なにやらいいモードがあるらしいぞ。 cclab.collaborativeconsumption.com:露出補正とAFモードを駆使してみる (1/4)

関西人のコロナとの向き合い方が面白い! リアルにボケてくるお客がいるらしい

なにやらいいモードがあるらしいぞ

オタクとヤンキーは紙一重。 なにか心酔するネタを中心にちょっとしたことで絡む。 中高生ならなおさらって書きながら、絡んできたってマジの話なのでしょうか?気が付いたらが昔の歌舞伎町のようになり、今の歌舞伎町の方がずっと治安がいいなんてことになっているのでしょうか?両方の街ともここ5年くらい行ってませんが。 というわけで中高生をや南米などの特に治安の悪い地域の同年代のように変えてしまうコンテンツらしい「カゲロウプロジェクト」のひとつ、「」です。 現モードを引っ張ってきた雄・シャフトによる今回アニメ化があってるのかあってないかは僕には全く分からないためニコニコのコメントの皆さんから判断していました。 &シャフトによる2極というのは少なくないアニメファンたちが見立てていましたが、これは動画を動かして生き生きとした画面を見せるサイドと、動画数を減らしてカット毎の演出やデザイン、モノローグによって完成度を高めるサイドの対立ですよね。 もっとさかのぼればそれはとの対立感です。 片方は少女とメカニックをいかんなく動かす冒険活劇を動画にして、片方は作画枚数を抑えたカットによる情景やバンクの多用、モノローグなどでアニメの構造を崩すことを考える方向に向かうという日本商業アニメならではの対立です。 シャフトはどう考えても商業アニメの根源的魅力と真逆の作りでありながら、ほぼ毎シーズンなんらかの作品をリリースしており、これは日本式商業アニメならではの作画枚数を絞っても演出だけで持っていくスタイルに、デジタル製作によってさらにアート・デザインな領域にまで持っていくことを完成させたことで異質でありながら量産体制を敷いている奇怪な制作会社です。 あんま観る側のコンテクスト無しでも皮膚感覚で感動をもらえる「動く」作品よりも、ちょっとジャンル全体の構造だとか批評性どうのだとかを好むサイドは「動かさない」作品を好む傾向があると思いますし、「」が動画と音楽の魅力を軸に実は大衆的になれる部分があったのに対して、ほとんど動かさない「」はポルノなのにかなり的なムードの作りでちょっとしたインテリまがいサブカル崩れが引っかかるような作りになっています。 なお、に関してはまた別格なので例に上げません。 マジもんの気取った中学生は実は気取りのまったくない「魔法戦争」みたいな中学生の全能感ものは否定していて、ちょっと背伸びして気取れるものを欲しています。 それがたぶんカゲプロ。 ですがオタクは実はヤンキーを証明するかのような方向性であるカゲプロと、いかに労力を使わず自分を良く見せようとする似非インテリ的な方向のシャフトというのは同じ気取りでも相容れない、磁石の同じ極のような気もします。 ある種の中学生やある種のアニメファンが気取りを持てる取り合わせなのか?とりあえず、、ということは確かでそれは朗報か悲報でしょうか。 潜在ヤンキーのオタクはカゲプロにはもっと話も動画も動いてほしいだろうし、ほんとは女の子しかいないポルノを観てる自分を肯定したいだけのアホインテリ勢は小規模ヤンキームードのこれには近づかない。 「」は気取りたい奴が気取れない食い合わせになっていると見ます。 後頭部にあるフードは被りましょう。 でも培った護身術と威圧感はそのままに、ガキに絡まれたら返り討ちにしましょう。 ウソです。 絡まれたらまず逃げましょう。

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30.生まれ持った色

