長年、暑いところで生活しているような人は、汗をあまりかきません。 これは、基礎代謝が低くなり、熱の産生が少なくなっていることや、 皮膚の血流量が増しているので、皮膚温が上がることによって、 熱の放出が盛んになっているためです。 そのため、汗をかいて体温を冷やす必要がないのです。 こうした暑さに対する抵抗力がついて、暑さに慣れることを、 「暑熱順化」といいます。 暑熱順化は、汗腺の機能訓練のようなものです。 季節の変化に合わせて順化すれば、汗腺機能が高まって、 良い汗がでるようになり、体が熱さに慣れてきます。 でも、ただでさえ暑い夏に汗をかくのは、 暑さに強くなるためとはいえ、正直辛いものがあります。 そこで、 効率的に暑さに強くなる方法を紹介します。 暑さに強くなる新たな方法とは・・・? 暑さに強い身体を作るのには、運動後に飲む、ある飲み物が、 暑さに強い身体を作るのに重要なんです。 体温が上昇しにくくなるそのドリンクとは、なんと、 牛乳! なぜ 牛乳を飲むといいのか? それは、体内の 血液が増えるためです。 色が白いので実感がわきませんが、お乳のもとはお母さんの血液なのです。 こうして、身体は熱を逃がしているのです。 夏場に血管がくっきり見えるのはそのためなのです。 汗の材料もまた、血液。 血液が増えると、汗をかきやすくなり、熱を逃がしやすくなる。 つまり、「 暑さに強くなる方法」は、 早歩きを30分程度行った後(30分以内)に 牛乳300mlを飲むこと。 一度に運動30分、牛乳300mlが難しい方は、何回かに分けて行っても効果は期待できます。 運動後1時間以内は、成長ホルモンの分泌がさかんになり、 筋肉の合成が活発な時間帯です。 この間に、十分なタンパク質を補給できれば筋肉の成長を促すことができます。 ちなみに 運動をしないで牛乳だけを摂取しても効果はありません。 牛乳の種類は関係あるのでしょうか? ポイントは運動後に「 たんぱく質」をとることです。 低脂肪乳やヨーグルトでも大丈夫です。 早歩きをして汗をかいた後に、塩分をとらなくても牛乳だけで十分? 牛乳には、もともとスポーツドリンクと同程度の塩分、 そして、アルブミン合成に必要な糖とたんぱく質が含まれています。 つまり、思っている以上に 牛乳は優秀ということです。 牛乳で暑さに強くなる方法 への7件のコメント• 2012年4月9日 5:16 PM 「運動後に牛乳を飲むと血液が増える」ということですが、これは市販のプロテインでも効果があるのでしょうか? ロードバイクが趣味で、真夏の熱中症対策はかなり切実です。 ウィダーの「ウォーターシェイク」というプロテインを愛用しているのですが、牛乳と同じ効果があればとても嬉しいのですが…• 投稿者 2012年4月10日 11:53 AM グチコマさん コメントありがとうございます。 熱中症対策のポイントはタンパク質を取ることですので、 牛乳に限らず、ヨーグルトやプロテインでも効果はあると考えられます。 ただし、ウィダーの「ウォーターシェイク」というプロテインの成分表を見たところ、 タンパク質に関しては牛乳以上に豊富なようですが、 糖分が含まれていないようなので、牛乳と同等の効果が得られるかは分かりません。 2012年4月10日 2:30 PM 回答ありがとうございます。 プロテインは、基本的に糖質は入ってないですね。 多少炭水化物が含まれている程度です。 プロテインと一緒に、何かしら糖質を取ればいいんですね。 (少し調べたのですが、果糖ではなくショ糖やブドウ糖がいいみたいですね) 自転車の補給食として一個50円のミニ羊羹を多数常備していますので、それと一緒にプロテインを取りたいと思います。 ちなみに、こういうお話をお医者さんに聞こうと思ったら、何科になるかご存知でしょうか? 内科になるんでしょうか?