の番号を押す。 コイツを病院には連れて行けない。 頼みの綱は、あの少女。 と、携帯を操作していた手が驚くほど強い力で握られた。 「待て」 意識を保っているのもやっとだろうに、何処にそんな力があったのか。 「バーロ、離せ。 死にてえのか」 「阿笠博士の車、呼ぶ気だろ……犯罪者匿うなんて探偵のすることじゃねえ」 「犯罪者も何もあるか。 人命救助だ」 「なら救急車呼べよ……」 「生憎と俺は現行犯でしかオメーを逮捕する気はねえ」 言い切ると発信ボタンを押す。 携帯を反対の手に持ち替え、数コールで繋がった博士に事情を説明する。 ここから博士の家までそう遠く無い。 十分もあれば着くだろう。 その様子を見て、諦めたように溜息を一つ吐いたキッドの姿を横目で見る。 そう、コイツは怪盗キッドなのだ。 いつでも不敵な笑みを浮かべ、変幻自在の姿と奇術で翻弄する大怪盗。 しかし、今ここに居る〝キッド〟は酷く傷付いた、恐らく自分と同年代くらいのただの人間だ。 ——コイツも人間なんだよな。 当たり前のことを確認する。 生きている、人間。 少しでも身体を温めようと、自分の着ていた上着をキッドに被せる。 何やら妙な顔をしていたが、ぽつり、と呟く。 「そっか、名探偵、元の身体に戻ったんだ。 だから俺に上着掛けたり出来るのか」 ——おいおい、コイツ今まで俺のことコナンだと思ってたんじゃねえだろうな。 同時に、キッドの意識レベルがそれほど危うい水位にあることに思い至り、背中を冷や汗が伝う。 「元に戻れたんだな、名探偵。 ——おめでとう」 心の底から祝福するような声色だった。 言い終わると同時に、ことり、と糸が切れたようにキッドの身体から力が抜ける。 「は、ちょっと、おい? キッド!」 間も無く、黄色のビートルが水飛沫を跳ね上げて到着した。 *** 「危ないところだったわ」 手術台に横たえたキッドに治療を終えた灰原が述べた第一声がそれだった。 「右肩は掠っただけ。 でも、左腿の方は動脈出血を起こしてる。 おまけにあの雨の中で体温の低下よ。 あと三十分放置してたら失血死してたでしょうね。 工藤くんの応急処置も的確で助かったわ」 灰原は、解毒剤を飲まなかった。 それは彼女が選択したことである。 宮野志保ではなく、灰原哀として生きていくことを自らの意思で選択した。 「ありがとな、灰原。 お前が居てくれて良かったよ」 「何よ、急に気持ち悪い。 あなたに感謝される謂れはないわ。 それよりも、驚くべきはこの怪盗さんの方ね」 横たわるキッドに視線を落とす。 シルクハットとモノクルを外したその顔は、散々変装されたので予想はしていたことだが、新一の顔に瓜二つだった。 「他人の空似って本当にあるものなのかしら。 血縁関係を疑うわね」 「少なくとも俺の親戚にこんな奴はいねえ」 その筈だ、多分。 「それから、この傷。 一体どんな生活してきたのかしらね。 怪盗キッドは華やかなだけの愉快犯——なんてことはなさそうよ」 裸の上半身を覆う、無数の傷跡。 薄く消えかけのものから、比較的最近のものまで。 銃創も、少なくない。 「何者かに命を狙われてるってことか……」 誰に、どんな目的で? そもそも、新一はキッドがビッグジュエルを狙う理由を知らない。 というよりも、キッド自身のことについて殆ど知らない。 キッドとは「謎」の象徴のようだと改めて思った。 その謎を解き明かしたい。 半ば本能に近いそんな欲求がじりじりと湧いてくる。 ふと、キッドが意識を失う直前の言葉を思い出す。 あの極限状態で、口にするのが他人の祝福とは。 ——そんな場合じゃねえだろ、この馬鹿野郎。 「容態は落ち着いているし、今日はもう遅いから、とりあえず休みましょう。 怪盗さんの処遇については、明日考えるということでどう?」 新一も疲れていたため、灰原の提案に乗ることにした。 *** 昨晩降り出した雨は、翌朝まで振り続いた。 隣家を訪れると、キッドはまだ寝ていた。 寝顔はあどけない。 同い年か、もしかすると年下ということもあるのではないか。 