なにやらいいモードがあるらしいぞ

「いい子は、余計な事言わないの」 ……アニキはこのまま、小夜ねえに蹂躙される役回りが板についてしまうのでしょう、か。 小夜が落とした写真を拾う充瑠だが、そこに写る少女について質問しようとした矢先、ヨドン反応が発生。 今回のヨドン軍は、最小のゲートから未熟で小さな邪面獣を先に地球に送り込み、その後で邪面師が餌になるを集めて現地で邪面獣を成長させる作戦を展開し、話をスムーズに運ぶ為なのですが、ガルザに丁寧に作戦を説明するクランチュラさん、なんかいい人だな……。 「はい、ポーズ」 「いえいっ!」 「事務所に確認を!」 今回の白眉(笑) 前作が、メインライターも問題があるがサブライターも大概問題がある(恐らくプロデューサーが脚本に求める基準が甘い)作風だった事と、途中リタイアな事もあって箱斬殺事件の印象が強すぎる下亜友美さんという事で、おっかなびっくり先行で見ていたのですが、この台詞が出てきた事で、ぐっと前向きな気持ちで物語に入れました。 青と緑を助けようとデジカメに銃を突きつける桃だったが、助っ人に現れたガルザに背後から列車で轢かれ、変身解除。 食らい付こうとするもガルザに投げ飛ばされた小夜は思い切り頭部を岩にぶつけ……フィクションながらだいぶ心配になる痛そう加減。 「データがもう一杯」で撮影続行が不可能になったデジカメを連れてガルザは撤収し、雑魚を始末して小夜に駆け寄る充瑠と為朝だが…… 「……お兄ちゃん達、だれ?」 「「…………えーーーーっ?!」」 脳に強い衝撃を受けた事で、小夜の記憶は5歳児の時にまで戻っていた! 「こうなった以上、戦いは俺とおまえでやるしかない」 「……そうなのかな」 「話聞いただろ。 戦いの場で、5歳の子に出来る事はない」 マブシーナに脅え、木に引っかかった風船が取れずに泣き、大人の落ち着きはどこへやら、打って変わって泣き虫になった小夜5歳は役者さん熱演で危機感を引き上げ、声質的にはむしろ5歳児の方がはまって聞こえる点は、若干なんともかんとも。 「……5歳だからこそ、出来る事もあるんじゃないかな」 「馬鹿言ってんじゃねぇ。 そもそも、今の小夜ねえのキラメンタルじゃ、弱すぎてキラメイジャーになれない」 例の如く言い方は荒っぽいですが、 実質5歳児を戦場に連れ出すとか鬼畜か!?という相変わらずの常識人ぶりを発動してメンバーの安全に注意を払い、君はホントいい奴だな! 参謀役の為朝が、割と常識と良識のレベルが高い事が充瑠の柔軟な閃きを煌めかせる設計として効果を発揮しているのですが、その設計上どうしても引き立て役になりかねない部分を考慮してか、為朝は基本的に有能かつ、総合的なチームの安全係数を常に考えて動いている人物(この辺りもeスポーツチャンプらしいところ)として描かれているのが、目配りを感じます。 その為朝は為朝で、前回は「怪人の能力を利用して一芝居打つ」弾けぶりを見せましたが、主に無茶をするのは自分とリーダー(次いで押さえ込み係の時雨)、というのが一つ為朝らしさであったのかな、と。 前回といえば、eスポーツチームのリーダーとしては、メンバーに対して言葉を選んで背中を押すモチベーターの部分も見せていたのですが、キラメイジャーでは言動にデリカシーが不足するのは、それぞれ対等以上の相手関係だからこそ素でビシビシ言える間柄を楽しんでいるところがあるのかもしれません。 ……とか、為朝は、妄想が捗るなぁ(笑) 第一印象だと好きになるタイプのキャラではなかったので(私のストライクゾーンは大概、時雨とか小夜の辺り)、我ながら意外、というのも含め、今のところ為朝はかなり気に入っております(ので、若干贔屓気味)。 