• 投稿者 2012年4月11日 3:03 PM う~ん、私も病院でこういう話を受けたことはありませんので、 具体的に何科を受診すればいいかはわかりません。 スポーツトレーナーや管理栄養士の方が詳しいかもしれません。 あまり参考になる回答ができなくて申し訳ないです。 2012年4月16日 2:46 PM 返事が遅くなりました そうですか~。 では、トレーニングでジムに行っているので、そこのトレーナーの人などに聞いてみようと思います。 ピンバック :• 2018年7月11日 9:00 PM 水分補給を目的として牛乳を飲む場合、牛乳にオリゴ糖等で甘味をつけて飲んでもよいものでしょうか? 母 74 が脱水と思われる状態になり、経口補水液を作らなければ、と思った際、妹が「水分補給には牛乳が一番いいんだ」と言いました。 しかし母は、牛乳は甘くしないと飲めないのです。 水分補給に牛乳がスポーツドリンクより優れていると言われる理由は、スポーツドリンクは飲み過ぎると糖分の過剰摂取になるから、だと思うのですが、それなら牛乳を甘くしてしまっては元も子もないのではないかと…。 甘い牛乳は、経口補水液よりも水分補給にふさわしいでしょうか? ご教授お願いします。
次の熱中症予防には、牛乳を飲もう! 暑い季節になると、熱中症予防が重要になってきます。 熱中症は、暑い環境の中で体温調節機能がうまく働かなくなり、 体温が異常に上昇して起こる病気です。 軽症の場合は、その場の応急処置ですぐに回復しますが、 重症になると脳に後遺症が残ったり、 死に至る可能性がある恐ろしい病気なんです。 熱中症予防に効果的な飲み物といえば、スポーツドリンクですよね。 これは、知っている人が多いと思います。 大量に汗をかくと、水分と共に塩分も失われていきますので、 塩分が含まれているスポーツドリンクは、熱中症に有効なんです。 もう一つ熱中症予防に効果的な飲み物があることは、ご存知ですか? その効果的な飲み物とは、牛乳です。 牛乳が熱中症に効果的なんて、ちょっと意外な気がしますよね。 牛乳には、水分は含まれていますが、 塩分(ナトリウム)はそれほど含まれていません。 では、なぜ牛乳が熱中症予防に効果があるのでしょう? 牛乳には、アルブミンというたんぱく質が含まれているからなんです。 アルブミンには、 血管内に水分を引き込んで、血液を増やす作用があります。 血液量が増えると、皮膚に近い末梢の血液量も増えますので、 汗をかきやすくなったり、皮膚表面から熱を放散する機能が高くなったりします。 つまり、体温を調節しやすくなるんですね。 熱中症は、体温調節機能が働かなくなり、体温が上昇することで起こりますので、 血液量が増えて、体温調節しやすくなると、熱中症を予防することができるのです。 牛乳を飲むタイミングとしては、運動後が効果的です。 また、30分程度のウォーキングの後にコップ1杯の牛乳を飲むことをを続けると、 普段の血液量も増加しますので、熱中症予防なり、 暑さに強い身体を作ることができます。 もちろん、このウォーキングは朝晩の涼しい時間帯に行うようにしましょう。 牛乳がちょっと苦手という人もいると思います。 そのような場合には、ヨーグルトやチーズなどの乳製品でも代用可能です。 牛乳が苦手でも、飲むヨーグルトは飲めると人も多いですよね。 これからは、夏の暑い時期に運動するときは、 スポーツドリンクだけでなく牛乳も用意しておくと良いでしょう。 毎年何人もの死者が出るほどです。 たかが熱中症だとあなどっては決していけません。 大切な人の命を守る、自分自身を守る為にも熱中症に関する正しい知識を持ち、しっかりと予防・対策を行いましょう。