「そうすると本当は年上の俺が年下のキッドに対して子供扱いされてたってことになるのか? いや、コナンだったからそれで良いのか」 「なーにブツブツ独り言言ってんの、名探偵」 「うわああああッ!?」 思考の泥沼にはまっていたところに爆弾を落とされた気分である。 全くもって心臓に悪い。 青みがかった紫色の瞳がこちらを見つめていた。 髪は癖毛なのだろうか、あちらこちらに奔放に跳ねている。 自分と同じ顔の筈だが、随分と与える印象が異なるように思う。 「オメー……起きたのか。 怪我は大丈夫なのかよ」 「んーお陰様で。 これぐらいは慣れてるし。 お嬢さんにも礼を言いたかったんだけどな。 あの子が治療してくれたんだろ?」 「ああ。 ……で、本題だが、誰にやられた?警察……なわけはねえな。 私怨、もしくは何らかの理由でオメーの犯行を邪魔したい奴ら。 銃を所持してるってことは何らかの組織って可能性もあるな。 どうなんだよ、怪盗キッド」 まくし立てるように追及する。 危うく命を落としかけるような大怪我を〝これぐらい〟とあっさり言ってのけるのが腹立たしかった。 「……言えない」 「理由は?」 「それも言えない」 「秘密主義だな。 じゃあ質問を変える。 オメーは何のために怪盗キッドを——」 カチリ。 眉間に冷たい金属の感触。 ——トランプ銃。 「そっから先は〝こちら側〟だぜ、名探偵」 恐ろしく冷えた声。 境界線を踏み越えるな、という絶対的な拒絶。 何がキッドをここまでさせるのだろう。 命を落としかけて、それでも一人で戦い続けるその理由。 膠着した状態で視線が交差する。 唾を飲み込む喉の音がやけに大きく聞こえる。 沈黙を破ったのはキッドの方だった。 「……感謝はしてる。 でも、俺の事情にお前は関係ない。 だから」 「出てくってか? 逃がすわけねーだろ。 そんな身体で」 「なら警察にでも通報する? 生憎とまだ捕まるわけにはいかないんでね」 ゆるりと弧を描く口元は、あの月を背にして見せるもの。 凛とした月のような、冷涼な気配にぞくりとする。 キッドが手元から煙幕を取り出した瞬間、反射的に首元に腕時計型麻酔銃を撃ち込む。 「全く……容赦、ねえな」 ちくしょう、と息を漏らしてベッドに崩れ落ちた。 額に汗が浮いていることに気付き、そっと触れると驚く程熱い。 「こんな状態で逃げようとしてたのかよ……灰原呼ばなきゃな」 状況を説明し、麻酔銃を撃っても数秒意識を保っていたことを伝えると、灰原は呆れたように首を振った。 「象でも昏倒させる麻酔よ……化け物ね、彼。 全体的に薬の類も効きにくいみたいだし。 普通なら熱で動けるような状態じゃない筈よ」 その言葉の通り、再度ベッドに倒れ込んだキッドは荒い息をしている。 麻酔が切れるまでは起きないだろう。 *** 雨上がりの空から柔らかな陽光が差し込む昼下がり。 眩しそうに開けられた青紫の瞳が、こちらに焦点を合わせる。 「おー、起きたか」 「……寝覚めは最悪だけどな」 麻酔銃で眠らせたことを言っているらしい。 無視してコップの水を渡せば、大人しく喉を鳴らして飲んだ。 「熱は……下がったみたいだな。 痛みは?」 「動かさなければ大したことねえよ」 「そうか。 なあ、オメーを通報する気は無え。 だから最低後一日は大人しくしてろってそこの怖い主治医が言ってるんだけど」 「誰が怖い主治医よ」 戸口に立っていた灰原がベッドの側へ歩み寄ってくる。 「お久しぶりね、怪盗さん」 「この度は助けて頂いてありがとうございました、お嬢さん」 「貴方には助けてもらった恩があるから、それを返させてもらったわ。 本来はあと二日は安静にしてもらいたいのだけど。 一日が最大の譲歩よ。 派手な動きをして暴れれば死ぬわよ」 逃げ出そうとしたことを暗に非難されて、キッドは項垂れる。 こういう時灰原は強いな、と感心する。 「分かったよ……逃げねえからさ。 連絡したい人がいるから、少し席を外してくれねえか?」 キッドには仲間が一人居るという。 恐らくその仲間のことだろう。 言われた通り席を外し、もういいと合図があったので部屋に戻る。 「食欲あるか? 