一方で、充瑠の踏み台にならないよう為朝の描写に気を配った余波として、時雨が若干割を食い加減かなと心配な部分はあるのですが、アニキの次のメイン回は真っ当に格好いい話をやってあげてほしい(笑) (第3話自体は、傑作回でしたが) 充瑠は、写真に写っていた教室の先生の元を訪れ、泣き虫だった小夜が、道場で飼っていた犬を助けた事をきっかけに大きく成長した過去を知る。 「覚悟をした小夜くんは、もう泣かなかったね。 自分は誰かを救う人間なんだと決めたのかな。 ……確か、医者になりたいと言い出したのも、この頃だな」 「……小夜さんの覚悟」 一方の為朝は、マブシーナが純度の高いキラメイストーンの場所を感知できる事を知ると、預かった白い魔石を持ったまま故意にデジカメに撮影される事で、連れ去られた人々の居場所を見つけだす作戦を立てる。 「邪面師! バえてる俺を撮りな! 見栄えいいのは、確実だ!」 赤とッチを交わした黄は、白い石を片手にデジカメを挑発し、あまりに格好良すぎた為か、直後に SNSに投降した事のある決めポーズ5連発で落とされましたが、一貫した、撮られ慣れている人達、のスタンス(笑) 最後はサムズアップで撮影された為朝はデジカメ空間の中に入り込み、マブシーナ姫が首尾良く白い魔石の反応をキャッチ。 ……なんとそこは、上空高くに潜んでいた、邪面獣の体内であった! アの繋がりは面白かったのですが、前半撤収時の「データがもう一杯で、一旦、中の連中を例の所へ連れていきます」は、データ=本体メモリ、例の所=邪面獣の体内、と解釈するのが妥当に思われるので、厳密に考えるとこの時点の為朝はまだデジカメの本体メモリ内部の筈であり、物語の都合で作戦の成立過程を1ステップ飛ばしてしまったのが美しく詰め切れずに惜しかったところ(一度撤収した後、ガルザのひらめキングによりを搭載されて無線接続できるようになった可能性はありますが)。 「今こそ……覚悟の時!」 キラメイメンバーを含む囚われの人々の居場所はわかったが、そこに到達するには飛行系の魔進が必須……赤は小夜5歳の説得を試み、幼い小夜が立ち上がるきっかけとなった、命に対する「無理」「絶体絶命」というキーワードが、その心を揺り動かす。 「こんな時こそ、未来の小夜はこう言うよ。 エモい、って」 だがその赤も、説得途中で小夜をかばってデジカメ空間に吸い込まれてしまう事に。 「子供だってキラメイジャーだ! 覚悟さえ決まれば、きっと出来る!」 充瑠は小夜のキラメキを信じて全てを託し、「キラメキに年齢は関係ない」&「誰かの為に大きな力が発揮される」というポイントを抑えてくれたのは作品テーマとして良かったのですが、それを集約する言葉が「覚悟」になってしまったのは、少々引っかかったところ。 なにぶん小夜が5歳児に戻っている為、小夜の中に秘められた芯の要素を本人の言行から表現しづらく周辺から埋めていくしなかったのでしょうが、中身を詰め切れずに頼りでまとめてしまった感はあり、「他者の想いを大事にする」という充瑠の基本路線の上に乗ってはいるものの、少々浮き気味に聞こえてしまいました。 今回単位では許容範囲ですが、下手に頼りすぎると大脱線しかねないので、慎重に扱ってほしいワード。 「……無理じゃない。 ……絶体絶命なんかじゃない! みんなは、小夜が守るって決めた!」 前半から画面の中に取り込んでいた桜の演出は狙い澄まして綺麗に嵌まり、桃色の吹雪が舞い散る中で、キラメイピンク復活。 「変身できた! 絶体絶命の時ほど、燃えて輝くのが小夜さんなのですね!」 魔進ヘリコも活動可能となり、上空へ飛んだピンクとヘリは、乙女の吐息からのくすぐりアタックにより、邪面獣の中から解放した人々の回収に成功。 デジカメ邪面は、その衝撃で墜落した邪面獣に押し潰されて圧死し、大健闘だっただけにきちっと始末してやってほしかった気持ちはありますが、良い怪人でした! 