次の熱中症予防の水分補給に、糖質とたんぱく質を含む牛乳が注目されています。 口当たりが良くミネラル豊富な果物と一緒に摂るのもオススメです 真夏日が続き、熱中症予防のための水分補給を工夫している人も多いのではないかと思います。 2015年に、信州大大学院では、熱中症予防のための暑さに強い体づくりの方法として「やや強めの運動の後、糖質とタンパク質を摂取することが有効」という研究結果が報告されました J-milk。 熱中症は、体内の水分不足によって血液量が減り、血管の拡張がしにくくなったり、あるいは室内でも湿度が高く発汗しにくい状況になった結果、体温調節ができなくなって起こります。 特に高齢者などは、体温調節などの機能が衰えてくるため、熱中症になりやすい傾向があります。 同大学の研究によると、熱中症を防ぐためには「血液量を増やす」ことがポイントだそうです。 「皮膚表面の血管まで十分に血液が循環すれば、体温調節機能が向上する」と考えられています。 そして、朝夕の涼しい時間帯に1日15~30分、1週間に4日以上運動を続けると効果的とされています。 目安はじっとり汗をかく程度で、体力の7割程度の負荷で、各自のペースで行えばよいそうです。 自力で汗をかける体づくりも大切なポイントといえるでしょう。 効果的な水分補給に牛乳がよいワケ 糖質とタンパク質を同時に摂る手軽な方法として、「牛乳をコップ1杯(200ミリリットル)」がすすめられています。 熱中症予防によく利用されているのが、塩分と糖分が含まれている経口補水液やスポーツドリンク。 運動や発汗のし過ぎで体内のナトリウムが減ると、水分だけを入れても体内のナトリウム濃度が低下して、体液濃度を保とうと水分を尿として排出させようとします。 水分とともに適量の塩分を摂取することには水分を留める働きがあり、また糖質は腸での水分の吸収を早める働きがあります。 発熱や嘔吐、熱中症には経口補水液が有効ですが、健康時には塩分が強く感じられます。 またスポーツドリンクは糖質が多いので、運動量が多くない方は飲み過ぎには注意が必要です。 では、先の研究のタンパク質はどんな風に役立つのでしょう。 タンパク質の「アルブミン」も血液中に増えると、塩分と同様に、浸透圧の影響で血管内に水分が引き込まれ、血液量が増えるのです。 高血圧などで塩分の摂取が気になる、という人や、育ち盛りの子供たち、骨粗しょう症が気になる女性や高齢者などにもおすすめです。 「ファクトブック牛乳で熱中症対策2015年版 」では、筋力アップ、熱中症予防に必要な運動後の牛乳は、若年成人でコップ2~4杯、小中高生や40~60代の中高年でコップ1~2杯。 もっと多めに(あるいは少なめに)飲みたい場合は1~4 杯の間で調節することが、進められています。 暑い時にはさらりとした飲み物の方が飲みやすいなど、牛乳にも好みがあることでしょう。 タンパク質を含む乳製品のヨーグルトやアイスクリームなどもおすすめです。 またチーズならフルーツなど糖分を含むものと一緒に摂るとよいでしょう。 ただし美味しいからと食べ過ぎると、カロリーオーバーの心配はありますのでご注意を。 口当たりよく水分豊富、低カロリーな果物もおすすめ また、こまめな水分補給が苦手という方には、みずみずしい果物も口当たりがよくおすすめです。 例えばスイカなどは水分が9割で低カロリーで、ミネラルも含まれています。 昔から東洋医学ではスイカは体の熱を抑えるとされていました。 また、昔は今のように甘みの強いスイカが少なかったためか、甘みを引き出すために塩を振って食べたりしていましたが、塩分と糖分を上手に摂るという点でも理にかなっていたのではないかと思います。 また、水にレモンやオレンジ、梅ジュースなどの爽やかな酸味を少し加えると飲みやすくなります。 刻んだ昆布を水につけた昆布水に果物を加えたフレーバー昆布水なども、ミネラルなどが豊富に含まれ注目されています。 詳しくは「?」をご参照ください。 油断できない暑さと付き合うために、上手に美味しく水分補給をして、健康に夏を乗り切っていきましょう。
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