食べられそうなら何か作るけど」 「——名探偵が作るの?」 「何だその不安に満ちた顔は」 「まあ、その気持ちも分からないではないわね——工藤君の生活能力は疑わしいものだし」 ちらり、と灰原が半目でこちらを見る。 事件があれば平気で一食二食抜きかねないことを言っているのだろう。 実際、外食やコンビニばかり利用しているのは否めない。 「そんな訳だから、私が作るわ。 お粥くらいなら、喉を通るでしょう?」 柔らかく炊いた玉子粥を灰原がレンゲで掬い、キッドの口元に差し出す。 少し逡巡したようだが、観念したように口を開いた。 「小学生の女の子に看病されるとか、笑えねえ……」 「あら、工藤君の方が良かった?」 「勘弁してくれ」 減らず口を叩きつつも、大人しく玉子粥を口に運んでいる。 子供のように不貞腐れた表情は、手負いの獣のような抵抗を見せた人物と同一人物とは思えない。 空になった鍋を下げてくると言い、灰原が部屋を出て行った。 部屋に二人残され、沈黙が空間を覆う。 キッドが口火を切る。 「身体戻ったってことは……例の組織とも決着をつけたってことだよな」 「ああ」 「お疲れさん」 何気ない口調で掛けられる、労いの言葉。 そう、新一は元の身体を取り戻した。 沢山の人々の手助けのもとに。 だからこそ強く思う。 この目の前の怪盗は、あの黒ずくめの組織のような連中と、たった一人、誰にも言えぬ戦いを続けているのではないか。 ——なぜ助けを求めない。 そんな言葉が口をつきそうになるのを、唇を噛んで押し留める。 言えばまた頑ななまでの拒絶が帰ってくる。 「……とにかく、大人しく休んでろよ」 「ああ。 どうせこの脚じゃあ逃げられねえしな」 その言葉通り、それからの一日というもの、キッドは大人しくしていた。 *** 翌日の深夜。 新一は阿笠邸の屋上に佇んでいた。 夜風が髪を撫でていくのを頬に感じる。 キッドが休むのを確認して灰原とともに部屋を出たが、探偵の勘という奴だ。 帰る振りをして屋上にこっそりと登ったのである。 予想通り、屋上に続く戸が音も無く開く。 現れたのは先程眠るところを確認した人物。 「よう、来ると思ってたぜ」 新一の貸した服を身に纏ったキッドは、こちらに驚いた様子も無く、見慣れた笑みを浮かべる。 「約束通り一日は大人しくしてやったからな。 お嬢さんにはよろしく言っといてくれ」 律儀に灰原の言葉に従ったらしい。 そういう所がハートフルと言われる所以なのだが。 「そうだ、コレ返しといてくれよ」 「あっぶねえな……時価数億を放るんじゃねえ」 口では呆れた声を出しつつ、小石のように投げられた宝石を腕を伸ばして危なげなくキャッチする。 「なあ、キッド」 「ん」 「お前の事情について、もう問い詰める気は無え」 「……やけに物分りがいいな」 「代わりに自分で解き明かすことに決めた」 「脅迫かよ……まあ素顔見られちゃったし、名探偵なら俺の本名に辿り着くことなんて造作もないだろうな」 「そうじゃねえよ。 オメーがなんで怪盗なんかやってるのか、何故ビッグジュエルを狙うのか、何故命を狙われているのか……ぜってー諸々暴いてやる」 「おー怖い怖い」 おどけた調子で嘯いたと思えば、瞬きをした後には冷涼な気配を纏う。 「熱烈な告白のところ恐縮ですが、願わくば私は貴方にとって永遠の謎でありたいのですよ、名探偵。 ——ではまた、月下の淡い光の下で」 気障な台詞と共に、ハンググライダーを開き、屋上から飛び立つ。 小さくなっていく背中を見送る。 ——今度は堕ちるんじゃねえぞ。 口の中だけで呟いた。 こちらの問いに答えないなら、力尽くで暴くまでだ。 こちらの手を取る気がないのなら、無理矢理にでも手を掴ませてみせる。 「探偵を甘く見るなよ?怪盗キッド」 ——こんな謎を目の前にぶら下げられて、黙って居られるわけがねえだろうが。 夜風が一段と強く吹き、髪を舞い上げていった。 雨の気配は、もう無い。 下弦の月が、静かに夜を照らしていた。

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