残った邪面獣はスカイとランドの連続攻撃でさくっと撃破し、ヨドン軍の侵攻を阻むキラメイジャーだが、純粋に物理が原因な5歳児問題は解決せず。 キラメイジャーにはなれるし楽しそうだからいいんじゃない、と割と鬼畜な事を言い出す面々だが、追いかけっこをしていたマブシーナがつまづいた拍子に小夜と頭をぶつけ……正面からクリスタルを受けた上に床に倒れた際にも重ねて頭を打った小夜が割と普通に心配になるのですが、とにもかくにも記憶が回復。 ……今回の事例から導き出されるは、クリスタリア人が地球人類の脳に何らかの干渉が可能なのではという仮説ですが、充瑠の見た夢の一件を含め、急ぎ検証が待たれます。 キラメイジャーの女帝もといお姉さんポジションの小夜、初メイン回にしていきなりの5歳児モードによる過去の暴露こそあったものの、チーム最後のストッパーという事もあってか、オーソドックス寄りのお姉さんキャラの座は堅持。 某「変だよね」事件と違い、誰も小夜をからかおうとしないまま終わる事に、 圧倒的の差を感じる君臨ぶりとなりました。 前作から参加の下亜友美(以前に紹介した荒川さんのインタビュー記事によると、脚本職でに所属との事)がサブライター初登板となり、悪くない出来。 ところでEDおまけパート、5歳(自称)が小夜に抱きつこうとするもでシめられるのですが、で親類の手術を成功させた小夜の手を熱烈に握りしめるところで小夜が一瞬「えぇ?」みたいな顔をしており……さんは、小夜からセクハラを警戒されていないか。 ……あまり気持ちのいいギャグになる予感がしないので、今回だけの勢いにしておいてほしい部分。 gms.

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なにやらファーナがかわいいです

なにやらいいモードがあるらしいぞ

彼らの前で項垂れる浩介。 そんな浩介を観察する彼らは各々彼に対する評価を挙げる。 確かに、技能やら魔法やらを使えるようになった時は、子供みたいにはしゃいでたっけなぁ…) 自分を今の自分たらしめる全ての始まりに思いを馳せる浩介。 異世界トータスに召喚され、その際に与えられた力。 与えた張本人が、全ての黒幕、というふざけた現実でなければ。 それに、地球へ帰還した後のことだって、その身に宿すこととなった、一般人から見れば異常でしかないその様に何度疑惑の目やら蔑みの目を向けられたことか。 そう考えれば自分が持つ力を恩恵と呼ぶには少々皮肉に聞こえる。 ……が、そんなことは今更だ。 それに、そんな力でも、そのおかげで得たものは確かにあるのだ。 そしてこの箱庭の世界は強大な力を持つギフト保有者がオモシロオカシク生活できる為に造られたステージなのでございますよ!」 両手を広げて箱庭をアピールする黒ウサギ。 飛鳥は質問する為に挙手した。 「自分の力を賭けなければいけないの?」 「そうとは限りません。 ゲームのチップは様々です。 ギフト、金品、土地、利権、名誉、人間。 賭けるチップの価値が高ければ高いほど、得られる賞品の価値も高くなるというものです。 それこそ修羅神仏から、商店街のご主人まで。 それに合わせてゲームのレベルも、命懸けの凶悪、難解なものから福引き的なものまで、多種多様に揃っているのでございますよ!」 (この世界って神が当たり前のように跋扈してるのかぁ……。 超帰りたい) 神の強大さを知っている浩介は、早くも帰郷を決心した。 「『ギフトゲーム』とはこの世界の法そのもの、と考えてもいいのかしら?」 「それは八割正解の二割間違いです。 我々の世界でも強盗や窃盗は禁止ですし、金品による物々交換も存在します。 ギフトを用いた犯罪などもってのほか!そんな不逞な輩は悉く処罰します。 が、しかし!『ギフトゲーム』の本質は全く逆!一方の勝者だけが全てを手にするシステムです」 「そう。 なかなか野蛮ね」 (野蛮通り越して理不尽でしょコレ…。 強いヤツはどんどん強くなって弱いヤツはとことん冷遇されるってことじゃん。 なにがオモシロオカシクだよぉ…。 すでに闇が見えるよぉ) もはや嫌な予感しかしない、といった様子で頭を抱える浩介。 もちろんこれが箱庭の全てのシステムというわけではないが、聞く限り相当弱者に対し容赦ないシステムだ。 浩介の心中を知る由もない黒ウサギは、四人にある提案をしだす。 「話を聞いただけではわからないことも多いでしょう、なのでここで簡単なゲームをしませんか?」 「この世界にはコミュニティというものが存在します」 そういいながら黒ウサギはトランプを取り出し、シャッフルしながら説明を続ける。 「この世界の住人は必ずどこかのコミュニティに所属しなければなりません。 いえ、所属しなければ生きていくことさえ困難と言っても過言ではないのです!」 パチンとフィンガースナップ。 どこからともなくカードテーブルが現れ、ドスンと着地する。 「みなさんを黒ウサギの所属するコミュニティに入れてさしあげても構わないのですが、ギフトゲームに勝てないような人材では困るのです。 ええ、まったく本当に困るのです、むしろお荷物・邪魔者・足手まといなのです!」 明らかな挑発に目を細める四人。 言い方からして機嫌を損ねる可能性は充分にあった。 問題児三人組の場合、プライドの高さ故か逆に焚きつけられ、「上等」とでも言いたげな顔つきになるのだが、常識人の浩介にそれは通じない。 「ああ、邪魔になるんなら帰っていいっすか?そもそも、元の世界の全てを捨てて来い的なこと書いてあったけど、俺そんなつもりさらさらないんで」 「……………」 ある意味空気の読めない発言に、場は静寂と化す。 その中で、十六夜が訝しむような目を浩介に向けた。 黒ウサギの顔が、挑発的なもののまま石のように固まり、なにやら汗が滝のように溢れているように見える。 やがてカクカクと壊れたロボットのように挙動不審になりながら、 「……ジシンガナイノデアレバ、コトワッテクダサッテモケッコウデスヨ?」 と、絵に書いたような片言で、浩介の発言をなかったことのように続けた。 「………あれ、聞こえてます? 聞こえてますよね? 今無理矢理話を進めてますよね? ダメっすよ? わざと気づいていないふりしてもわかりますからね?」 そこへ口を挟んだのは十六夜だ。 なにやら面白そうなものを見るような目をしている。 「まぁいいじゃねぇか。 どうせとやかく言ったところで今すぐ帰れる保証なんざねぇんだからよ」 「ぐ……そりゃ確かにそうだけどよ」 十六夜に諭され、浩介は渋々身を引くことにした。 十六夜は視線を黒ウサギに移し、ゲームのルールについて問いただした。 彼らを見て、黒ウサギはホッと一息つきつつ、 「ゲームにはこのトランプを使います。 この52枚のカードから絵札を選んでください。 ただし、チャンスは一回、一人につき一枚までとします」 「方法はどんなことをしてもいいの?」 「ルールに抵触しなければ。 ちなみに黒ウサギは 審判権限 ジャッジマスター という特権を持っていますので、ルール違反は無理ですよ?ウサギの目と耳は箱庭の中枢と繋がっているのです」 「チップは?お前の言う 恩恵 ギフト ってのを賭けるのか?」 「今回皆様は箱庭に来てばかりなので、チップは免除します。 強いていえば、あなた方のプライドを賭けると言ったところでしょうか」 「私達が勝ったら?」 「そうですね。 その時は、神仏の眷属であるこの黒ウサギが、なんでも一つあなた方の言うことを聞きましょう」 (なんでも一つ……だと?) その一言についつい反応しちゃう浩介君。 男の子だもの。 「ほぉ、なんでもか?」 軽薄そうに笑う十六夜の視線が黒ウサギの豊満な胸部へ。 男同士、考えることは同じらしい。 浩介と比べて遠慮がまったくないが。 黒ウサギが慌てて一部訂正する。 「で、でも性的なことは駄目ですよ!?」 十六夜に白い目を向ける飛鳥と耀。 まさか貴方も、と言わんばかりに浩介の方にもその視線は向けられる。 スっと目をそらす浩介君。 だってしょうがないじゃないか!男の子だもの! 「冗談だよ。 ……で、どうする?」 三人に返答を促す十六夜。 「どうもこうも」 「うん。 やろっか」 飛鳥も耀も断る気はないらしい。 「まぁ、別にいいか……」 浩介も、チップ免除ならば、別に断る理由はないので、参加を宣言。 「それでは、ゲーム成立ですね!」 そう言うや否や、虚空から羊皮紙が現れる。 「それは?」 「 契約書類 ギアスロール です。 いわば、ゲームに関する契約の書」 『ギフトゲーム名 スカウティング ・プレイヤー一覧 逆廻十六夜 久遠飛鳥 春日部耀 遠藤浩介 ・クリア条件 テーブルに並べられたカードの中から絵札のカードを選ぶ。 ・クリア方法 選べるカードは一人につき一枚まで。 ・敗北条件 降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。 だがその前にそのカードを調べさせてもらおうか」 「かまいませんよ?」 契約書類を確認した十六夜は、黒ウサギにトランプカードの提示を要求。 黒ウサギはなんの疑いもなく承諾した。 カードを一枚ずつ目を通していく十六夜。 一枚の絵札の裏側に爪で傷をつける飛鳥。 三毛猫の唾液の匂いを絵札につける耀。 (イカサマのオンパレードだなぁ……) 彼らのイカサマ現場を横から眺めていた浩介。 とはいえ、ルールに抵触していないのだから仕方ない。 黙って目を瞑ることにした。 トランプは全部で52枚。 適当に引いても当たらないわけではないが、確実に勝つなら心許ない確率だ。 多分、黒ウサギは彼らがイカサマをすることは織り込み済みだろう。 そうでもなければ、このような穴だらけのゲームなど仕掛けるはずがない。 黒ウサギは、彼らが勝つか負けるか、ではなく、どのような手段で勝つのかを見たいのだろう。 値踏みも兼ねて。 もちろん、そんなこと浩介が知る由もないし、わかってたところで知ったことではない。 浩介はとにかく、事を荒立てたくないのだ。 なにより、自分のあの忌まわしき力をあまり他言したくないのだ。 そんなわけで、 (ま、普通にやろっと) と、イカサマ抜きの、よく言えば正々堂々、悪く言えば適当に勝負を受けることにした。 「では、ゲーム開始でーす!」 黒ウサギはなにやらテンション高めな様子で、ピースサインを横に、そして額にかざしポーズをとる。 必死抑え込む浩介君。 「誰からいく?」 「…じゃあ、俺からいかせてもらうぜ」 十六夜が一歩前に出た。 十六夜が並べられたカードを全体的に見回し、そしてカードを選んだ。 カードを引くその直前。 「さっきは素敵な挑発をありがとよ」 え? とカードの方に意識を集中させていた黒ウサギが咄嗟に十六夜の方に向けられたその瞬間。 「これは、お礼だ!」 ドン、と大きな音を立てて掌をカードに叩き込む十六夜。 その衝撃で周りのカードは舞い上がり、何枚かのカードは、表側を上に舞い落ちた。 ポカンとしている黒ウサギ。 ポカンとしている浩介。 飛鳥と耀は、その間に表となった絵札をそそくさと回収。 我に返った浩介も便乗して絵札を回収した。 そこへ黒ウサギは待ったをかけるが…。 「なにもルールには抵触してないぜ? 並べられたカードから絵札を選べ、一人一回一枚まで。 違うか?」 正論により、ぐ、と怯む黒ウサギ。 中枢からの判断を仰ぐが、有効とされた。 しかも当の十六夜もしっかり絵札を選んでいた。 理由を尋ねると、単純にカードの並び順を覚えたらしい。 ガックリとする黒ウサギに満足気な問題児三人組。 「並び順覚えたのは普通にスゲェと思うし、便乗してなんだけどさ。 えげつないことするなお前」 「そうね。 おかげでこちらで考えていた策が無駄になったわ」 「うん」 「ヤハハ、そりゃ悪かったな」 十六夜は、項垂れている黒ウサギに視線を戻した。 「おい、黒ウサギ。 さっそくだが、言うことを聞いてもらうぜ?」 「ふぇ!?だ、駄目ですよ!?性的なことは!」 十六夜が悪い笑みを浮かべているのを見て、よもや本当に?と言いたげな表情で、腕で自分の胸部を隠す仕草をする黒ウサギ。 「まぁ、それも魅力的ではあるんだが…。 俺が聞きたいことはただ一つ」 十六夜は視線を黒ウサギから外し、他の三人を見回し、巨大な天幕によって覆われた都市に向ける。 彼は何もかもを見下すような視線で一言、 「この世界は…… 面 ・ 白 ・ い ・ か ・ ?」 他二人も無言で返事を待つ。 (『家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨てて箱庭に来い』……か) 改めて言うが、浩介にそんな気はさらさらない。 なにせ、浩介には帰る場所があり、帰りを待っている人がいるのだ。 そう考えると、少し違和感を感じる浩介。 (他の三人は、多分、それだけの理由があって箱庭に来た。 でも俺は違う。 仮に箱庭の世界の存在を知っていたとしても来ようとは思わないし、今だって別に居たいとは思わない。 この箱庭に元の世界の全てを捨てる程の価値は感じない。 ならなんで俺は召喚された?あの手紙はただの建前で、合意があろうがなかろうが、召喚されていた?) ただの善意か、遊び心で退屈を持て余していた異能力者に箱庭という遊び場をプレゼンする。 はっきり言って意味があるとは思えない。 けれど、別に不自然とは思わない。 事実、浩介の人生一度目の召喚では、神の遊戯の一つの余興として、しかももとより勇者のみを召喚するはずがついでとばかりに無意味に引き摺り込まれたのだから。 召喚イコールなんらかの意味がある、とは思わない。 けれどーーー。 (いや、やめよ。 どうせそのうち南雲が迎えに来る。 俺が今ここにいる意味なんて考えるだけ無駄だ) よく、正義の味方や勇者が、『俺がこの力を手にしたのには、なにか意味があるのかもしれない』なんていうが、実際意味なんてほとんどない。 あったところでロクなものじゃない。 トータスにいる 勇者 笑 天之河光輝 がいい証拠だ。 浩介が一人考えを巡らせていると、クイクイと、服の裾が軽く引っ張られた。 犯人は浩介の隣に佇んでいる耀だ。 「どうしたの?」 「ん?いや、なんでもない」 小首を傾げながら小声で尋ねてくる耀を見た浩介は顔に出てたかも?と少し焦りながらもいつも通りの様子に戻った。 そこへ、黒ウサギはーー。 「YES。 『ギフトゲーム』は人を超えた者たちだけが参加できる神魔の遊戯。 その顔には一部の嘘もないだろう。 そんな黒ウサギを見て、浩介は軽くため息をする。 浩介は箱庭に長居する気はない。 南雲ハジメが迎えに来たらすぐに帰るだろう。 けれど、それまではーーー。 (とはいえ、せっかく異世界に来たわけだし、まぁ、少しぐらい、箱庭の世界ってヤツを満喫していいか…) 箱は蓋を開けなければ、何が入っているかわからない。 そう自分に言い聞かせ、ルンルンとステップを踏む黒ウサギの後に続くのだった。

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